Appleが「エラー53」の問題を改善したiOS9.2.1をリリースしました。
iOS9.2.1は約1ヶ月前にもリリースされていますが、今回はバージョン表記自体は一切変更されておらず、ビルド番号のみ13D15から13D20に変更されています。
目次
「エラー53」って何?
エラー53は、iPhoneのTouch ID(指紋認証センサー)を非正規の修理業者で修理交換をしてしまうと、Touch IDの不整合によりiOSのアップデートが強制的に中断され、その後アップデートや復元が一切できなくなり、俗に言う”文鎮化”してしまう致命的なエラーです。
この問題は「Appleが顧客に対して非正規の修理業者を利用しての修理に対して警告が足りていなかった」などとして、海外では集団訴訟にまで波及しています。
集団訴訟の詳細:「iPhone 6」が使用不能になる「エラー53」問題、集団訴訟へ [CNET Japan]
アップデートをする必要性はあるのか
iOS9.2.1(13D20)にアップデートをすると、Touch IDの不整合による文鎮化を改善することが出来ます。
ただし、デバイスの復元などは可能になるものの、Touch IDについては利用することは出来ません。
もし「既にエラー53で文鎮化してしまっている」「今後非正規修理業者を使って修理をする可能性がある」といった場合であれば、今回のiOS9.2.1(13D20)にアップデートした方が良いかもしれませんが、非正規修理業者を利用するつもりが無いのであれば、無理にアップデートをする必要性はありません。
iOS9.2.1(13D20)は64ビット機種で利用可能
iOS9.2.1(13D20)には、64ビットの下記モデルのiPhoneやiPadでアップデートが可能です。
デバイス | モデル |
---|---|
iPhone 6 | – |
iPhone 6 Plus | – |
iPhone 6s | – |
iPhone 6s Plus | – |
iPad mini 3 | Wi-Fi |
iPad mini 3 | Cellular |
iPad mini 3 | China |
iPad mini 4 | Wi-Fi |
iPad mini 4 | Cellular |
iPad Air 2 | Wi-Fi |
iPad Air 2 | Cellular |
iPad Pro | Wi-Fi |
iPad Pro | Cellular |
iOS9.2.1(13D20)のアップデート方法
iOS9.2.1(13D20)は、ソフトウェアアップデート(OTA)では配信されておらず、iTunesでアップデートする必要があります。
iPhoneをPCに接続して、iTunesの「アップデート」をクリック。
「アップデート」をクリック。
「次へ」をクリック。
「同意します」クリックすると、iPhoneのバックアップとアップデートが始まります。
なお既にデバイスが文鎮化してしまっている場合は、Appleサポートドキュメントに記載されている次の対処方法をお試しください。
1.最新バージョンの iTunes がインストールされていることを確認します。
2.デバイスを強制的に再起動します。
3.デバイスの復元をもう一度試します。
4.デバイスの復元を試したときに依然としてエラー 53 が表示される場合は、Apple サポートにお問い合わせください。
Source:Apple
Source:iDownloadBlog
コメントを投稿する(承認後に反映)