2025年10月頃から、iOS版Xアプリのメディア選択画面(メディアピッカー)がiOS標準の機能に変更されました。
この仕様変更により、アクセスを許可した写真やビデオの「位置情報」と「キャプション」をXアプリと共有する設定がデフォルトで適用されます。
Xでは写真やビデオのメタデータは除去されるため、第三者がメタデータから位置を特定できる可能性は低いですが、プライバシー保護を重視する場合は設定の変更をお勧めします。
目次
Xで写真やビデオの位置情報などを共有する設定に変更
2025年10月、Xのプロダクト責任者であるNikita Bier氏が、メディア選択画面(メディアピッカー)をiOS標準の機能に変更したことを発表しました。
iPhone向けの小さなアップグレード: 古いTwitterメディアピッカーをついに廃止し、ネイティブのiOSピッカーに置き換えました。これがどうやって今まで生き延びていたのか不明です。 これでAIを使って写真を検索できるようになりました—しかもよりプライベートに:カメラロールの許可は必要ありません。
翻訳・引用:X(@nikitabier)
この仕様変更により、筆者のiPhoneで写真やビデオの「位置情報」や「キャプション」をXアプリと共有する設定がデフォルトで適用されることを確認しました(筆者のiPhoneで確認)。
メタデータは除去されるが設定変更が安心
Xでは、写真やビデオの位置情報などのメタデータ(EXIF)を画像処理のために「一時的に保持する」としています。
第三者がこれらの画像やビデオを保存した場合でもは、投稿時点でメタデータは既に除去されているため、メタデータから撮影場所などを特定される可能性が低いと考えられます。
設定を変更しなくても大きな問題はないと考えられるものの、もし不具合などによるメタデータの漏洩が不安な場合は、設定を変更することで確実にプライバシーを保護できます。
Xでは、画像処理を目的として一時的にExifデータを保持します。このため、Xで画像を閲覧してもExifデータにはアクセスできません。
引用:Xヘルプセンター
位置情報とキャプションの共有をオフにする方法
iOS26以降のiPhoneでXアプリに写真やビデオの「位置情報」や「キャプション」を共有したくない場合は、以下の手順で設定を変更してください。
写真の「位置情報」と「キャプション」をオフにする手順:
- 設定アプリを開く
- 「アプリ」をタップ
- 「X」をタップ
- 「写真」をタップ
- 「オプション」をタップ
- 「位置情報」と「キャプション」のチェックを外す
「Xで勝手に写真がフルアクセスに?」報告も
今回のメディア選択画面(メディアピッカー)の仕様変更に伴い、一部のユーザーから「勝手に写真がフルアクセスになった」といった困惑の声も増えています。
Xアプリでメディア選択画面を開いた際に写真ライブラリが表示される現象は、記事「Xで写真が勝手にフルアクセス?原因はメディアピッカーの仕様変更」で詳しく解説しています。

右:アップデート後
コメントを投稿する(承認後に反映)