Apple Watch向けにwatchOS10.2アップデートがリリースされています。watchOS10.2では、ミュージックやポッドキャストを再生中のHomePod(第2世代)やHomePod miniが近くにある時、自動で「再生中」を表示する機能の追加などが行われています。
目次
watchOS10.2アップデート内容と変更点
watchOS10.2アップデートでは、ミュージックやポッドキャストを再生中のHome Pod(第2世代)やHome Pod miniが近くにある時、自動で「再生中」を表示する機能が追加されています。
また他にも、スワイプして文字盤を切り替えできる機能(設定→時計→スワイプして文字盤を切り替え)や、ワークアウト終了の確認(設定→ワークアウト→ワークアウト終了の確認)をオンオフにできる設定が追加されています。
watchOS 10.2
544MBwatchOS 10.2には、以下の新機能と機能改善、およびバグ修正が含まれます:
- “ミュージック”またはポッドキャストからメディアを再生中のHomePod(第2世代)またはHomePod miniが近くにあるときに自動的に“再生中”を表示(Apple Watch Series 6以降、およびApple Watch Ultraで使用可能)
- “設定”で、“スワイプして文字盤を切り替え”を有効または無効にすることが可能
- “設定”で、“ワークアウト終了の確認”を有効または無効にすることが可能
- ほとんどのFitness+ワークアウトでミュージックまたはトレーナーの声のどちらかの音量を優先させることが可能
- iPhoneのWatchアプリで追加した文字盤がApple Watchに表示されないことがある問題を解決
Appleソフトウェアアップデートのセキュリティコンテンツについては、以下のWebサイトをご覧ください:https://support.apple.com/ja-jp/HT201222
watchOS10.2のセキュリティアップデートについて
Appleが公開した「About the security content of watchOS 10.2」によると、watchOS10.2アップデートでは、CVE-ID基準で9件の脆弱性が修正されており、アプリがユーザーの機密データにアクセスできる可能性、悪意のあるWebコンテンツを処理すると機密情報が漏えいする可能性などが対処されています。なお、一部は同日リリースされたiOS17.2アップデートにも含まれています。
Accounts
Available for: Apple Watch Series 4 and later
Impact: An app may be able to access sensitive user data
Description: A privacy issue was addressed with improved private data redaction for log entries.
CVE-2023-42919: Kirin (@Pwnrin)
WebKit
Available for: Apple Watch Series 4 and later
Impact: Processing web content may disclose sensitive information. Apple is aware of a report that this issue may have been exploited against versions of iOS before iOS 16.7.1.
Description: An out-of-bounds read was addressed with improved input validation.
WebKit Bugzilla: 265041
CVE-2023-42916: Clément Lecigne of Google's Threat Analysis Group
watchOS10.2アップデート後の評判
記事公開時点では、Apple Watchの初期化や復元を必要とするような問題、文鎮化を報告する声はSNS上では見受けられません。また、筆者のApple Watchについてもアップデートを終えていますが、現時点ではとくに大きな問題は確認できていません。
watchOS10.2アップデートの実行について
Apple WatchをwatchOS10.2にアップデートする場合は、iPhoneを同日リリースされた最新バージョン「iOS17.2」にアップデートし、Apple Watchを電源に接続した状態で開始してください。
Apple Watchのアップデート中は、iPhoneやApple Watchを再起動せず、Watchアプリを終了せずに待つ必要があり、アップデート完了には数分から1時間ほど掛かる場合があるため、時間の余裕があるときにアップデートすることをお勧めします。
なお、Watchアプリに「watchOS 10.2 最新のバグ修正およびセキュリティの強化がすべてインストールされ、Apple Watchは最新の状態になりました」と表示された後は、Watchアプリを終了しても問題ありません。
- Apple Watchのバッテリー残量が50%以上であること
- iPhoneがWi-Fiに接続されていること
- iPhoneとApple Watchが通信範囲内にあること
- iPhoneが最新バージョンのiOSにアップデート済みであること
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