iPhoneをiOS11にアップデート、あるいは新機種(iPhone 8、今後はiPhone X)に機種変更したユーザーから「通信制限がかかった」との声が相次いでいます。
iOS11では、写真ライブラリのアップデートにモバイルデータ通信のオプションが追加されたことも原因の一つだとは思いますが、iOS11アップデート後にモバイルデータ通信の設定(オプション)が勝手にオンになったとの声も挙がっています。
そこで今回はモバイルデータ通信を特に多く使ってしまいがちな、確認すべきXつの設定について解説します。
目次
低速Wi-Fi接続時に作動する「Wi-Fiアシスト」
iOS11では、Wi-Fiの通信状況が悪いときに自動で4G/LTE回線を使った通信に切り替わる「Wi-Fiアシスト機能」が搭載されています。
自宅のWi-Fiであればアシストが作動することは稀かもしれませんが、外出時にフリーWi-Fiなど、低速なWi-Fiアクセスポイントを利用した際に作動する場合があります。
予期せずモバイルデータ通信量が多く発生する場合もあるので、設定→モバイルデータ通信→Wi-Fiアシストをオフにしておくと安心です。
うっかりアップロードに注意が必要な「iCloud Drive」
Appleのクラウドストレージサービス「iCloud Drive」を使用している場合、転送するファイルサイズによっては、モバイルデータ通信でアップロードしてしまうと、一瞬でキャリアの通信制限の対象になりかねません。
普段からWi-Fi接続時のみiCloud Driveを使用している場合でも、万が一の誤操作防止の為に設定→モバイルデータ通信→iCloud Driveをオフにして予防しておくと良いです。
iOS11で追加された写真ライブラリのアップデート
iOS11の写真アプリでは、写真のライブラリをアップデート(更新/アップロード)する為に、データ通信が発生します。
iOS11では、写真ライブラリのアップデートがデフォルトで”モバイルデータ通信”を使用する設定になっているので、iOS11アップデート後、機種変更後は設定→写真→モバイルデータ通信から即座にオフにすることをお勧めします。
必ず見直しておきたい自動ダウンロード機能
iTunes StoreやApp Storeで購入した音楽やアプリ等のコンテンツは、iPhoneの設定次第では自動でダウンロードが行われます。
自動ダウンロード機能にも、モバイルデータ通信のオプションが用意されており、設定次第では購入したコンテンツのダウンロードやアップデートで大量のデータ通信量が発生し、短期間で通信制限の対象になる場合があります。
自動ダウンロードのモバイルデータ通信設定は、設定→iTunes StoreとApp Store→モバイルデータ通信からオフにしておくと安心です。
Appのバックグラウンド更新は最小限に
iOS11には、アプリを最小化した際に裏で動作やデータ通信を行う「バックグラウンド更新機能」が搭載されています。
バックグラウンド更新機能は、常に最新の情報が必要なアプリ、主に音楽プレイヤーアプリ、ストリーミング再生系アプリ、ナビアプリ、ゲームアプリ等で役立つ機能です。
ただ、中にはバックグラウンド更新の必要性が薄いアプリ(常に最新の情報を裏で収集する必要の無いアプリ)もバックグラウンド更新がオンになっている場合があります。
設定→一般→Appのバックグラウンド更新→Wi-Fiにチェックを入れることでモバイルデータ通信の使用を防げますが、その場合だと外出時に不便になりかねないので、Appのバックグラウンド更新画面で更新の不要なアプリを全てオフにすると良いです。
誤タップでダウンロードに注意が必要「iBooks」
標準の電子書籍リーダー「iBooks」を使用している場合、iCloudに保存された書籍をデバイスにダウンロードする際にデータ通信が発生します。
前述した自動ダウンロードがオンになっている場合、4G/LTE通信で誤って書籍のダウンロードボタンをタップしてしまった時に備えて、設定→iBooks→モバイルデータ通信をオフにして置くと予防になりおすすめです。
全てのモバイルデータ通信をオフにしてしまうと外出時に不便きわまり無いので、ご自身の使い方を照らし合わせてみて、「Wi-Fiの時しか使わない機能」のみモバイルデータ通信をオフにすることをおすすめします。
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