現在Amazonで横行している”マーケットプレイス詐欺”の問題から“マーケットプレイスの利用を控える”といった動きが見られますが、マーケットプレイスが必ずしも危険という訳では無く、健全な出品者の中に悪意のある出品者が紛れていることが問題なので、今回はマーケットプレイス詐欺を見極める4つのコツについてご紹介します。
Amazonのアカウントを不正の乗っ取り(不正ログイン)、人気商品や売れ筋の商品を破格の安価設定でAmazonに出品し、それらを購入したユーザーの個人情報収集を目的とした詐欺です。もちろん商品が手元に届くことは無く、個人情報(購入者の氏名、受取人の氏名、送付先住所)を悪意のある人間に渡してしまうことになります。
目次
FBA(フルフィルメント)の利用状況を参考にする
Amazonはマーケットプレイス出品者向けに、商品の管理や配送を請け負うフルフィルメント by Amazonを提供しています。
フルフィルメントを利用するには、月額4,900円の利用料金と登録諸手続き、在庫をAmazonに納品する必要があるので、今回問題になっているアカウント乗っ取り(ハッキング)による詐欺出品の場合は、ほとんどがフルフィルメントを利用していない通常出品です。
※ フルフィルメント契約者が乗っ取られるとこの限りでは無いです。
フルフィルメントの利用有無は、商品ページの次の文章で判断することができます。
フルフィルメント出品:この商品は、”店舗名”が販売し、Amazon.co.jpが発送します。
通常出品:この商品は、”店舗名”が販売、発送します。
またフルフィルメントの利用有無は、商品出品一覧ページの「AMAZON.JP配送センターより発送されます」の有無で判断することも可能です。(表示されている場合はフルフィルメント利用者)
もちろんマーケットプレイス出品者の中には、フルフィルメントを利用していない場合(個人の中古出品や海外事業者等)もありますが、安全性を優先するのであれば“Amazon.co.jpが発送します”が表示されている、マーケットプレイス出品者を選ぶようにした方が良いです。
相場より安すぎる出品は疑う
商品の相場から大きくかけ離れた“破格設定”で出品されている物については疑うようにしてください。下記画像は一例ですが、任天堂Switchが7,000円や13,569円など、定価よりも数万円安い金額で出品されています。
こういった「常識的に考えて安価すぎる商品」については購入を避ける方が無難です。
出品者のフィードバックを確認する
マーケットプレイスで出品されている商品は、Amazon販売ページの“出品者名”あるいは“出品者の評価”を開くことで、購入者から付けられたフィードバック(評価)を確認することができます。
次の画像の場合だと、既に問題を指摘するフィードバックが多数付いているので、購入するのは危険だと判断することができます。
「フィードバック履歴」と「ストアフロント」をチェック
詐欺出品が行われている出品者の中には、過去にフィードバックで高評価が多数付いている場合もあります。こういった場合は、“フィードバックの履歴”と“ストアフロント”を参考にすると良いです。
次の例だと、フィードバック履歴から「12ヶ月以内に1回」「それ以前に9回」のフィードバックを受けていることがわかります。このことからマーケットプレイスにしばらく出品しておらず、尚且つ小規模の事業者(個人、中古売却)である可能性が高いと判断できます。
※ フィードバック件数が少ない=フィードバックを受ける機会が少ない=出品数が少ない。
このことも踏まえ、フィードバックページから“名前”のストアフロントを開き、出品者が出品している商品を確認します。
先程のフィードバックや履歴を見る限りでは、小規模な個人出品者と推測されたものの、ストアフロントを確認するとベストセラー1位となっている人気商品や人気のゲームソフトなど、170ページにも及ぶ商品を出品していることがわかります。
こういったフィードバック内容や履歴と矛盾が生じる出品、人気商品の破格出品、大量の商品を出品しているような場合は、詐欺出品であると疑った方が良いです。
これらの方法で「健全な出品者」と「不正な出品者」をある程度はふるいに掛けることができるかと思います。もしマーケットプレイスを利用する機会があるのであれば、参考にしてください。
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