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【watchOS10】アップデート内容と変更点の詳細、不具合や評判について

2023年9月19日、Apple Watch向けにwatchOS10アップデートがリリースされました。watchOS10は、メッセージ、ワークアウト、アクティビティ、文字盤など、多くのアプリの外観や操作性の向上、新機能の追加などを含む、大規模なアップデートになっています。

watchOS10のアップデート内容と変更点

watchOS10アップデートでは、文字盤、メッセージ、ワークアウト、アクティビティ、マップ、天気など、ほぼすべてのアプリの外観がアップデートされ、操作方法などが刷新されています。

目玉機能の一つとして、Siri文字盤以外でもデジタルクラウンを回すことで、時間帯や場所に応じて必要な情報を表示してくれる新機能「スマートスタック」が追加されています。デザイン面として複数の文字盤も追加されており、watchOS10ではデザイン性と機能性の両方がアップデートされています。

watchOS 10はwatchOS史上最大のアップデートです。ほぼすべてのアプリの外観が一新され、操作方法も新しくなりました。新機能のスマートスタックでは、どの文字盤からでも、欲しいときに、欲しい情報を表示することができます。サイクリングワークアウトとハイキングの機能が強化され、マインドフルネスアプリに心の状態を振り返るための新しい心の健康体験が登場しました。また、日光の下で過ごした時間を記録できるようになりました。

Appleソフトウェアアップデートのセキュリティコンテンツについては、以下のWebサイトをご覧ください: https://support.apple.com/ja-jp/HT201222

体験

  • 丸い四隅とディスプレイ全体を活用するように再設計されたアプリを使用
  • どの文字盤からでもDigital Crownを回して表示できるスマートスタックで、時間帯や場所などの状況に応じてタイムリーな情報を表示
  • サイドボタンを押してコントロールセンターにアクセス
  • Digital Crownを1回押してすべてのアプリに、2回押して最近使ったアプリにアクセス

文字盤

  • “スヌーピー”では、時間帯、現在地の天気、およびワークアウトなどのアクティビティにスヌーピーとウッドストックが反応する100種類以上のアニメーションを提供
  • “パレット”では、重なり合う3つの特徴的なレイヤーを用いて色で時刻を描写し、時間の経過に合わせて変化
  • “ソーラーアナログ”では、発光するダイヤル上にクラシックな時刻表示マークがあしらわれ、太陽の位置に応じて一日を通して光と影が交替
  • “モジュラーUltra”では、ディスプレイの端を活用して、ユーザが選択可能な3つのオプションと7つのコンプリケーションでリアルタイムのデータを表示(Apple Watch Ultraで使用可能)

メッセージ

  • 連絡先のミー文字または写真を表示
  • よく使う項目をピンで固定
  • 編集、送信の取り消し、未開封で並べ替え

ワークアウト

  • サイクリングワークアウトがパワーメーター、スピードセンサー、ケイデンスセンサーなどのBluetooth対応センサーに対応し、新しいパワーとケイデンスの指標を表示
  • サイクリングパワー表示では、ワットで測定されたワークアウト中のパワー出力を表示
  • パワーゾーン表示では、機能的作業閾値パワー(60分のセッションで持続できる最大のパワーを測定したもの)を使用してパーソナライズされたゾーンを作成し、各ゾーンでの経過時間を表示
  • サイクリング速度表示では、現在の速度、最高速度、距離、心拍数、および/またはパワーを表示
  • Apple Watchのサイクリング指標、ワークアウト表示、およびサイクリング体験が、ライブアクティビティとして自転車のハンドルバーに取り付けたiPhoneで表示され、簡単に確認可能

アクティビティ

  • 隅のアイコンから“週ごとの概要”、“共有”、およびバッジに素早くアクセス可能
  • Digital Crownを回してムーブ、エクササイズ、スタンドのリングをそれぞれの画面に表示。ゴールの調整機能に加えて、歩数、距離、上った階数、アクティビティ履歴を表示可能
  • “週ごとの概要”には、ムーブの合計に加えて、エクササイズとスタンドの合計も表示
  • アクティビティ共有では友達の写真またはアバターを表示
  • Fitness+でのトップクラスのトレーナーからの“トレーナーのヒント”では、ワークアウトのテクニック、マインドフルネス、健康習慣、iPhoneのフィットネスアプリでのモチベーション維持などの分野についてガイダンスを提供

Fitness+

  • カスタムプランを使ってワークアウトとメディテーションのスケジュールを作成
  • 選択アクティビティの曜日、ワークアウトの継続時間と種類、トレーナー、ミュージック、およびプランの長さを選択すると、Fitness+が自動的にプランを作成
  • スタックを使って、続けて行いたいワークアウトとメディテーションのキューを作成

コンパス

  • “最後のモバイル通信接続地点ウェイポイント”では、デバイスが通信事業者のネットワークに接続できた経路上の最後の地点を自動的に推定
  • “緊急電話に発信できる最後の地点のウェイポイント”では、いずれかの通信事業者のネットワークに接続して緊急通報サービスに連絡できる最後の地点を自動的に推定
  • POIウェイポイントでは、“マップ”の“ガイド”に保存した見どころを表示
  • ウェイポイントの新しい高度表示では、高度計からのデータを使用して、保存したウェイポイントの高度の3D表示を作成
  • “高度の通知”では、特定の高度閾値を超えたときに通知

マップ

  • 徒歩範囲では、営業時間や評価などの豊富な場所情報と共に、近くのレストランやショップなどの見どころまでのおおよその徒歩所要時間を表示
  • iPhoneにダウンロードされたオフラインマップが、iPhoneの電源がオンになっていて接続範囲内にあれば、ペアリングされたApple Watchで表示可能
  • オフラインマップでも、車、自転車、徒歩、公共交通機関の経路は使用でき、交通状況の予測に基づいた到着予定も使用可能
  • 地形図では、米国の国立公園および広域公園の登山道、等高線、高度、見どころなどの特徴を表示
  • 米国の登山道/ハイキングコースの情報では、コースの長さや高度の情報といった詳細情報を表示

天気

  • 背景と状況に応じたビジュアルエフェクトで天気情報を素早く確認
  • 紫外線指標、空気質指数、風速などの重要な情報に1つの表示でアクセス
  • 右にスワイプして、気象状況、気温、降水量、風速、UVI、視程、湿度、AQIなどのデータを表示
  • スクロールして1時間ごとや1日ごとの表示を確認
  • 文字盤に“湿度”コンプリケーションを表示

マインドフルネス

  • “心の状態”の振り返りでは、一時的な感情や日々の気分を記録することが可能
  • 仕事、家族、現在の出来事などの要因を含めて、楽しい、充足、心配など、どう感じているかを確認することが可能
  • 心の状態を記録するためのリマインダーは、通知や文字盤のコンプリケーション、およびFitness+の呼吸セッション、リフレクトセッション、オーディオメディテーションのあとに表示されるプロンプトで使用可能

服薬

  • 設定した時刻から30分の間に服薬を記録しないと、服薬を記録するように通知するフォローアップリマインダーを送信
  • フォローアップリマインダーを重大な通知として設定して、デバイスが消音中または集中モードが有効なときでも表示するオプション

その他の機能と改善点

  • 日光下の時間を環境光センサーで測定(Apple Watch SE、Apple Watch Series 6以降、およびApple Watch Ultraで使用可能)
  • ホームアプリおよび文字盤コンプリケーションのグリッド予報で、お住まいの地域の電力グリッドからのライブデータに基づいて、よりクリーンなエネルギー源で稼働している時間が表示されるので、デバイスを充電する時間や電化製品をオンにする時間を計画可能(米国本土のみ)
  • コミュニケーションの安全性で、お子様が送受信するセンシティブなビデオを検出
  • 成人用の“センシティブな内容の警告”では、コミュニケーションの安全性の技術をすべてのユーザが使用できるようになり、ヌードを含む写真やビデオをぼかして、表示したい場合は選択することが可能
  • “緊急SOS”で発信後、緊急連絡先への通知を重大な通知として送信
  • グループFaceTimeオーディオ通話に対応

watchOS10の評判や不具合について

記事執筆時点では、watchOS10がリリースされてから間もないため、アップデートに関する評判や不具合に関する声が非常に少ない状況です。ただ、事前にリリースされているパブリックベータ版watchOS10については、文鎮化など致命的な問題を報告する声は見受けられませんでした。

watchOS10の正式版に関して、通常使用する上で大きな問題となりえる不具合等が見つかった場合は、随時この記事に情報を追記していきます。

WatchOS10アップデートの必要条件について

watchOS10アップデートを実行する場合は、iPhoneを最新バージョンであるiOS17にアップデートし、Apple Watchを電源に接続した状態で開始するようにしてください。また、Apple Watchのアップデート中はデバイスの再起動は控え、Watchアプリを終了しないよう注意してください。

iOS17、watchOS10はメジャーアップデートということもあり、アップデートサイズが大きく、アップデートが完了するまでに時間を要する可能性が高いため、時間に十分な余裕があるときにアップデートを行うことをおすすめします。

  • Apple Watchのバッテリー残量が50%以上であること
  • iPhoneがWi-Fiに接続されていること
  • iPhoneとApple Watchが通信範囲内にあること
  • iPhoneが最新バージョンのiOSにアップデート済みであること

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著者情報

Ryo
こんにちは、「SBAPP」を運営しているRyoです。

Apple製品はiPhone 3GSから使い始め、国内でスマートフォンが急速に普及し始めた時期、iPhone 5が展開された頃から、主にiPhoneやiOSなどの使い方や不具合情報を10年以上にわたり発信しています。

現在はiPhoneやiOSの情報だけでは無く、SNSプラットフォームでの障害や不具合、フィッシング詐欺メール・SMSに関する注意喚起など、広範なテーマにわたる記事を書いています。

過去には「電気の見える化」に関するウェブアプリケーション開発、大規模システムの保守業務に従事していたことがあり、それらの経験を活かしてSBAPPを含むブログメディア等を運営しています。記事が少しでもお役に立てたら幸いです。

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