2025年5月16日現在、国番号「+42(+425など)」から始まる電話番号から、不審な国際電話の着信がSNS上で報告されています。着信したユーザーから「入国管理局等を装った詐欺電話だった」との報告もあるので注意してください。
目次
+42や+425から始まる不審な着信が報告
2025年5月16日現在、国番号が「+42」から始まる国際電話番号、特に「+425」からの不審な国際電話の着信がSNS上で相次ぎ報告されています。
着信に応じたユーザーからは、「入国管理局を名乗ったから切った」「民族音楽が流れたから切った」などの報告があり、詐欺電話や折り返しを狙った特殊詐欺の可能性が考えられます。
報告のある電話番号
- +4253228●●●
- +4253307●●●
- +4254168●●●
- +4259774●●●
- +4257007●●●
- +4250514●●●
- +4258713●●●
入国管理局を装った詐欺電話だったとの口コミ
これまでも入国管理局(現:出入国在留管理庁)を装った詐欺電話は多数報告されており、総務省、警視庁、NTTドコモ、NTTファイナンスなど、日本の行政機関や企業を装った詐欺電話も確認されています。
日本の企業や行政機関が個人に対して「+42」などの国際電話番号で連絡することは考えにくいため、身に覚えのない国際電話の着信は無視することを強くお勧めします。
出入国在留管理庁及び地方出入国在留管理局の職員が、電話やメール等で金銭を要求することは一切ありませんので、ご注意下さい。
引用:出入国在留管理庁
国番号「+42」や「+425」はどこの国からの電話?
2025年5月現在、「+42」を含む国番号は、+420のチェコ共和国、+421のスロバキア共和国、+423のリヒテンシュタイン公国のみです。
着信が相次いでいる「+425」は未割り当ての国番号なので、特殊詐欺グループがVoIPサービスで任意の電話番号を取得し、Caller ID Spoofing(発信者IDスプーフィング)により偽装している可能性があります。
国番号 | 国名 |
---|---|
+420 | チェコ共和国 |
+421 | スロバキア共和国 |
+422 | 割り当てなし |
+423 | リヒテンシュタイン公国 |
+424 | 割り当てなし |
+425 ~ +429 | 割り当てなし |
※ GoogleのAIオーバービューで国番号「+42」は「アルバニア」と出ますが誤りです。アルバニアは国番号が「355」で地域番号が「42」です。
未割り当ての国番号に偽装する理由として、追跡が困難であることなどが挙げられますが、実際の目的は発信者本人にしかわからないため、他の理由がある可能性もあります。
- 存在しない番号のため追跡が困難
- 電話番号の口コミが広がりにくい
- スパムフィルター(迷惑電話防止機能)の回避
While this prohibition is valuable, the very nature of spoofing makes it difficult to identify spoofing in the first instance, and track down the call originator after discovering spoofing has occurred.
(翻訳) この禁止事項は価値があるものの、スプーフィングの性質上、そもそもスプーフィングを特定することが難しく、スプーフィングが発生したことを発見した後も、発信元を追跡することが困難です。
迷惑電話が多い場合は消音にする選択肢も(iPhone)
iPhoneをお使い場合は、不明な発信者の消音機能を使うことで、身に覚えのない国際電話の着信を自動的に消音にできます。迷惑電話の着信が頻繁な場合は特に役立ちます。
ただし、「不明な発信者を消音」をオンにすると、通話したことがない電話番号や連絡先未登録の着信は全て消音され、留守番電話サービスに転送されるので注意してください。
- 設定アプリを開く
- 「電話」をタップ
- 「不明な発信者を消音」をタップ
- 「不明な発信者を消音」をオンにする
併せて、iOS17以降であれば「自動文字起こしに対応した留守番電話機能」を設定すると、留守番電話の内容をテキストで確認できるため便利です。電話の内容を確認してから必要に応じて折り返すことができます。
- 設定アプリを開く
- 「アプリ」をタップ
- 「電話」をタップ
- 「ライブ留守番電話」をタップ
- 「ライブ留守番電話」をオンにする
コメントを投稿する(承認後に反映)