Apple Watch向けにwatchOS8.7アップデートがリリースされました。watchOS8.7は主にバグ修正やセキュリティアップデートが行われており、CVE-ID基準で27件の脆弱性(セキュリティ欠陥)が対処されています。
目次
watchOS8.7のアップデート内容について
Apple Watch向けにリリースされたwatchOS8.7アップデートは不具合の修正、セキュリティアップデートを目的としたものとなっており、アプリがroot権限を取得できる可能性などが対処されています。
このアップデートには、改善、バグ修正、および重要なセキュリティアップデートが含まれます。
watchOS8.7のセキュリティアップデート詳細
watchOS8.7で対処された脆弱性はCVE-ID基準で27件あり、ネットワーク上の悪意あるユーザーがユーザーの行動(アクティビティ)を追跡できる可能性などが対処されています。
ソフトウェアアップデート
対象機種: Apple Watch Series 3 以降
影響:ネットワーク上の特権的な立場にあるユーザが、ユーザの行動を追跡することができる。
説明:この問題は、ネットワーク上で情報を送信する際にHTTPSを使用することで対処しました。
Wi-Fi
対象機種:Apple Watch Series 3以降
影響:リモートユーザーが、予期しないシステムの終了やカーネルメモリの破壊を引き起こす可能性があります。
説明:この問題は、チェック機能を改善することで対処しました。
ファイルシステムイベント
対象機種:Apple Watch Series 3 以降
影響:アプリが root 権限を取得できる可能性があります。
説明:ロジックの問題に対処し、ステートマネジメントを改善しました。
なお、watchOS8.7で行われたセキュリティコンテンツのアップデート内容は、Appleサポート記事「About the security content of watchOS 8.7」で全文確認できます。
watchOS8.7アップデートの評判と感想
すでにTwitterなどのSNSではwatchOS8.7アップデートを適用したユーザーからの評判が投稿されていますが、筆者が確認した時点では文鎮化など、Apple Watchが使用不可になるような不具合の報告は見受けられません。
一部では「アップデートを確認中」のまま進まないといった声が見受けられますが、その場合はApple WatchとiPhoneを再起動することで改善する場合があります。
watchOS8.7アップデート方法と条件について
以下の条件を満たすとWatchアプリからwatchOS8.7へのアップデートを実行できます。もし現在watchOS8.6が最新状態であると表示される場合は、Apple Watchを再起動することでwatchOS8.7が認識される場合があります。
- Apple WatchがiPhoneと通信できる範囲にある
- Apple Watchが充電器に接続されている
- Apple Watchのバッテリー残量が50%以上ある
- アップデート要件を満たすiPhoneでWatchアプリを起動する
- 下段メニューのマイウォッチをタップ
- 一般をタップ
- ソフトウェア・アップデートをタップ
- ダウンロードとインストールをタップ
- パスコードを入力
- 利用規約画面で同意するをタップ
※ Apple Watchのアップデート中はApple Watchを充電器から外さず、iPhoneやApple Watchの再起動、Apple Watch Appを終了しないよう注意してください。
コメントを投稿する(承認後に反映)