今回はiPhoneのiOSアップデートが失敗してしまった時や、iPhoneの動作が不安定な場合などに役立つ、リカバリーモードでiOSのみ再インストールして復元する方法を解説します。
リカバリーモードを活用したiOSの再インストールは、iPhoneを工場出荷状態に初期化するクリーンインストールとは違い、iOSのみ再インストールすることができるため、デバイスに保存された全てのデータを復元する必要が無く、作業に要する時間を大幅に短縮することができます。
iPhoneのiOSのみ再インストールする手順
- まずPC(Mac/Win)でiTunesを起動して、iTunesのバージョンが最新であることを確認してください。
Mac:メニューバーのiTunes→アップデートを確認
Win:メニューバーのヘルプ→更新プログラムを確認 - もし手順1で「新しいバージョンのiTunesを利用できます」と表示される場合は、画面の指示に従ってiTunesをアップデートしてください。
- iTunesを一度終了し、iPhoneとPCをLightningケーブルで接続してください。
- iPhoneとPCを接続したら、再びiTunesを起動してください。もし同期やバックアップが始まる場合は、終わるまで待機しても良いですし、同期を中断しても構いません。
※ この先の手順に進むとiOSの再インストールに進む為、万が一再インストールに失敗した時のことを考え、バックアップが無い場合はiTunesの今すぐバックアップからバックアップを作成してください。 - iPhone 7/Plusの場合はボリューム小(-)ボタンと電源/スリープボタン、iPhone 6s/Plus以前の場合はホームボタンと電源/スリープボタンを長押ししてください。
- 画面中央にiTunesのアイコンが表示されたらボタンから指を離してください。
- iTunesに「アップデートまたは復元を必要としているiPhone”名前”に問題があります」と表示されるので、アップデートをクリックしてください。
- 続けて「iPhoneをアップデートできない場合は、工場出荷時の設定に復元する必要があります」と表示されるので、再びアップデートをクリックしてください。
- iTunesでiOSのダウンロードが完了次第、iPhoneへiOSの再インストールが開始されます。iOSは数GBとサイズが大きく、お使いのインターネット回線によっては時間を要します。
- iTunesがiPhoneのバックアップや復元が出来る通常の管理画面に切り替わり、再インストールが完了したら、電源/スリープボタンを長押しすると電源がオンになります。
以前は再インストール完了後に自動的に電源がオンになった記憶があるのですが、検証時は手動で電源をオンにする必要がありました。もし自動で電源がオンになった場合は、この手順を無視してください。
iPhoneで軽度な動作不良が生じているのであれば、リカバリーモードによるiOS再インストールで改善することが多々あります。
もしリカバリーモードでも改善しない場合やリカバリーモードにすることが出来ない場合は、次の記事で解説しているDFUモードやクリーンインストールをお試しください。
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