Appleが開発者向けに最新ソフトウェアアップデートのベータ版、iOS 15.2 beta 4やiPadOS 15.2 beta 4などをリリースしました。前回のbeta 3アップデートから約2週ぶりの更新になります。
目次
iOS15.2 beta 4の変更点について
今回開発者向けに配信されたiOS 15.2 beta 4では、新機能追加や既存機能の仕様変更などは確認されておらず、Appleが公開しているiOS & iPadOS 15.2 Beta 4 Release Notesによると、主にApp StoreやSwift UIに関する技術的な問題の修正が行われたようです。
Methods registerAppForAdNetworkAttribution() and updateConversionValue(_:) no longer crash StoreKit if a malformed URL is supplied for the key NSAdvertisingAttributionReportEndpoint in the Info.plist. (85198828)
Document-based apps no longer include a Save As menu item above Duplicate. (83741212)
Apple Musicでバッテリーを多く消耗する問題
iOS 15.2で確認されている既知の問題として、Apple Musicでストリーミング再生を実行するとCPU率の使用率が高くなり、バッテリーの消耗が早まる不具合が明らかになっていますが、こちらはbeta 4時点では解消されておらず、今後リリースされるbeta 5以降での対応になりそうです。
Streaming in the Music app could result in higher CPU usage, causing faster battery drain in some scenarios. (84861891, 85326575)
正式版のリリース時期は明かされていませんが、Apple Musicに関する不具合が修正されていないことから、今後もbetaアップデートが続く可能性が高いため、早くとも12月中旬~下旬頃のリリースになりそうです。
これまでのベータアップデートの変更点
これまで開発者向けにリリースされたiOS 15.2 beta 1 ~ beta 3では、アプリが写真やカメラ等にアクセスした頻度を表示できるプライバシーレポート機能、ミュージックのプレイリスト内検索の対応などが行われています。
- 過去7日間、アプリが場所、写真、カメラ、マイク、連絡先等にアクセスした頻度を確認できるプライバシーレポート機能
- 緊急SOS機能にサイドボタンと音量ボタンの長押しで起動できるオプションの追加
- カード形式の新しい通知ビューデザインの追加
- 自身に不幸があった際にApple IDやデータにアクセスできる人物を設定できる、故人アカウント管理連絡先機能
- 探すアプリに周囲に自身を追跡する恐れのある他人のデバイスを検出できる機能の追加
- iPhone 13 Pro/Pro Maxでマクロ撮影機能をオフにする機能
- ミュージックでプレイリスト内の曲を検索できる機能
- リマインダーにタグの名前を一括変更、削除できる機能の追加
- iCloudプライベートリレーに関する文言改修
これらはbeta時点で確認されている機能となるため、今後リリースされる正式版では仕様変更や撤廃、日本では利用不可となる場合もあるので、参考程度としてください。
コメントを投稿する(承認後に反映)