【iPhone】iOS18で予測変換がおかしい・変になる問題の詳細と対処法

iOS18アップデート後、ローマ字入力の予測変換の精度が下がる問題が指摘されており、ユーザーから「予測変換がおかしい」「予測変換が馬鹿になった」「予測変換が変」といった声が増えています。

iOS18の予測変換がおかしい、精度が下がる問題が発生

iOS18アップデート後、主にローマ字入力キーボードを使用している際、入力した文字とは関係のない単語が予測変換に表示されたり、小さい「つ」が変換できない問題が報告されています。

この問題の影響により、SNSでは「iOS18で予測変換がおかしくなった」「予測変換が使いにくい」といった、予測変換の品質低下を指摘する投稿が増えています。

iOS18にしてから変換の仕組みが劣化していて不便。例えば、あう、と入力したら「会う」より「ああ」が先に出てくるようなことがよくある

— d (@dea_tea_1) September 23, 2024

てかiPhone16にしてから？iOS18が問題なのか？予測変換おかしい気がする

— 戌好き (@Ashita_kara_hon) September 22, 2024

iOS18とiOS17.7で予測変換を比較したところ、iOS18の日本語キーボードで次の問題点を確認できました。

iOS18：ローマ字入力キーボードの予測変換の問題点

iOS18のローマ字入力キーボードでは、入力した文字と関連性の無い単語が予測変換に多く表示されるされることがあります。

例えば「ぎりがたい」と入力した場合、iOS17では先頭に「義理堅い」と表示されますが、iOS18では先頭に「昼発」といった関係の無い単語が表示されました。

予測変換の提案内容は時間をあけると改善することもありますが、後述する変換学習のリセットやキーボードの再追加で改善する場合があります。

入力した文字	予測変換（iOS17.7）	予測変換（iOS18）
じゅず	数珠 \| 📿\| ジュズ \| じゅず …	傷 \| クズ \| キズ \| くず …
ぎりがたい	義理堅い \| ぎりがたい \| ギリがたい …	昼発 \| 降りがたい \| 昼月 …

iOS18のローマ字入力キーボードでは、誤入力を前提とした単語が予測変換として優先的に表示されることがあります。

例えば「れおのごはん」と入力して「レオのごはん」に変換する場合、予測変換には「例のご飯」「例のごはん」が優先的に表示され、"れい" と誤入力したことを前提にした予測変換が表示されます。

この誤入力を前提とした予測変換は、キーボードの変換学習をリセットもしても改善しなかったので、Appleによる改善を待つ必要である可能性があります。

追記：後述する日本語キーボードの削除と再追加で改善する場合があるようです。

iOS18のローマ字入力キーボードでは、小さい「つ」を含む単語を入力すると、予測変換に「t」を挟んだ単語が表示されることがあります。（例：さっかー → さｔかー）

予測変換に「t」が挟まる原因を検証したところ、iOS18では変換を確定する前に文字削除の操作をしてしまうと、誤った予測変換が表示されることがあります。

もし予測変換に「t」が挟まる単語が表示される場合は、入力中のテキストに問題があるため、最初から正しく入力し直す必要があります。

さっかー → さｔかーの再現手順

なお、iOS17.7では問題なく「サッカー」に変換できたので、この問題はiOS18のキーボード固有の不具合である可能性が考えられます。

「入力した文字と無関係の単語」が予測変換に多く表示される場合は、次の手順でキーボードの変換学習をリセットすることで、単語によっては変換の精度が改善することがあります。

キーボードの変換学習をリセットする手順

実際にキーボードの変換学習のリセットを行ったところ、「じゅず」と「ぎりがたい」の予測変換が改善しました。端末により効果に差がある可能性はあるものの、検証機のように改善する可能性があります。

キーボードの変換学習をリセットしても改善しない場合は、設定アプリから日本語キーボードを削除し、再度追加することで変換精度が改善した事例が報告されています。

日本語キーボードを削除・再度追加する手順

最終更新：2024年10月7日