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【iPhone】iOS18.3でワイヤレス充電が遅い・充電できない問題の詳細と対処

iOS18.3以降、ワイヤレス充電の速度低下や充電できなくなる問題がAppleサポートコミュニティやXなどで報告されています。

ユーザーから「家族全員のMagSafe充電が機能しなくなった」「iOS18.3の充電の挙動が今までと違う」など、充電に関する問題や使用感の違和感に関する投稿が増えています。

iOS18.3以降で充電が遅い、充電できない問題が報告

iOS18.3.1アップデート後、一部のユーザーからワイヤレス充電に関する問題が報告されており、AppleサポートコミュニティやXでは以下のような投稿が増えています。

  • iOS18.3アップデート後に充電が遅くなった
  • iPhoneとApple Watch Ultra 2がアップデート前に比べ充電が遅くなった
  • 家族全員がiOS18.3.1にアップデート、誰もMagSafe充電が機能しなくなった
  • Appleで購入した20W USB-C電源アダプタを使用、iOS18.3以降から充電が遅くなった

報告の多くは充電速度の低下に関するものになっており、僅かですがワイヤレス充電が完全に機能しなくなったとの投稿も見られました。

is anyone facing slow charging after 18.3.1 update?

(翻訳)
18.3.1アップデート後、充電が遅くなっていると感じる人はいますか?

引用:Appleサポートコミュニティ

Yup, same here. On my iPhone and Apple Watch Ultra 2. Seems to be slowed compared to before the update. Haven’t found a fix yet. Both devices are being charged with the dual 35 watt charger at separate times and with the fast charge MagSafe cable and Apple Watch Ultra MagSafe.

(翻訳)
ええ、私も同じです。iPhoneとApple Watch Ultra 2で。アップデート前と比べて遅くなったように感じます。まだ解決策は見つかっていません。どちらのデバイスも、35Wデュアル充電器で別々に、高速充電対応のMagSafeケーブルとApple Watch Ultra MagSafeを使って充電しています。

引用:Appleサポートコミュニティ

まずはiPhoneの強制再起動を試す

充電機器を変更していないにも関わらず、iOS18.3アップデート後から充電速度が低下したり充電できなくなった場合は、一時的な問題の可能性も考えられます。まずはiPhoneの強制再起動で改善できないか試してください。

  1. いずれかの「音量ボタン」と「サイドボタン」を長押し
  2. 「スライドで電源オフ」を右にドラッグ
  3. 電源が完全に切れたら「サイドボタン」を長押し

充電器や充電ケーブルが互換認定品か確認する

強制再起動で解決できない場合は、使用中の充電器(ワイヤレス充電器、充電ケーブル)が互換認定を受けた製品であるか確認してください。

互換認定を受けた製品のパッケージには「Made for iPhone」のラベルが記載されています。すでにパッケージを廃棄している場合は、Appleの「MFi Licensed Accessories Search」で製品を検索できます。

MFi Licensed Accessories Searchでは、モデル、ブランド、テクノロジー、UPC/EANのいずれかで検索する必要があります。なお、充電器をAmazonで購入した場合は、商品ページの登録情報欄でモデル番号を確認できます。

Amazonで購入した充電器について

Amazonベーシックの充電器は、登録情報欄の「ASIN」がモデル番号として登録されています。商品ページを確認する際は注文履歴から辿ると便利です。

「Made for iPhone」のラベルが無い場合や、MFi Licensed Accessories Searchで製品が見つからない場合は、使用している充電器の互換性に問題がある可能性も考えられます。

この場合、互換認定を受けた充電器に変えることで正常に充電できる可能性があるので、まずは互換認定を受けた充電器で正常に充電できるか確認することをお勧めします。

低速充電、オレンジ色のグラフが表示されていないか確認する

iOSアップデート前から充電環境を変更しておらず、互換認定を受けた充電器を使用しているにも関わらず充電速度が遅くなった場合は、iPhoneの設定バッテリー「低速充電」と表示されていないか確認してください。

また、バッテリー残量のグラフで充電中の時間がオレンジ色になっていないかも確認してください。

低速充電」や「オレンジ色のグラフ」が表示されている場合は、iPhoneや充電器の不具合や故障では無く、以下を見直すことで改善できる可能性があります。

  • 電源アダプタやUSBポートからほかのデバイスを取り外し、iPhoneのみ接続する
  • PCやUSBハブ、モバイルバッテリーで充電している場合は、別の電源(壁面コンセント等)を試す
  • iPhoneからUSB-CアクセサリやLightningアクセサリを外す
  • ゲームなどの負荷の高いアプリを全て終了する
  • YouTubeなどのストリーミング再生を終了して充電する

また、iOSアップデート直後は内部処理の影響でデバイスが高温になり、充電速度が低下することがあります。この場合は数日経つことで改善する可能性があります。

以前から「低速充電」「オレンジ色のグラフ」が表示されている場合について

7.5W以下の有線充電器、10W未満のワイヤレス充電器を使用している場合、高速充電に対応していないため低速充電になる低速充電になる可能性があります(参考:Apple)。

この場合は高速充電に対応した充電器に交換することで充電速度の向上を期待できます。(20W USB-C電源アダプタ240W USB-C充電ケーブル(2 m)など)

バッテリー充電の最適化をオフにする

iPhoneには、バッテリーの劣化を軽減する機能「バッテリー充電の最適化」があり、これを使用するとバッテリー残量80%を越えた後の充電速度が低下することがあります。

この機能は日々の充電傾向から最適な充電ペースを学習しますが、バッテリー残量が80%を超えることが少ない場合は、この機能が原因かもしれません。

iPhone 15以降の場合について

iPhone 15以降の場合は、設定バッテリー充電で充電上限が100%未満に設定されている場合、その値までしか充電されません。

充電上限を100%に変更したり、バッテリー充電の最適化をオフにすると充電速度が改善する可能性がありますが、バッテリーの寿命に影響を及ぼす可能性もあるので注意してください。

  1. 「設定」を開く
  2. 「バッテリー」をタップ
  3. 「バッテリーの状態と充電」をタップ
  4. 「バッテリー充電の最適化」をオフにする

解決しない場合はAppleサポートに相談

これまでに解説した以下の内容を確認しても問題が解決しない場合は、デバイス自体に問題がある可能性もあるため、Appleサポートへの相談をお勧めします。

  • 互換認定の充電器での充電
  • 複数の電源(USB、壁面コンセントなど)を試す
  • 充電器(USBハブ、アダプタ)からiPhone以外のデバイスを全て取り外す
  • iPhoneの強制再起動
  • アプリ全般を終了した状態でワイヤレス充電
  • iPhoneからUSB-C、Lightningアクセサリを外した状態で充電
  • バッテリー充電の最適化、充電上限の設定を確認した

Appleサポートでは初期化や復元を提案される可能性があり、それを試しても解決しない場合はiPhoneの修理や交換といった手続きを勧められるかもしれません。

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