Amazonから「amazon.co.jp:パスワード回復」というメールが突然届くことがあります。内容は「 誰かがお客様のアカウントサービスのパスワードをリセットしようとしています。」といったものです。
Amazonを装ったフィッシング詐欺が横行しているため、件名や本文から『amazon.co.jp:パスワード回復は詐欺』と判断してしまうケースがあります。
ただ、この件名のメールはAmazonからの正規メールである可能性があり、身に覚えがない場合はアカウントの保護が推奨されています。
本記事では、Amazonからのメール「amazon.co.jp:パスワード回復」について、詐欺と本物を見分ける方法と、身に覚えがない場合の対処法を解説します。
目次
「amazon.co.jp:パスワード回復」メールとは?
「amazon.co.jp:パスワード回復」というメールが届いた場合、誰かがAmazonアカウントのパスワードの再設定を試した可能性があります(不正アクセスの試行、誤入力等)。
身に覚えがない場合は、第三者が不正アクセスを試みている可能性も考えられるため、Amazonはアカウントを保護するために確認メールを送っています。
もし正規メールの場合は、指定のURLからAmazon公式サイトにアクセスし、「心当たりのないサインインですか?」部分の「あなたではない」をクリックするとアカウントを保護できます。
(氏名), 誰かがお客様のアカウントサービスのパスワードをリセットしようとしています。 日時: Nov 03, 2025 09:56 AM Japan Standard Time デバイス: Google Chrome Windows (デスクトップ) 付近: Tokyo, Japan これがお客様でしたら、確認コードは次のとおりです: 123456
リクエストしていない場合: 否認するにはこちらをクリックしてください。 誰とも共有しないでください。
..以後、コピーライトやURL等。
件名や本文から詐欺メールと誤判断するケース
このメールを模倣した詐欺もあり、インターネット上では「amazon.co.jp:パスワード回復は詐欺」や「"誰かがお客様のアカウントサービスのパスワードをリセットしようとしています "は詐欺」など、件名や本文に基づいた注意喚起があります。
こうした背景から、SNS上では正規メールを詐欺メールと誤って判断し、対応せずに放置していると思われる投稿も見られました。
正規メールと詐欺メールの誤った判断を減らす対策として、「Amazonからのメールを本物か偽物か見分ける方法」を知っておくと役立ちます。
Amazonの正規メールを見分ける5つのチェックポイント
Amazonから「amazon.co.jp:パスワード回復」とのメールが届いた際、メールが本物か詐欺か見分けるための5つのチェック箇所を解説します。
1:差出人のドメインを確認する
Amazonから「amazon.co.jp:パスワード回復」が届いた場合、以下の差出人の情報が一致していることを確認してください。
差出人の情報(2025年11月3日時点):
- 表示名:amazon.co.jp
- 送信元メールアドレス:[email protected]
詐欺メールの場合、ドメイン(@以降の部分)がAmazonとは関係ないドメインに変更されていることがあります。ただし、この差出人の情報は偽装できるため、この特徴だけで真偽は判断しないよう注意してください。
2:本文の冒頭に氏名が記載
正規のメールには、本文の冒頭にAmazonアカウントに登録している氏名が記載されています。詐欺メールの場合は「Amazonお客様」など個人名を含まない宛名になっていることが多いです。
本文冒頭の氏名有無:
- 本物:田中太郎, 誰かがお客様のアカウントサービスのパスワードをリセットしようとしています。
- 詐欺:Amazonお客様, 誰かがお客様のアカウントサービスのパスワードをリセットしようとしています。
3:テキスト形式のURLで記載
リンク先での操作が必要になるメールの場合、本文の最後にURLがテキストで記載されており、リンクをクリックせずにコピー&ペーストで対応できます。
このEメールがAmazonから送信されていることを確認するにはどうすればよいですか?
このEメールのリンクは「https://www.amazon.co.jp」で始まります。以下のリンクをいつでもブラウザに貼り付けて表示できます。https://www.amazon.co.jp/a/c/r/○○○
詐欺メールの場合、URLのドメイン部分が「amazon.co.jp」以外になっていたり、本来はテキストのはずがリンクに変更されていることがあります。
『リンクをクリックせずにURLをコピーし、URLが"https://www.amazon.co.jp"で始まっていることを確認してアクセスする』ことが重要です。
4:メッセージセンターには配信されない
Amazonを騙る詐欺メールの判断方法として、Amazon公式サイトのメッセージセンターへの配信有無を確認する方法があります。
この方法で真偽を判断できるメールも多くありますが、今回の「amazon.co.jp:パスワード回復」など、一部のメールはメッセージセンターに配信されません。
そのため、『メッセージセンターにないメールは詐欺』と判断していると、Amazonからの重要なメールを見逃す可能性があるので注意してください。
5:メールのヘッダー情報を確認する
メールには、送信経路や認証結果を確認できる「ヘッダー」があります。このヘッダー情報で以下を確認することでも、メールの真偽を判断できます。
メールヘッダー情報の見分け方:
- 差出人ドメイン(Return-Path)がamazon.co.jpのドメインと一致している
- メール認証(dmarc、dkim、spf)が全て「pass」になっている
- 送信サーバー(Received)が ~.amazonses.comなど、Amazon SES (Amazon Simple Email Service)を経由している
※ メールのヘッダー情報の表示方法は、メーラーのヘルプなどを確認してください。
偽サイトで個人情報を入力してしまった時の対処
Amazonを装ったフィッシングサイトでアカウント情報(メールアドレス・パスワード)やクレジットカード番号を入力してしまった場合、不正利用被害に遭う恐れがあるため、早急に以下の対処をしてください。
偽サイトでAmazonアカウントを入力した時の対処:
- Amazon公式サイトのアカウントサービスからパスワードを変更する
- 注文履歴に不審な注文がないか確認
- 身に覚えのない注文をあった場合はAmazonカスタマーサービスに連絡
偽サイトでクレジットカード番号を入力した時の対処:
- クレジットカードの発行会社にフィッシングサイトでカード情報を入力した旨を報告(連絡先はカード裏面などに記載があることが多い)
※ AmazonおよびAmazon ロゴは、Amazon.com, Inc. またはその関連会社の商標です。



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