SBAPP

【Amazon】価格が安すぎるグラフィックボードのマケプレ出品に注意、個人情報が悪用される恐れも

2021年10月23日現在、AmazonのマーケットプレイスでNVIDIA製のグラフィックボード(GeForce)を破格の値段で出品し、実際には商品を発送せず個人情報の収集等を目的とした悪質な出品(マーケットプレイス)が報告されています。

異常な割引価格で出品された高価なグラフィックボードに要注意

半導体の供給不足により高騰が続いているNVIDIA製のグラフィックボード(GeForce)を格安価格(約8万円の物を5万円など)で出品し、実際には発送せず出品者都合で注文をキャンセルする悪質なマーケットプレイス出品者が報告されています。

※ Amazonカスタマーサービスに確認したところ、「出品停止等の処置がされていないため通常の出品者〜ご安心ください」との回答だった為、マーケットプレイスの出品者名に関しては公表を控えます。マーケットプレイスのアカウントに関する管理を行う部門の対応が追いついていない可能性等が考えられます。

商品注文後にキャンセルメールを受信したユーザーも

商品注文後にAmazonから注文キャンセルメール「マーケットプレイス出品者が機能しなくなっており、お客様のご注文をキャンセル〜」を受信したとの声があり、既に出品者に対して何らかの措置が行われた可能性も考えられますが、執筆時点では現在も注文可能な出品者として扱われているので十分に注意してください。

氏名、住所、電話番号、Eメールアドレスが悪用される恐れ

グラフィックボードを架空出品する目的として、Amazonマーケットプレイス出品者が発送を担当している場合、出品者に購入者の個人情報(氏名、住所、電話番号)が開示されます。

また出品者がFBA(フルフィルメント by Amazon)を利用している場合は、Amazonが発送を担当している場合でも在庫出荷レポートに購入者のEメールアドレスを含む個人情報が記載※されるため、これらの情報を収集することが目的である可能性が推測されます。

収集された個人情報は次なる詐欺の連絡先(悪質な出品を行う架空店舗の出品者の連絡先として使われる等)として悪用されるリスクも考えられるので、「常識的に考えて安すぎる価格で出品されている商品」「大幅な値引き理由が見当つかない商品」には十分に注意するようにしてください。

※ 2021年10月31日より、FBA在庫出荷レポートに購入者の名前と住所は記載されなくなります。(データの提供が法律で義務付けられている一部のASINを除く)

架空出品されたグラフィックボードを購入したユーザーの事例

Amazonで販売されている格安のNVIDIA製のグラフィックボード(GeForce)を購入したとするユーザーが、価格.comの「amazonで激安で売ってるような」に商品購入後の一連の流れを投稿しています。

  1. Amazonで価格5万円で出品されているRTX3060Tiを購入
  2. Amazonより発送の連絡メールを受信
  3. 配送業者の伝票番号が実際には存在しないものと確認
  4. Amazonカスタマーサービスに問い合わせ
  5. 出品者はアカウント凍結となり、購入金額は返金。(注文キャンセル扱い)

もしAmazonで破格のグラフィックボード購入後に発送メールを受信しており、出品者より配達伝票番号(送り状番号)が届いている場合、運送会社の公式サイトで実態(本当に発送されているのか)を確認し、伝票番号が存在しない場合はAmazonカスタマーサービスに相談するようにしてください。

Amazon公式サイト「カスタマーサービスに連絡」ページを開く

著者情報

Ryo
こんにちは、「SBAPP」を運営しているRyoです。

Apple製品はiPhone 3GSから使い始め、国内でスマートフォンが急速に普及し始めた時期、iPhone 5が展開された頃から、主にiPhoneやiOSなどの使い方や不具合情報を10年以上にわたり発信しています。

現在はiPhoneやiOSの情報だけでは無く、SNSプラットフォームでの障害や不具合、フィッシング詐欺メール・SMSに関する注意喚起など、広範なテーマにわたる記事を書いています。

過去には「電気の見える化」に関するウェブアプリケーション開発、大規模システムの保守業務に従事していたことがあり、それらの経験を活かしてSBAPPを含むブログメディア等を運営しています。記事が少しでもお役に立てたら幸いです。

コメントを投稿する(承認後に反映されます)

*

Return Top