iPhone 15以降のモデルでは、バッテリーの寿命を伸ばす「充電上限」を設定できますが、設定した上限を超えて100%まで充電される場合があります。
iOSアップデート後に充電上限を超えて充電された場合、「充電上限が反映されないバグ?」「iOS26の不具合?」と誤解するケースがあります。
この問題は不具合ではなく、バッテリーの充電状態の推測精度を維持するため、時々100%まで充電される仕様です。以下、詳しく解説します。
目次
充電上限を設定しても100%まで充電される現象
iPhone 15以降のモデルでは、設定アプリからバッテリーの充電上限を設定できますが、充電上限を85%や90%に設定しても100%まで充電されることがあります。
この現象はiOS26アップデート後に起きることもあり、「充電上限を無視して充電された状態」になるため不具合だと考えてしまうかもしれません。
iOS26で充電上限を設定する手順:
- 「設定」を開く
- 「バッテリー」をタップ
- 「充電」をタップ
- 充電上限を任意の値に調整
- 「充電上限を設定」をタップ
実際、RedditやAppleサポートコミュニティでは、充電上限を超えて充電されたことに疑問を感じたユーザーからの投稿も多く見られますが、不具合ではありません。
今日、朝起きて30分ほどスマホを充電しました。充電前は87%だったのに、30分後に90%を超えていたことに気づきました。これはiOS 26のバグでしょうか?
翻訳・引用:Reddit
充電上限を超えるのは精度を維持するための仕様
充電上限を超えて充電されると驚きますが、Appleは「バッテリーの充電状態の推測精度を維持するため、ときどき100パーセントまで充電されます。」と説明しています。
充電上限が100パーセント未満に設定されている場合も、iPhoneはバッテリーの充電状態の推測精度を維持するため、ときどき100パーセントまで充電されます。
引用:Apple
設定アプリ(設定 → バッテリー → 充電)の「詳しい情報…」からも、上記ページに移動できますが、設定では充電上限を超える現象に触れられておらず、通知もないので不具合と誤解するケースが多いのかもしれません。
充電上限の数字が緑色になる意味について
今回の事象をきっかけに充電上限の設定を見直した際、充電上限の数値が緑色で表示されていることに気付いた方もいるのではないでしょうか。
例えば筆者の場合だと90%が緑色で表示されていましたが、使用状況によっては95%や85%が緑色になることもあります。
これは、iOSが使用状況を分析した上での最適な充電上限の値を表しており、推奨を超える充電上限が設定されている場合のみ、最適な値が緑色にマークされます。

筆者の場合は表示されていませんでしたが、端末によっては充電上限の設定を変更を促すテキストが表示されることもあります。
充電上限がバッテリーの寿命を延ばすのに役立つとiOSが判断した場合、推奨事項が表示されます。たとえば、「お使いのiPhoneが通常どのように使用されているかに基づき、バッテリーの寿命を延ばすために充電上限を95%にすることをおすすめします」と表示される場合があります。
引用:Apple


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