国内の携帯電話キャリアSoftBank、docomo、auが、3年目以降の解約時に発生する9,500円の違約金が免除になる、新プランを今年6月以降に導入することを発表しました。金額については既存プランより300円割増となる見込みです。また、これまで1ヶ月間だった契約更新月を2ヶ月間に延長することも併せて発表しています。
※ docomoについては詳しい情報が発表されていませんが、恐らくSoftBankとauに追随する形となるかと思われます。
目次
「得」なのか「損」なのか
今回発表された新プランの増額分(300円/月)と違約金(9,500円)を比較してみたところ、契約27ヶ月目〜31ヶ月目の間に解約する見込みがあるのであれば、これまでの違約金より割安となることがわかりました。
契約経過月数 | 新プラン追加分(300円/月)の合計金額 | 違約金(9,500円)との差額 |
---|---|---|
25ヶ月目 | 7,500円 | 契約更新月のため違約金は発生しない |
26ヶ月目 | 7,800円 | 契約更新月のため違約金は発生しない ※今回発表された延長分。 |
27ヶ月目 | 8,100円 | -1,400円 |
28ヶ月目 | 8,400円 | -1,100円 |
29ヶ月目 | 8,700円 | -800円 |
30ヶ月目 | 9,000円 | -500円 |
31ヶ月目 | 9,300円 | -200円 |
32ヶ月目 | 9,600円 | +100円 |
33ヶ月目 | 9,900円 | +400円 |
もし32ヶ月(2年と8ヶ月)以降も同じ端末を使用するつもりなのであれば、新プランに加入すると支払額の合計が違約金より割高になるので注意が必要です。
加入する価値はあるのか
今回の新プランで「2年縛りの違約金が撤廃」と言われているものの、実質的には無料更新月が2ヶ月に拡大され、それ以降は違約金が「新プラン」といった形で8,100円〜9,300円に値下げされただけに過ぎません。結局のところ25〜26ヶ月の間に機種変更をする可能性がある方、或いは32ヶ月(2年と8ヶ月)以上使う見込みがある方であれば、新プランに加入する必要は無いでしょう。
今年6月以降に機種変更を検討されている方は、「32ヶ月目以降は損」であることを伝えずに、新プランを勧める販売店が現れる可能性も十分考えられるので気をつけた方が良いかもしれません。
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