2020年1月1日より、Twitterの利用規約とプライバシーポリシーが一部変更となるため、TwitterアプリやTwitter公式サイトにアクセスすると「変更内容のご確認のお願い」が表示されますが、Twitterユーザーからは「何が変わったのかわからない」「結局何が変わるの?」「OKをタップしたら見れなくなった」などの声が多いです。
実際、Twitterの利用規約とプライバシーポリシーは非常に長いページで構成されており、パッと見ただけでは変更箇所がわかりづらいので、本記事では変更前後の利用規約とプライバシーポリシーを比較(Diff)してことでわかった、2020年1月1日より適用される利用規約やプライバシーポリシーの変更内容についてまとめました。
※ 細かい言い回し、例えば”米国と諸外国”が”米国およびその他の国”になった〜などは、比較から省いています。
追記:2023年8月31日頃から、X(旧Twitter)で表示されている「変更内容のご確認のお願い」の変更点については、こちらの記事で解説しています。→ 【X(旧Twitter)】「変更内容のご確認のお願い」の利用規約とプライバシーポリシーの変更内容について(2023年8月31日)
目次
Twitterサービス利用規約は主に補足・明確化する記載が追記
Twitterの利用規約の変更に関しては、変更前後でユーザーに大きな影響を及ぼすような差分は無く、非独占的ライセンスの無償許諾を明確化するための文言の追加、ユーザーがTwitterで閲覧可能としたコンテンツに関して、Twitter、企業など使用する際はユーザーに対して報酬を支払う必要がない旨の詳細追記など、現行利用規約を補足・明確化するための追記や変更が大半を占めています。
※以下の差分比較画像は拡大(スマートフォンの場合はピンチアウトでズーム)して確認してください。
プライバシーポリシーは主に広告に関する記載が複数追加
プライバシーポリシーに関しては、広告の最適化を図るかのようなプライバシーポリシーの追加や変更が多く含まれているようです。以下は変更後のプライバシーポリシーの要点のピックアップです。
- ユーザーがTwitter内の行動(いいね、リツイート、リプライ等)によりTwitter上の広告に反応すると、広告が対象とするオーディエンス(=広告の受け手、つまりユーザー)の特徴等、ユーザーが反応した広告に関するユーザー情報を取得する場合がある。
- Twitterでコンテンツを公開することは、Twitterに対して投稿した情報を可能な限り広い範囲に公開するよう指示しているものとして扱う。(API経由でアクセスする場合も同様)
- ユーザーのメールアドレスや電話番号などの連絡先情報を安全性の確保のほかに、広告を含むTwitterサービスをパーソナライズする目的として使用する。(現行では”Twitterのサービスをパーソナライズするため〜”と記載)
- ログデータに実際に検索のために使っていない検索語の収集も含むこと、またログデータをTwitter自身の販売戦略の効率性向上にも使用する。
- 広告パートナー、関連会社によって共有された情報、ウェブサイトやアプリからTwitterが収集した情報は、ユーザーが共有した情報等のその他情報と組み合わせることがある。
- サービスプロバイダーは、個人情報に該当しないデータを自らのために利用する場合がある。
- Twitterがユーザーの権利や財産を保護する目的として合理的と判断できる場合、ユーザーの個人情報だけでは無くその他の安全性に関するデータを保存する。
- 非個人情報の収集として、新たに人口統計、推測される興味関心を広告主のレポートを含む集計情報などの非個人情報として共有・公開する。
- ユーザー情報へのアクセス、訂正や削除に関する要求をする場合は、プライバシーポリシー記載の方法(4.5 その他の情報またはサポート)で問い合わせができる。
- プライバシー設定の変更がTwitterのシステム全体反映まで多少の時間がかかる場合がある。
ユーザーの個人情報を第三者に譲渡することを示唆するような追加の記載は無かったものの、メールアドレスに関しては“広告を含むTwitterのサービスをパーソナライズするためにも連絡先情報を使用”とあるので、広告表示の最適化として登録メールアドレスが使われることになりそうです。
Twitterは、ユーザーのメールアドレスや電話番号などの連絡先情報を、ユーザーのアカウントを認証し、ユーザーのアカウントとTwitterのサービスを安全に保護し、スパム、詐欺行為および不正使用を防ぐために使用します。また、特定のアカウント機能(ログイン認証またはSMS経由でのTwitterの使用など)を有効にするため、Twitterのサービスについての情報をユーザーに送信するため、さらには広告を含むTwitterのサービスをパーソナライズするためにも連絡先情報を使用します。
Twitterを利用する際には、たとえツイートを見ているだけであっても、使用している端末の種類やIPアドレスといったユーザーの一部の個人情報がTwitterに送信されます。ユーザーは、自身のメールアドレス、電話番号、アドレス帳の連絡先、および公開プロフィールなどのさらなる情報をTwitterと共有することができます。Twitterはこれらの情報を、ユーザーのアカウントを安全に保護するため、ユーザーにより関連のあるツイート、フォローすべき人、イベント、および広告を表示するため等の目的に使用します。
プライバシーポリシーには、広告表示を目的とした連絡先情報の使用に関して複数記載(上記など)がありますが、いずれも第三者に個人情報を渡す云々の記載は無く、あくまでTwitterサービス内での利用に限った話かと思うので心配する必要は無いかと思います。
Twitterにコンテンツを投稿することは、可能な限り広い範囲に情報を公開する意であることが強調されました。
またTwitterはユーザーのメールアドレスを使ってサービスや広告のパーソナライズをする場合があり、広告出稿主はオーディエンス(広告の受け手となるユーザー)の特徴等※1を取得する場合がある〜といった変更も大きな違いになります。
いずれにせよ、プライバシーポリシー等には個人情報をTwitter以外の第三者に受け渡すことを示唆するかのような追記等は無いので、利用規約・プライバシーポリシー共に危険性があるような変更では無く、過度に心配する必要は無いと考えて良いかと思います。
※1 オーディエンスの特徴等の詳しい内容については、プライバシーポリシーの非個人情報項で開示されている、人々がツイートした回数、人口統計、特定リンクをクリックまたは調査に回答したユーザー数、特定の場所で人々がツイートしている話題、推測される興味関心、広告を見たりクリックしたユーザー数がこれにあたるものと思われます。(個人を特定する”個人情報”は含まれない)
※以下の差分比較画像は拡大(スマートフォンの場合はピンチアウトでズーム)して確認してください。
助かりました
ありがとうございます
ここにいいね!したいです