iPhoneを使う上で切り離すことができない、バッテリーの駆動時間(パフォーマンス)の問題。
ウェブで「iPhoneのバッテリー節約方法」といった記事を多く見かけますが、その多くで「明るさの自動調節をオフにする」といった方法を推奨している記事も少なくはありません。
ただ、実際には「明るさの自動調節をオフにするとバッテリーが長持ちする」というのは、必ずしもその通りでは無さそうです。
目次
Appleは明るさの自動調節をオンにすることを推奨
私自身、明るさの自動調節をオフにすることで、体感的にバッテリーが長持ちするように感じていたこと、また海外のApple Support Communityでも「効果があった」との声が多く挙がっていたこともあり、明るさの自動調節をオフにすることが、バッテリーの節約効果に繋がるものと考えていました。
ただ、実際にはこの考えは半分間違いで、Appleは次のように明るさの自動調節をオンにすることを推奨しています。
画面の明るさを落とすか、明るさの自動調節をオンにすると、バッテリー駆動時間を延ばすことができます。
引用:バッテリーの駆動時間と耐用年数を最大限に延ばす(Apple)
明るさの自動調整をオンにすることで、画面の照度が周りの明るさに比例して自動調整されるので、例えば明るい日中であれば自動で高照度、暗い夜間なら自動で低照度に調整されます。
一方、明るさの自動調整がオフの場合、自身で設定した照度のまま変更されることが無いので、例えば自動調整の場合は夜間で照度60%相当の場所にも関わらず、手動設定で照度80%になっている状態使い続けてしまうと、明るさの自動調整がオンの場合に比べると、バッテリーは長持ちしません。
なぜ「長持ちするようになった」との声が挙がったのか
Appleが明るさの自動調整をオンにすることで、バッテリーが長持ちすると紹介しているものの、例外もあります。
例えば、明るさの自動調整をオフにして、画面照度を終日50%に設定した場合、明るい日中の屋外や屋内でiPhoneを長時間使う場合であれば、明るさの自動調整がオンの場合よりも長持ちする可能性は十分に考えられます。
自分含め、Apple Support Communityで明るさの自動調整をオフにするとバッテリーが長持ちするようになった〜というのも、恐らくは上記のような使い方をしている場合、あるいは自動調整の照度よりも手動で低く調整して使っている場合に限った話なのかもしれません。
明るさの自動調節をオフも使い方次第
結局のところ、明るさの自動調整をオフにするとバッテリーが長持ちするというのは、必ずしもその限りでは無く、オフにするにしても画面の明るさ(照度)を抑えて設定するのであれば、明るさの自動調整がオンの場合よりも、バッテリーは長持ちするかと思います。
ただ、明るさの自動調整をオフにして照度を下げてしまうと、明るい屋外では画面が見づらく、都度照度を上げる必要があるので、利便性も含めて考えるのであれば、明るさの自動調整はオンの方が快適かと思います。
なので、もし明るさの自動調節をオフにして、照度を70%前後で終日使っている場合は、明るさの自動調節をオンにした方が、バッテリーが長持ちするかもしれません。
またiPhone Xについては、画面の焼付き防止として、明るさの自動調整をオンにすることが推奨されているので注意が必要です。
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