iOS15以降の一部iPhoneで、システムデータのサイズが数十GB〜数百GBまで膨れ上がり、ストレージ容量を多く消費する不具合がTwitterやAppleサポートコミュニティで報告されています。
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システムデータが数十〜数百GBまで膨れ上がる事例
先日リリースされたiOS15.0.2など、iOS15以降の一部iPhoneでシステムデータのサイズが膨れ上がる不具合が報告されており、ユーザーの中には500GBものシステムデータがストレージ容量(設定→一般→iPhoneストレージ)を占める事例も報告されています。
@AppleSupport There’s 0.5 TB of System Data on my phone 😱😭 pic.twitter.com/dfdn40dLeO
— Dr Tom (@DrewMillington) October 10, 2021
@AppleSupport why system data is taking so much space on iphone 13 pro max? It is continuously taking 11+ GB, while my iphone 12 pro max is showing zero KB. pic.twitter.com/D3avVPLSsT
— Seth Sahab ka Ladka (@iamrajitseth) October 3, 2021
※ iOS15以降のシステムデータは、iOS14以前の「その他」に相当するものとなっており、一時的なキャッシュファイル等で構成されています。
工場出荷状態への初期化と復元による対処
iOS15以降、システムデータがストレージ容量の多くを占めるようになった場合、執筆時点では再起動や強制再起動による改善報告は無く、手間は掛かりますがバックアップ作成後に工場出荷状態への初期化と復元、あるいはリカバリーモードによる再アップデートでのみ改善が期待できます。
- Mac、もしくはiTunes(Windows)が最新バージョンか確認、古いバージョンの場合はアップデートを適用する
- Macの場合はFinder、Windowsの場合はiTunesを開く
- iPhoneを接続して以下の手順でリカバリーモードを起動する
- iPhone 8 以降:音量(大)ボタンを押してすぐに放し、音量(小)ボタンを押してすぐに放す。リカバリモードの画面が表示されるまで、サイドボタンを押し続ける。
- iPhone 7、iPhone 7 Plus:サイドボタンと音量(小)ボタンを同時に押し、リカバリモードの画面が表示されるまで長押しする。
- 「〜に問題があります」と表示されるので復元もしくはアップデートのボタンが表示されたらアップデートをタップすると、データを消去せずにiOSのみ再アップデートできます
システムデータの肥大化、ストレージを圧迫する不具合は過去にも
iOS15以降、使用済み容量が0KBと表示される問題など、iPhoneストレージ容量表示の信頼性を疑えるような不具合が他にも報告されています。
今回のシステムデータのサイズが膨れ上がる不具合についても、あくまで表示されているシステムデータのサイズが誤っている可能性も考えられるため、もし設定に容量不足を知らせる警告が表示されていないのであれば、初期化や復元をせず今後のiOSアップデートによる対処を待つのも選択肢かと思います。
またストレージ容量の大半をシステムデータ(従来のその他)が消費する不具合は、過去iOS13.Xの頃にも発生しており(iOS13.6.1で対処済み)、今回の不具合と症状が似ている印象を受けます。
iOS/iPadOS 13 を搭載した iPhone または iPad のストレージがいっぱいになっていて、ストレージの大部分が「その他」で消費されている場合は、デバイスを iOS/iPadOS 13.6.1 以降にアップデートしてください。
引用:Appleサポート
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