米メディアVentureBeatは、 CVE Detailsのデータを元に、2015年の各OS(プラットフォーム)で見つかった脆弱性の総数を公開しました。
脆弱性総数はiOSが375個、OS Xが384個となっており、世界的にシェア率が高いAndroidやWindowsを抑え、見つかった脆弱性の総数は1位と2位を独占した結果となっています。
目次
脆弱性の数=危険度合いでは無い
下記の表をみるとiOSやOS Xは脆弱性は頭1つ飛び出ており、不安を抱かれる方も多いかもしれません。
しかし、下記表の脆弱性の数だけでは一概に危険とは言い切れません。
脆弱性の数は少ない方がデバイスに問題が起きる可能性が少ないのは事実ですが、脆弱性自体の重度であったり、プラットフォームの構造などによって危険な度合いは大きく異なるので、脆弱性の数だけではiOSやOS Xが最も危険とは言い切れません。
またウイルスの侵入経路としては”ソフトウェア(アプリ)のインストール”がポピュラーですが、iOSやOS Xのアプリ周りに関してはサンドボックス構造が採用されているので、App Storeからアプリをインストールする分には大きな問題が生じるリスクは低いです。(低いだけで絶対に無いという訳ではありません)
iOSやOS Xが必ずしも安全とは言えない
Appleは見つかった脆弱性を積極的に修正しており、iOS9.2でも30種類に及ぶ脆弱性を修正しています。
また脆弱性の中には悪意を持ったWEBサイトにアクセスすると問題が起きる物も含まれています。
ユーザーは「国内外のアングラ的な危険なサイトにはアクセスしない」や「iOSを最新バージョンにアップデートする」など、基本的な自己防衛は必要だと言えます。
参考
Software with the most vulnerabilities in 2015. Hint: It's not Windows any more.
From https://t.co/zweRIgOFod pic.twitter.com/viC5Su08Eh
— Mikko Hypponen (@mikko) 2016, 1月 1
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