2024年4月頃より、+293・+294・+295・+296から始まる電話番号から、不審な国際電話の着信が増えています。SNSでは「+29ってどこの国?」「国番号+29ってどこ?」など、どこから発信された電話なのかといった疑問の声が増えています。
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+293・+294・+295・+296からの不審な国際電話が増加
2024年4月頃より、+293・+294・+295・+296から始まる電話番号から、不審な国際電話の着信が増えています。この国際電話を着信したとするユーザーから、「+29ってどこの国?」「国番号+29ってどこ?」といった、どこに国から発信された電話番号なのか、といった疑問の声が増えています。
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+293・+294・+295・+296は未割り当ての国番号
国番号となる+293・+294・+295・+296について調べたところ、Wikipediaやau国際電話サービスのページでは、特定の国に割り当てられていない「未割り当て」の国番号となっていました。そのため、+293や+294といった国番号だけでは、どこの国から発信された国際電話なのか特定することは困難です。
番号 | 割当国 |
---|---|
290 | セントヘレナ島 |
291 | エリトリア |
292 | 未割り当て |
293 | 未割り当て |
294 | 未割り当て |
295 | 未割り当て |
296 | 未割り当て |
297 | アルバ |
298 | フェロー諸島 |
299 | グリーンアイランド |
発信者IDスプーフィングによって偽装された電話番号
+293・+294・+295・+296から始まる電話番号について、未割り当ての国番号が使われていることから、発信者IDスプーフィングによって偽装されている可能性があり、実際に使われている電話番号とは異なる電話番号に変換されている可能性が考えられます。
同様の手法によって発信されたと思われる国際電話は、他にも+28から始まるパターンもあり、必ずしも+29から始まる電話番号だけが偽装されている訳では無いので注意してください。
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「『発信者IDスプーフィング(Caller ID spoofing)』という手法により、偽の番号を表示させていると考えられる。『スプーフィング』とは『だます』という意味で、インターネットのセキュリティー用語で『なりすまし』を意味する。発信者は、スプーフィングソフトウェア等を使うことで、通話先のディスプレーに実際の発信地・発信番号とは異なる番号を表示することができる。
引用:東洋経済
この背景には、現在、国際電話番号に変えられるスマートフォンのアプリがあり、そういったサービスを利用し詐欺グループが、実際に海外から電話をかけているのではなく、同じ端末から国内などからその都度異なる番号で電話をかけていることが予想されています。
不審な国際電話は着信拒否、海外からの着信を一律拒否できる場合も
スマートフォンで不審な国際電話の着信があった場合は、設定アプリなどから着信拒否をするようにしてください。また、使用しているスマートフォンやキャリアによっては、海外からの着信を一律ブロックできる場合もあるので、契約キャリアの公式サイトも併せて確認するようにしてください。
iPhoneで着信拒否をする手順
- 電話アプリを開く
- 下段メニューバーにある履歴をタップ
- 不審な着信項目の横にあるiボタンをタップ
- この発信者を着信拒否をタップ
- 「着信拒否設定リストに登録した人からの電話、メッセージ、FaceTimeは着信しません」と表示されるので、連絡先を着信拒否をタップ
Androidで着信拒否をする手順 ※機種やバージョンにより異なります。
- 電話アプリを開く
- その他アイコン(︙)をタップ
- 通話履歴をタップ
- 着信拒否したい電話番号からの通話をタップ
- ブロックして迷惑電話として報告をタップ
- ブロックをタップ
Android™の対象機種で「迷惑メッセージ・電話ブロック」アプリをご利用の方は、海外からの着信をブロックできるようになりました。
不審な国際電話に折り返すと国際通話料金がかかるだけでなく、その後も迷惑電話を多数着信してしまう恐れがあります。安心してご利用いただくためにぜひご活用ください。引用:au
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