Apple Watch向けにwatchOS9.2アップデートがリリースされました。watchOS9.2ではレースコースを使っての屋外ランニングやサイクリングなどで、以前のパフォーマンスと競争できる機能の追加などが行われています。
目次
watchOS9.2のアップデート内容と変更点
watchOS9.2では、ワークアウトでレースコースを使っての屋外ランニング、サイクリング、アウトドア車椅子の以前のパフォーマンスと競争できる機能の追加、ファミリー共有ユーザーをホームAppに招待し、HomePodやスマートホームアクセサリの制御が可能になりました。
watchOS 9.2には、以下の新機能と機能改善、およびバグ修正が含まれます:
- レースコースを使って、屋外ランニング、サイクリング、アウトドア車椅子のワークアウトの以前のパフォーマンスと競争可能
- ワークアウトAppの新しいカスタムキックボクシング用アルゴリズムにより指標の精度が向上
- ノイズキャンセリングが有効なAirPods Pro(第1世代)およびAirPods Maxの使用時に環境音レベルが軽減されたことを表示するノイズAppを利用可能
- ファミリー共有設定のユーザをホームAppに招待して、ユーザによるHomePodスピーカーやスマートホームアクセサリの制御とウォレットのホームキーを使ったドアの解錠が可能
- Apple Watch Ultraのサイレンが作動しているときに見て分かるようにするアクセシビリティサポート
- AssistiveTouchとクイックアクションのハンドジェスチャー制御の応答時間と精度が向上
- Apple Watch Ultra、Apple Watch Series 8、Apple Watch SE(第2世代)で衝突事故検出を最適化
- “睡眠”集中モードでアラームを解除した直後にWatchの時刻が間違って表示されるバグの修正
- マインドフルネスセッションが中断するバグの修正
一部の機能は国や地域によっては利用できない場合があります。詳しくは、以下のWebサイトをご覧ください: https://www.apple.com/jp/watchos/feature-availability/
Appleソフトウェアアップデートのセキュリティコンテンツについては、以下のWebサイトをご覧ください:https://support.apple.com/ja-jp/HT201222
watchOS9.2のセキュリティアップデート内容
watchOS9.2では、CVE-ID基準で25件のセキュリティアップデートが行われており、アプリがプライバシー設定をバイパスできる可能性、悪意のあるWebサイトにアクセスするとUIのなりすましに繋がる可能性、悪意のあるビデオを処理するとカーネルコードが実行される可能性などが対処されています。
なお、いずれも対象機種はApple Watch Series 4以降となっており、watchOS9に対応している全ての機種が対象になっています。
AppleAVD
Available for: Apple Watch Series 4 and later
Impact: Parsing a maliciously crafted video file may lead to kernel code execution
Description: An out-of-bounds write issue was addressed with improved input validation.
CVE-2022-46694: Andrey Labunets and Nikita Tarakanov
Safari
Available for: Apple Watch Series 4 and later
Impact: Visiting a website that frames malicious content may lead to UI spoofing
Description: A spoofing issue existed in the handling of URLs. This issue was addressed with improved input validation.
CVE-2022-46695: KirtiKumar Anandrao Ramchandani
watchOS9.2アップデートの評判について
watchOS9.2がリリースされてから間もないため、執筆時点ではwatchOS9.2に関するクチコミや評判は少なく、アップデート後に文鎮化した等の問題は確認できません。
また筆者が使用しているApple WatchについてもwatchOS9.2へのアップデートが完了していますが、特筆すべき致命的な不具合や問題は発生していません。
watchOS9.2利用可能なアップデート対応機種
watchOS9.2は以下の対応機種であればアップデートの利用が可能です。既にwatchOS9.Xを使用しているのであれば、問題無くwatchOS9.2のアップデート適用が可能です。
- Apple Watch Series 4
- Apple Watch Series 5
- Apple Watch SE
- Apple Watch Series 6
- Apple Watch Series 7
- Apple Watch Series 8
- Apple Watch Ultra
watchOS9.2アップデートの準備について
watchOS9.2アップデートを適用する場合、前述した対応機種である必要があるほか、アップデート時には以下の条件を満たす必要があります。またアップデートが完了するまでに数分から1時間掛かる場合があるため、アップデート中は電源に接続しておくようにして下さい。
- Apple Watchのバッテリー残量が50%以上であること
- iPhoneがWi-Fiに接続されていること
- iPhoneとApple Watchが通信範囲内にあること
- iPhoneが最新バージョンのiOSにアップデート済みであること
Apple Watch はアップデートが完了するまで充電器に載せたままにしてください。iPhone や Apple Watch を再起動せず、Apple Watch App も終了しないでください。アップデートが完了したら、Apple Watch は自動的に再起動します。
引用:Appleサポート記事
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