2021年12月1日現在、主に詐欺SMSなどに記載されているリンクを開いた際に「APP Storeアカウントは安全異常があるので、再度ログインしてください。」と画面に表示され、Apple IDのログインを要求するページにアクセスするユーザーが増えています。
追記(2022年1月11日)
運送業者や日本郵便を装った詐欺SMSが多く出回っており、SMS本文に記載されているリンクをタップしてしまい、「APP Storeアカウントは安全異常があるので、再度ログインしてください。」が表示される事例が急増しています。
目次
「APP Storeアカウントは安全異常があるので、再度ログインしてください。」の危険性
昨今、運送会社や携帯電話会社(ドコモ、au、ソフトバンク)を装った詐欺SMSが多く出回っており、それらに記載されているリンク(URL)を開くと、画面に「APP Storeアカウントは安全異常があるので、再度ログインしてください。」と表示される場合があります。
このボックス「APP Storeアカウントは安全異常があるので、再度ログインしてください。」は、リンクの遷移先となるフィッシング詐欺サイトでApple IDとパスワードの入力を促すことを目的とした、嘘の案内メッセージです。
そのため、これらのメッセージが表示されたからといってApple ID(アカウント)に異常がある訳では無いので、遷移先の詐欺サイトでApple IDやパスワードや個人情報を入力していなければ、ページを閉じるだけで特別な対処は必要ありません。
フィッシング詐欺サイトは日々進化、巧妙に
AppleやAmazonなど、大手企業を装ったフィッシング詐欺サイトは数年前から蔓延していますが、とくに最近はフィッシング詐欺サイトの質も向上しており、違和感の無い日本語やレイアウトで構成されているものも多々あります。
とくにApple公式サイト(Apple IDのログイン画面)を装った詐欺ページは巧妙で、最近では2ファクタ認証のコード取得や入力されたパスワードのエラーチェックに対応したものもあり、日頃から詐欺サイトに注意している人であっても、誤ってアカウント情報を入力してしまう事例があるほどです。
iPhoneの場合、Safariなどのブラウザ上でApple IDやパスワード、アカウント情報の入力を要求するようなポップアップが表示されることは無いので、もし似たようなメッセージが表示された場合は注意するようにしてください。
Apple IDやパスワードを入力したときの対処について
Appleを装ったフィッシング詐欺サイトでApple IDやパスワードを入力した場合、以下の項目を確認するようにしてください。確認や変更を怠るとApple IDの不正利用等の被害に遭う恐れがあります。
- Apple IDでサインインできるか確認する
- Apple IDのパスワードを変更する
- Apple IDの登録情報全般が勝手に変更されていないか確認する
- 不審なデバイスでサインインされていないか確認する
- 必要に応じて他デバイスを強制サインアウトする
- アプリやアプリ内課金の購入履歴の確認
- Apple IDに紐づけているクレジットカードの決済状況、利用状況の確認
詳しい手順等については、以下の関連記事にて解説しているので必要に応じて参考にしてください。
コメントを投稿する(承認後に反映)