先月末頃、iOS13.6アップデート適用に失敗してしまいiPhoneが使用できなくなる不具合(リンゴループ)をお伝えしましたが、ストレージの空き容量が少ない場合にリンゴループが生じるとの事例が報告されています。
目次
ストレージ容量不足でリンゴループが発生する事例
データ復旧サービスなどを提供している株式会社ブレイバーによると、iPhoneのストレージ空き容量が少ない状態でiOS13.6アップデートの適用を実行すると、アップデートの適用に失敗してしまいリンゴループ状態になる場合があるとのこと。
またiTunes(PC)を使ってiOS13.6アップデートを適用する場合、アップデート時に「iPhone “iPhone”をアップデートできませんでした。不明なエラーが発生しました。(14)」といったエラーが表示される場合があるようです。
iPhone中のデータ容量がパンク状態(iPhoneの空き領域が少ない)でアップデートを行う
・データ容量の空き領域が少ないiPhoneで、iOSのアップデートを行うと、「iPhone “iPhone”をアップデートできませんでした。不明なエラーが発生しました。(14)」などのエラーメッセージが表示される。
引用:株式会社ブレイバー
海外のごく一部のユーザーからも、アップデートの過程で容量が不足してしまいリンゴループに陥ったと報告する声が少数ながらも見受けられました。
Dear @AppleSupport , my iPhone xr is stuck in infinite loop I tried everything then I was at 39 GB of storage out of 64 it went up to 60 GB without me downloading everything on it. Please help me.
— Weather Foggiestarc #stayathome (@JaylenMartin19) August 5, 2020
ただ、ストレージ容量を原因とするリンゴループ不具合はごく一部でのみ生じており、iOS13.6アップデートを適用する全てのデバイスで必ずしも生じる問題では無いので、その点だけは誤解しないようにしてください。
執筆時点では復旧方法は見つかっていない
iOS13.6アップデート適用によるリンゴループ不具合の復旧方法は見つかっておらず、修理業者に持ち込んでも多くの場合は工場出荷状態への初期化等の対応となるため、デバイスに保存されているデータの復旧は期待できません。
もしiOS13.6アップデート適用によってリンゴループになった場合、保存されているデータの消失を避ける場合は復旧方法が判明するまで待つほか無く、保存されているデータが消失しても構わないのであれば初期化や復元を試し、改善しない場合はApple Storeや正規サービスプロバイダでの修理等を検討するようにしてください。
なおリカバリーモードを使った初期化方法については、こちらのAppleサポート記事を参考にしてください。(手順4で復元を選択すると初期化されます)
すでにiOS13.6にアップデート済みの場合と今後の対策
Twitterでは「iOS13.6にアップデートしてしまったけど大丈夫?」といった不安な声も見受けられますが、今回の不具合はiOSアップデート適用時に報告されているものなので、既にアップデートが完了しているのであれば心配する必要は無いかと思います。
ただ、今後配信されるiOSアップデートを適用する場合はiPhoneのバックアップ作成、および可能な限りの空き容量を確保した上でアップデートを適用するようにしてください。デバイスに保存されている写真等の画像データについては、Googleフォトなどのクラウドストレージサービスでも保存しておくと尚安心かと思います。
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