2025年1月16日、X(旧Twitter)アプリでGrokに関連する設定が表示されない事例が増えています。ユーザーからは「Grokの設定項目が消えた?」「Grokの設定がグレーアウトされている」といった声が挙がっています。
目次
Grokに関連する設定が表示されないケースが増加
2025年1月16日頃から、X(旧Twitter)アプリでGrokに関連する設定項目が表示されない事例が増えています。この問題は不具合では無く、Xによる意図的な仕様変更の可能性があります。
Xアプリで表示されないGrokに関する設定
- Grokとサードパーティコラボレーター
- 公開データに加えて、GrokおよびxAIでのやり取り、インプット、結果をトレーニングと調整に利用することを許可します。
- Grokのカスタマイズ
- XによるGrokの動作のカスタマイズを許可する
生年月日を登録するとGrokの設定が表示される
検証機で確認したところ、アカウントに生年月日が登録されていない場合、Grokに関連する設定項目が表示されないことが分かりました。
生年月日を登録したアカウントではGrokの設定が表示され、その後生年月日を削除すると設定項目が消えることから、生年月日の登録有無が表示条件になったようです。なお、アカウントの種類(青バッジ有無)は関係ありませんでした。

生年月日が未登録の場合はチェックが外れた状態でグレーアウト
ブラウザ版Xでは、生年月日を登録していないアカウントでもGrokの設定画面にアクセスできますが、生年月日を登録していないアカウントでは、以下の設定がオフの状態でグレーアウトしています。
ブラウザ版XでグレーアウトしているGrokに関する設定
- 公開データに加えて、GrokおよびxAIでのやり取り、インプット、結果をトレーニングと調整に利用することを許可します。
- XによるGrokの動作のカスタマイズを許可する
ブラウザ版Xの表示状況から、生年月日を登録していないアカウントについては、Grokの学習利用とカスタマイズがデフォルトでオフになり、オプトアウトされている可能性があります。
ただし、Xから詳細な説明がないため、画面上ではオフになっているかのような表示になっている可能性も考えられます。学習利用を確実に避けたい場合は、生年月日を登録した上で設定をオフにしたほうが良いかもしれません。
Xがお客様の公開データや、X上のGrokでのやり取り、インプット、結果を、xAIによって開発された生成AIモデルのトレーニングと微調整に使用するための条件を、お客様は柔軟に管理できます。以下に、Xでプライバシー設定を管理してオプトアウトする方法を示します。
(中略)
オプトアウトしても、XプラットフォームでGrokを引き続き使用できますが、お客様の個人データはGrokのトレーニングや微調整に使用されなくなります。この設定は、xAIによって実施されるAIモデルのトレーニングと微調整に適用されます。
引用:Xヘルプセンター
Grokに関連する設定をオフにできない問題の対応?
2025年1月頃からGrokに関連する設定をオフにできない問題が生じており、その原因が生年月日の登録有無による違いであることが判明していました。
当初は不具合の可能性を考えたものの、新たに「設定項目が非表示になる」といった変更が行われたため、生年月日を登録していないアカウントでGrokの設定変更を制限する意図的な変更が行われた可能性が考えられます。
なお、執筆時点ではGrokのモデルトレーニングのオプトアウト方法を説明するヘルプ記事には、生年月日の登録有無による違いや制限に関する記載はされていない状況です。
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