2025年12月13日、iPhone向けにiOS26.2アップデートがリリースされました。デフォルトブラウザや検索エンジンの選択画面(チョイススクリーン)、ロック画面の時計の透明度調整機能などが追加されています。
本記事では、iOS26.2の新機能、変更点、セキュリティアップデート内容、不具合の情報について詳しく解説します。
iOS26.2アップデートの概要:
- ロック画面の時刻表示で、Liquid Glass素材の透明度を調整できるオプションが追加
- Safariにデフォルトブラウザや検索エンジンの選択画面(チョイススクリーン)が追加
- ゲームライブラリでフィルタ機能が利用可能になり、ゲームコントローラ(Backbone、Razerなど)との接続対応が改善
- Apple Musicで 「お気に入りの曲」プレイリストが「ピックアップ」に表示され、ダウンロード曲の歌詞がオフライン表示に対応
- ポッドキャストで関連エピソードへのリンクが追加
- 不明な連絡先とのAirDropに「AirDropコード」による認証ステップを追加
- リマインダーのアラームオプションが追加、スヌーズやライブアクティビティにも対応
- フリーボードの表にテキスト、画像、描画などを含められるよう改善
- CVE-ID基準で27件のセキュリティアップデート
目次
iOS26.2アップデートの内容と変更点
2025年12月13日にリリースされたiOS26.2では、12月18日から全面施行となる「スマホ新法」に対応した、デフォルトのブラウザや検索エンジンの選択画面(チョイススクリーン)、ロック画面の時計の透明度を調整できる機能などが追加されました。
iOS 26.2
13.31 GBこのアップデートには、iPhone用のApple Music、ポッドキャスト、ゲーム、およびその他の機能の向上に加え、バグ修正、セキュリティアップデートも含まれています。
Appleソフトウェアアップデートのセキュリティコンテンツについては、以下をご覧ください:https://support.apple.com/ja-jp/100100
デフォルトブラウザと検索エンジン選択画面(チョイススクリーン)
ブラウザアプリでデフォルトブラウザや検索エンジンを選択する「チョイススクリーン」が追加されました。
筆者の端末では、Safariを開いたときにデフォルトブラウザの選択画面、検索ボックスを選択すると検索エンジンの選択画面が表示されました。

Apple Music:オフライン歌詞対応とお気に入りのピックアップ
Apple Musicのホームタブのピックアップ欄に「お気に入りの曲」のプレイリストが表示されるようになりました。また、ダウンロード済みの曲の歌詞がオフライン表示に対応し、機内モード中も歌詞を表示できます。

ポッドキャスト:エピソードリンクとチャプター自動生成
ポッドキャストはチャプターの自動生成に対応し、エピソードページに共有されているリンクが表示されるようになりました。また、プレーヤーや文字起こしから言及されているポッドキャストを直接表示できます。

ゲームアプリ:並べ替え可能なフィルタとコントローラの接続改善
ゲームアプリのライブラリに、カテゴリやサイズなどで並べ替えできるフィルタ機能が追加されました。また、チャレンジスコアがリアルタイム更新に対応しました。

ロック画面:時計の透明度を調整できるオプション
ロック画面の壁紙カスタマイズで「時計」の透明度を調整できるオプションが追加されました。新しく追加されたスライダを調整すると、曇りガラスのような見た目に変更できます。

リマインダーをアラームとして鳴らす緊急オプション
リマインダーを設定時刻にアラームとして鳴らす「緊急オプション」が追加されました。リマインダーの詳細設定を開いて「緊急」をオンにすると有効化できます。
緊急設定したリマインダーはライブアクティビティにも対応しており、鳴動時に「Zzz」をタップするとスヌーズもできます。

アクセシビリティ:フラッシュ通知が画面点滅に対応
アクセシビリティのフラッシュ通知に画面を点滅させるオプションが追加されました。点滅させるシーンは「ロックされていないときに点滅」「消音モードのときに点滅」から選択できます。

その他の改善点とバグ修正
- 不明な連絡先とのAirDropに「AirDropコード」による認証ステップが追加
- ホームアプリに複数アクセサリをまとめてペアリングできる機能の追加
- フリーボードの表にテキスト、画像、書類、描画などを含められるよう改善
- Apple Musicライブラリ内のアルバムがリリース時刻の直後に再生できない問題の修正
- プライバシーとセキュリティ設定で「企業の組織によって管理されている」と誤って表示される問題の修正
iOS26.2のセキュリティアップデート内容
iOS26.2では、CVE-ID(脆弱性識別子)基準で27件のセキュリティ問題が修正されており、Apple公式サイト「About the security content of iOS 26.2 and iPadOS 26.2」で詳細が公開されています。
アプリがSafari履歴にアクセスできる可能性(CVE-2025-46277)、Face Timeの発信者IDを偽装できる可能性(CVE-2025-46287)などが修正されています。
追記:特定の個人を標的とした非常に高度な攻撃に悪用された可能性があると報告されている、悪意のあるウェブコンテンツを処理するとメモリ破損が発生する可能性(CVE-2025-43529・CVE-2025-14174)の修正も含まれています。
スクリーンタイム
対象機種: iPhone 11以降、iPad Pro 12.9インチ(第3世代以降)、iPad Pro 11インチ(第1世代以降)、iPad Air(第3世代以降)、iPad(第8世代以降)、iPad mini(第5世代以降)
影響: アプリがユーザーのSafari履歴にアクセスできる可能性がある
説明: データ編集を改善することで、ログ記録の問題に対処しました。
CVE-2025-46277: キリン (@Pwnrin)
Calling Framework
対象機種: iPhone 11以降、iPad Pro 12.9インチ(第3世代以降)、iPad Pro 11インチ(第1世代以降)、iPad Air(第3世代以降)、iPad(第8世代以降)、iPad mini(第5世代以降)
影響: 攻撃者がFaceTimeの発信者IDを偽装できる可能性がある
説明: 状態管理を改善することで、ユーザー インターフェイスの不一致の問題が解決されました。
CVE-2025-46287: 匿名の研究者、Riley Walz
iOS26.2のアップデートサイズと所要時間
筆者のiPhone17では、iOS26.1からiOS26.2へのアップデートでサイズが13.31GB、完了までに約20分かかりました。
アップデートサイズは機種や使用状況により異なるため、正確なサイズは「設定」→「一般」→「ソフトウェアアップデート」で確認してください。
空き容量が少ない状態でアップデートすると、アプリのキャッシュファイルなど一部データが消去される場合があるため、アップデートサイズの2~3倍の空き容量を確保すると安心です。
iTunesでiOS26.2にアップデートする際の注意点
iOS18以降、Microsoft Store版iTunesやAppleデバイスアプリでiOSアップデートを行うと、エラーが発生してデバイスが文鎮化する問題が報告されています。
前回のiOS26.1時点では、iOS18に比べて減少している印象があるものの、一部のユーザーからは同様の問題が報告されているため、可能であればOTA(設定→一般→ソフトウェアアップデート)でのアップデートをお勧めします。
もしiTunesやAppleデバイスアプリでアップデートして文鎮化した場合は、こちらの記事で復旧方法を解説しているので参考にしてください。
iOS26.2にアップデートした筆者端末の状況と口コミ
iOS26.2にアップデートした筆者の端末では、モバイル通信の圏外(povo使用)、Wi-Fiが繋がらない、頻繁にクラッシュするなどの重大な問題は発生していません。SNS上でも重大な問題報告は見当たりませんでした。
ただし、iOS26.2がリリースされてから間もないため、今後さまざまな問題が報告される可能性も考えられます。不安がある場合は数日後の状況を確認してからアップデートしてください。
iOS26.2までに発生、確認された不具合の一覧
iOS26.2で不具合が発生あるいは改善した場合は、コメント欄にて詳細を共有して頂けると幸いです。なお、コメントは全て確認していますが、不適切な言葉などを含むコメントは非承認、訂正する場合があります。
※ 以下はiOS26~iOS26.2までに報告されている問題です。iOS26.2で修正が報告あるいは確認できたものは随時削除します。
| 問題 | 対処 |
|---|---|
| CarPlayのウィジェット設定画面が読み込まれない | 車側のディスプレイを操作して、CarPlayでウィジェット画面を表示すると設定画面が読み込まれる。 |
| 一部のウェブサイトで検索ボックスが選択できない | ショッピングサイトの場合は、トップページの検索ボックスから検索できないか試す。 |
| ロック画面の時計が縦長になる | ロック画面の壁紙で3D効果を解除、あるいは壁紙の位置を微調整する。 |
| ミュージックをAirPlayで再生中、AutoMixの設定などを変更すると再生機器から音が聞こえなくなる | 設定の変更操作を一旦中断してミュージックアプリを終了し、時間をおいてから再度再生。 |
| 壁紙が真っ黒になる | 「設定」→「壁紙」で再度壁紙を適用する。 |
| メッセージを「すべて開封済みにする」にしても一部が未開封になる | 「設定」→「アプリ」→「不明な差出人をスクリーニング」をオンにする。 |
| Amazonアプリなど一部アプリの使用中に本体が発熱する | 該当アプリを再インストールする。 |
| 画面収録の音声が音割れ・ノイズが入る | ・画面収録でマイクをオンにする ・ワイヤレスイヤホンやスピーカーを接続した状態で画面収録をする |
| メールやカレンダーが表示されない、真っ白になる | ・iPhoneの再起動 ・各メール/カレンダーアカウントのオンオフ ・各メール/カレンダーアカウントの再ログイン |
| Safariで入力欄を選択すると一部が黒色や白色のシートで覆われる | ・iPhoneの再起動 ・「透明度を下げる」のオフ ・Safariのタブを「上」に変更する |
| 電話アプリで「連絡先を着信拒否」が表示されない | ・電話アプリの表示形式を「クラシック」と「統合」で切り替える |
| メモの後半がキーボードで隠れて見えなくなる | ・iPhoneの画面を横向きに回転させてから縦画面に戻す。 |
| システムデータのサイズが肥大化する | ・iPhoneの再起動 ・バックアップの作成と復元 ・Apple Intelligenceの無効化 ・Mac/PCでの同期 ・PC上でiCloud上のファイルを整理 |
| 低電力モード中、スクリーニングが機能しない | ・Appleが修正するまでは低電力モードを解除する必要があります。 |
※ 上記はiOS26以降から筆者端末で確認できた問題のみ掲載しています。筆者端末では再現されなかった不具合の情報はコメント欄に掲載しています。
iOS26.2でバッテリーの減りが早い時の対処
iOS26.2アップデート後は内部処理の兼ね合いで、一時的にバッテリーの消耗が早くなり、本体が発熱する場合があります。
筆者自身も、iOS18からiOS26にアップデートした際にはバッテリーの減りが早くなり、本体が異常に発熱したこともありますが、翌日にはどちらの症状も落ち着いたことがあります。
この問題は最大48時間程度で改善するとも案内されているので、まずは数日様子を見るようにして、それでも改善しない場合は、以下の設定や使い方を見直すことでバッテリー消費を抑えられる可能性があります。
バッテリーの減りを抑える設定と使い方
- インターネット共有(テザリング)を使用しない場合はオフ(設定→モバイル通信→インターネット共有)
- モバイル通信が繋がらない、圏外になる場所では機内モードをオン
- アプリの位置情報を必要最低限のみ許可(設定→プライバシーとセキュリティ→位置情報サービス)※ 位置情報を常時必要とするアプリ、ナビや緊急速報等はオフにしないでください。
- iPhoneの自動ロック(設定→画面表示と明るさ→自動ロック)を短くする
- 画面の明るさを自動にする(設定→アクセシビリティ→画面表示とテキストサイズ→明るさの自動調節)
- 不要なアプリのバックグラウンド更新をオフ(設定→一般→アプリのバックグラウンド更新)
- インストール済みアプリを最新バージョンにアップデートする
- ホーム画面やロック画面に配置するウィジェットを最低限まで減らす
- マルチタスク画面(Appスイッチャー)でアプリを頻繁に終了しない
- 外観モードをダークに変更する(設定→画面表示と明るさ→ダーク)


以下はiOS26.1のリリース記事のコメント欄に寄せられた問題報告です。一部、記事中の「iOS26.2までに発生、確認された不具合の情報」と重複しています。
—
iOSアップデート後、アクセサリやアプリで問題が発生した場合、アクセサリやアプリ側に問題がある可能性もあります。
アプリのアップデートや再インストール、ネットワーク機器やデバイスの再起動、アクセサリの接続し直しなど、一通りのトラブルシュートを試すことをお勧めします。
—
●ネットワーク・接続関連
・Wi-Fiに接続できない、またはパスコードが弾かれる不具合が発生する。(自宅/自宅外の両方で報告あり)
・iOS 26以降、USB DACが認識されず利用できない。(通電はしている)
●音声・画面収録関連
・マイクをオフにし、VoiceOverを常駐させた状態で収録を開始すると、読み上げ音声にノイズが入る。
・一部のゲームアプリを画面収録すると、ノイズや音割れが継続して発生する。
●電話・通知関連
・非通知などの着信後、電話アプリの未読バッジ(①)が消えずに残る。
・複数の携帯番号を登録している場合、電話アプリで着信元番号を識別できなくなった。
・LINEでの通話履歴が、標準の電話アプリの履歴に表示されなくなった。
・未登録の電話番号に対するスクリーニング機能が動作せず、着信音が鳴り続けてしまう。(補足:低電力モードが原因)
●ホーム画面・ウィジェット
・ウィジェットとして設定していたショートカットについて、ウィジェット自体は残るが、その中身(設定内容)だけが消えてしまった。
●カメラ・写真アプリ
・写真アプリのコレクション内で、手動による「並べ替え」機能が動作しない。
●システム機能・バッテリー関連
・ Qi2対応ワイヤレス充電器での充電速度や出力が、アップデート前と比較して半減した。
・ヘルスケアアプリで、データソースの優先順位(スマートウォッチ優先)が無視され、iPhoneで計測した歩数が表示される。
・ヘルスケアアプリのダークモードで、測定値を手入力する際のテンキーの一部背景が正しく表示されない。
・スクリーンタイムの休止時間中の制限解除が、「リクエスト」形式に変わった。
●アプリ全般
・Spotify、YouTube、写真フォルダ内の動画など、一部アプリでの動画・音楽再生ができなくなった。
・LINEアプリの再インストール・引き継ぎ時に、電話番号入力後にアプリが強制終了し、履歴の復元ができなくなった。