【iOS15.0.2】アップデート内容と変更点の詳細、不具合や評判について

AppleがiPhoneなどiOSデバイス向けにiOS15.0.2アップデートをリリースしました。iOS15.0.2では、iPhone13モデルでFinderやiTunesを使った復元やアップデートに失敗する問題の修正など、複数の不具合が修正されています。

iOS15.0.2アップデートの内容について

今回iPhoneなどiOSデバイス向けにリリースされたiOS15.0.2アップデートでは、iPhone13シリーズでFinderやiTunesを使ったアップデートや復元に失敗する不具合、AirTagは探すの持ち物リストに表示されない不具合などが修正されています。

このアップデートには、iPhone用の以下のバグ修正が含まれます:
* 写真を保存したスレッドまたはメッセージを削除すると、“メッセージ”からライブラリに保存された写真が削除される可能性がある問題
* MagSafe対応iPhoneレザーウォレットが“探す”に接続されないことがある問題
* AirTagが“探す”の“持ち物を探す”タブに表示されないことがある問題
* CarPlayで、再生中にオーディオAppを開けないことや接続を解除できないことがある問題
* FinderまたはiTunesを使用してデバイスの復元やアップデートを実行するとiPhone 13モデルで失敗することがある問題

Appleソフトウェア・アップデートのセキュリティコンテンツについては、以下のWebサイトをご覧ください:
https://support.apple.com/kb/HT201222

iOS15.0.2にはセキュリティアップデートも含まれる

iOS15.0.2にはセキュリティアップデートも含まれており、積極的に悪用された可能性が報告されている「アプリケーションがカーネル権限で任意のコードを実行できる可能性」が対処されています。なお、対象機種はiPhone 6s以降、iPad Pro（全モデル）、iPad Air 2以降、iPad 5世代以降、iPad mini 4以降、iPod touch（第7世代）となっています。

IOMobileFrameBuffer

Available for: iPhone 6s and later, iPad Pro (all models), iPad Air 2 and later, iPad 5th generation and later, iPad mini 4 and later, and iPod touch (7th generation)

Impact: An application may be able to execute arbitrary code with kernel privileges. Apple is aware of a report that this issue may have been actively exploited.

Description: A memory corruption issue was addressed with improved memory handling.

CVE-2021-30883: an anonymous researcher

引用：About the security content of iOS 15.0.2 and iPadOS 15.0.2

AirTagが探すアプリに表示されない不具合が修正

iOS15以降、Appleの「AirTag」が探すアプリに表示されない不具合が報告されており、対処として工場出荷状態への初期化が必要となっていましたが、この不具合がiOS15.0.2アップデートで修正されました。

もしAirTagが探すアプリに表示されない状況が続いている場合、iOS15.0.2アップデートを適用することで改善する可能性が高いので、ぜひアップデートを試してみてください。

iPhone 13シリーズでアップデートや復元に失敗する不具合が修正

iOS15以降、一部のiPhone 13やiPhone 13 ProでFinderやiTunesを使ったアップデート、復元実行時にエラーが発生する問題がiOS15.0.2で修正されました。

もしiOS15.0.2アップデート適用時にエラーが発生する場合は、今回はiPhoneの設定→一般→ソフトウェア・アップデートによるアップデート適用を検討するようにしてください。

iOS15.0.2で発生した不具合に関して

iOS15.0.2アップデートの評判と感想

執筆時点、iOS15.0.2アップデートを適用したことによりモバイル通信が圏外になってしまったり、デバイスが使用不可（リンゴループ、文鎮化等）になってしまうような致命的な不具合の報告は見受けられません。

また筆者環境（iPhone 12 Pro/iOS15.0.1→iOS15.0.2）でも問題無くアップデートが完了しており、特筆すべきような不具合は発生していません。

iOS15.0.2の不具合、対処法について（2021年10月21日）

iOS15.0.2アップデート適用後、LINEやTwitterなどのアプリの通知がこない、システムデータがストレージの多くを消費する、ストレージの使用済み容量が0KBになる問題が報告されています。

またモバイル通信が繋がらない、3Gになるといった問題も報告されていましたが、ドコモ回線の場合はネットワーク障害による影響による一時的な問題である可能性が考えられます。

• 【iPhone】iOS15.0.2でアプリの通知がこない、通知が鳴らない不具合と対処について
• 【iPhone】iOS15以降でストレージをシステムデータが大量に消費する不具合と対処について
• 【iPhone】iOS15.0.1でストレージの使用済み容量が0KBになる不具合と対処について
• 【ドコモ】通信障害復旧後も4Gに繋がらない、3Gになる時は再起動や機内モードオンオフで対処

またiOS15.1の正式版が間もなくリリースされる見込みとなっており、iOS15.0.2で報告されている一部の不具合がそちらで解消される可能性が考えられます。2021年10月25日の週にもリリースが見込まれているので、ストレージ容量の確保やバックアップ作成など、事前準備をしておくことをお勧めします。

iOS15.0.2でバッテリーの減りが早い時の対処

iOSアップデート適用直後は多くのバッテリーを消耗する傾向があり、iOSアップデートに伴う負荷による影響であれば設定→バッテリーの所見および提案に以下の「iOSをアップグレード中のため〜影響があります」といった旨が表示されます。

iOSをアップグレード中のためiPhoneは通常より多く使用されています。これによりバッテリーの持続時間に影響がある場合があります。

上記メッセージが表示される場合、数時間〜数時間程度で警告が消えバッテリーパフォーマンスが回復しますが、時間が経過しても改善しない場合は、AppleサポートコミュニティにてAppleが「推奨」のラベルを付与した以下の設定変更をお試しください。

• 画面ミラーリングの使用を控える
• iPhoneを低電力モードで使用する
• iPhoneの自動ロックを1分に設定する
• アクセシビリティ機能「自動で電話に出る」をオフにする
• 使用していないアプリのプッシュ通知をオフにする
• 画面の明るさを自動設定にする（設定>アクセシビリティ>画面表示とテキストサイズ>明るさの自動調節）
• コントロールセンターから手動で画面の明るさを暗くする
• 長時間の映像ストリーミングは可能であれば他デバイスで視聴する（テレビなど）
• 起動したアプリをマルチタスク画面から完全に終了しない（最小化した状態で使い続ける）
• プライバシー→位置情報サービスで、アプリの設定を可能な限り「使用中のみ」に変更する
• メールの受信頻度（フェッチ）やカレンダーのデータ取得頻度を減らす
• 設定→一般→Appのバックグラウンド更新で不要なアプリをオフにする
• バッテリー残量が20〜30%になる前に充電する
• Wi-Fi環境がある場合は積極的に利用する
• モバイル通信やWi-Fi通信の電波強度が低い、圏外になる場合は機内モードを使用する
• Wi-FiやBluetoothを使用していない場合はオフにする
• 設定→モバイル通信でWi-Fiアシストを有効にする
• 設定→バッテリー→バッテリーの状態に交換を勧めるメッセージ等が表示されていないか確認する

またiOS15以降、iCloudバックアップの設定→Apple ID（自分の名前）→iCloud→iCloudバックアップ→モバイル通信経由でバックアップをオフにすることでバッテリーが長持ちするようになったとの声があるので、こちらもぜひ試してください。

iOS15.2アップデートが配信（2021年12月14日）

iPhone 12及びiPhone 13向けに、最新アップデート「【iOS15.2】アップデート内容と変更点の詳細、不具合や評判について」がリリースされています。Apple Music Voiceの対応など新機能追加や変更が含まれています。詳細は以下の記事にて解説しています。

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