2025年5月2日現在、+295から始まる電話番号から特殊詐欺電話の着信が急増しています。
電話番号の末尾が「0110」で終わる警察官を装った詐欺電話、総務省総合通信局を装った詐欺電話が報告されているので、不審な国際電話には出ないよう注意してください。
目次
+295から始まる詐欺電話の着信が急増
2025年5月2日現在、「+295」から始まる国際電話番号からの不信な着信が相次いでおり、SNS上で着信を報告する投稿が急増しています。
主に電話番号の末尾が「0110」の警察官や刑事を装ったパターンと、末尾がランダムな数字で終わる総務省総合通信局を装ったパターンが特に多いようです。
- +295から始まる電話番号から電話がかかって来る
- 末尾0110の警察を思わせる番号だった
- +295から2時間おきに電話が鳴る
末尾0110のパターン(警察官を装った特殊詐欺)
+295から始まり末尾が「0110」の電話番号からの着信は、数ヶ月前から確認されている警視庁や県警を装った特殊詐欺の可能性があります。
警察官を装った詐欺電話に出ると「(本名)さんでしょうか?」と確認された後、「資金洗浄により口座が悪用されている」「逮捕や起訴の可能性がある」などと説明され、金銭の支払いを要求される場合があります。
本名を正確に言い当てられることで不安になるかもしれませんが、漏洩した個人情報を悪用している可能性が高いため、電話に出てしまった場合は受け答えせずに通話を切ってください。
警察官が電話で捜査対象であることを告げたり、LINEで個別に連絡したり警察手帳を提示することはありませんが、もし不安な場合は、警察相談専用電話(#9110)に相談することをお勧めします。
警察官が、電話で捜査対象となっているなどと伝えることはありません。それは、詐欺です!
末尾がランダムなパターン(総務省を装った特殊詐欺)
+295から始まる電話番号の末尾が「0110」以外のランダムな数字の場合は、NTTファイナンスなどの国内企業や、行政を装った詐欺電話の可能性があります。最近では総務省総合通信局を騙る自動音声が流れるケースが多く報告されています。
総務省の総合通信局です。お客様の通信サービスを2時間以内に停止させていただきます。オペレーターにお繋ぎする場合は「1」を押してください。
日本の企業や行政が国際電話を使用して個人に直接連絡することは考えにくいため、身に覚えのない国際電話番号から自動音声メッセージの着信があった場合は詐欺と疑ってください。
関東総合通信局では、個人の携帯電話等の契約内容は管理しておらず、皆様の電話の利用に関して、個人情報をお尋ねしたり、金品を要求するというようなことは、一切ありません。
引用:総務省
電話の内容に不安を感じた場合は、検索エンジンやブックマークから企業や行政機関の公式サイトを確認し、問い合わせフォームや電話窓口から着信の内容について事実か確認してください。
※ 不審な国際電話経由で案内された電話番号、窓口には発信しないでください。
国番号「+295」はどこの国からの電話?
国番号「+295」は特定の国に割り当てられておらず、発信元の国を特定することは困難です。可能性として、特殊詐欺グループがアプリやVoIPサービスプロバイダーを通じて取得した仮想の電話番号が考えられます。
近年では、海外の電話番号を取得して通話できるアプリが登場しており、架空料金請求詐欺だけでなく国際電話による詐欺はこのようなアプリを悪用していると考えられています。
引用:NTTドコモ
先頭が「+」の身に覚えのない国際電話は無視
日常生活で国際電話を利用することが無い場合、電話番号の先頭が「+」から始まる国際電話には出ないことが最も安全な対策です。
ただし、海外に知人や家族がいる場合、「+81」から始まる電話番号は「+81」を「0」に置き換えると連絡先に登録している電話番号と一致するケースがあるので確認してください。
不審な電話の内容に不安を感じる場合や、個人情報を伝えてしまい不審な郵便物が届くなどの被害がある場合は、最寄りの警察署や#9110に相談することをお勧めします。
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