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【iPhone】次期Mobile Safariはリンクタップ時の遅延が解消され高速化へ

iOSに標準搭載されているMobile Safariの次期バージョンにおいて、特定条件を満たした場合に限り、リンクをタップした時の350ミリ秒の遅延が解消され、よりスピーディーな操作が可能になることがWebKit Blogにより明らかになりました。

350ミリ秒の遅延はPCサイト向けに用意された物

デスクトップサイトでダブルタップしたらズームがされ、リンクをタップするとリンク先に遷移しますよね。
この”シングルタップ”か”ダブルタップ”かの判定方法は非常にシンプルで、350ミリ秒の間に2度タップすれば”ダブルタップ”、1度しかタップしなければ”シングルタップ”として認識される仕組みになっています。
今回解消が発表された”遅延”は、このタップの種類を判定する為に使われていた350ミリ秒の間です。

ダブルタップをしないケースが増えた

現在はモバイルフレンドリーなWEBサイトも増え、大抵の場合はアクセスするだけでデバイスのサイズに合ったデザインで表示されることが多く、そもそも”ダブルタップ”をする機会が少ないのが実情です。
ですが、タップの種類を判定する仕組み(350ミリ秒の遅延)はモバイルサイトでも動作するため、シングルタップをしても350ミリ秒待つ必要があり、単に遅延としてユーザーの快適性を奪ってしまっているので、「特定条件を満たした場合に限り350ミリ秒の遅延を解消する」といったのが今回の発表となります。

どれぐらい高速化するのか

1_taptest

今回の遅延解消前後のSafariで10回のタップを認識するのに要した時間は、解消前が5.465秒、解消後が0.879秒と約6倍の早さになっています。
1回あたりは350ミリ秒といえど、長時間ブラウジングするのであれば快適性に大きな差が生じることになりそうです。

“特定条件”とは?

サイト側で下記のいずれかが指定されている場合に限り、350ミリ秒の遅延が解消されるようです。
もし個人でブログなどを運営しているのであれば、早め早めの実装を検討した方が良いかもしれません。

方法1.viewportで画面幅を設定
<meta name="viewport" content="initial-scale=1.0, width=device-width">

方法2.CSS”touch-action”を実装
touch-action: manipulation

具体的に組み込まれるバージョンについては未発表ですが、そう遠くは無いかもしれませんね。

参考:WebKit Blog via Appleちゃんねる

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