iOS15.2アップデートを適用した一部のiPhoneで「バッテリーを多く消耗するようになった」「バッテリーの減りが早くなった」との声が増えています。
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iOS15.2アップデートでバッテリーを多く消耗
Appleサポートコミュニティ(iOS 15.2 Battery Drain)やTwitterなどで、iOS15.2アップデート適用後からバッテリーパフォーマンスが低下し、アップデート以前よりもバッテリーを多く消耗する、バッテリーの減りが早くなったとの声が挙がっています。
Is anyone experiencing battery drain since updating to iOS 15.2? If so, any tips for what to do about it? I just updated this morning. Thanks!
iOS15.2アップデートしたらバッテリーがすぐに無くなる、、、最大容量も今年買い換えたのに88%まで落ちた
— らすてぃー (@rasuty10) December 15, 2021
iOS15.2 はできが良くない子かも。日中ほぼ使わなかったのに、一本調子でバッテリーが減っていく。今朝ワイヤレス充電器も停止してなかったし、なんか変。先日まで容量96%が93%になっている。今夜はケーブル充電するか
— obayashi_おおばやしおさむ🍎 (@obay_twtr) December 16, 2021
iOSアップデート配信後は「バッテリーの減りが早い」との声が増える
これまでAppleサポートコミュニティでバッテリーパフォーマンスに関連する数多くの投稿を見てきましたが、iOSアップデート配信後は「バッテリーの減りが早くなった」との声が増える傾向があり、その内訳として「一過性のバッテリーパフォーマンスの悪化」と「継続的なバッテリーパフォーマンスの悪化」の2つに割れる印象があります。
アップデート処理の影響で一時的にバッテリーパフォーマンスが悪化
一過性のバッテリーパフォーマンスの悪化、つまり一時的にバッテリーパフォーマンスが悪化する事例としては、iOSアップデート実行直後の内部処理(Spotlightのインデックス構築等)が影響している場合があります。
確認方法としては、iPhoneの設定→バッテリーに所見及び提案として「iOSをアップグレード中のためiPhoneは通常より多く使用されています。これによりバッテリーの持続時間に影響がある場合があります。」といった文言が表示されることがあり、この場合は時間をあけることで文言が消え、バッテリーパフォーマンスが回復する傾向にあります。
アプリやウィジェットがバッテリーを多く消耗
iOSアップデートから概ね72時間(3日)ほど経過してもバッテリーの減りが早い場合、iOS15.2と使用環境(使用アプリ、使い方など)により、バッテリーパフォーマンスが低下している可能性も考えられます。
iPhoneの設定→バッテリー→App毎のバッテリー使用状況を確認し、もし長時間使用していないにも関わらずバッテリーを多く消耗しているアプリ、あるいは全く使用していないのにバッテリーを消耗しているアプリがある場合は、該当アプリをアンインストールすることで症状が改善する可能性があります。
またアプリだけでは無く、ホーム画面に表示しているウィジェットがバッテリーを多く消耗している可能性もあり、AppleサポートコミュニティではApple News Widgetを削除(オフ)したところ、iOS15.2のバッテリーパフォーマンスが向上したとの事例が寄せられています。
Turn off Apple News Widget on your Home Screen if you have it configured. I had seen that Apple News was using a lot of battery in "Settings > Battery" and I wasn't using it. Turning off background app refresh made no difference in battery use and drain in the background. Then I discovered the widget hiding on the screen to the left of the Home Screen that has my app icons, and turned it off. That reduced my drain from 5-7% per hour to only 3-5% per hour.
「Wi-Fiがオンになっているときにこのデバイスを表示」をオフにする
Wi-Fi経由でiPhoneとMacでコンテンツの同期を行っている場合、Finderでデバイス画面を開き、ボタンバーの「一般」から「Wi-Fiがオンになっているときにこのデバイスを表示」をオフにすることで、iOS15.2のバッテリーパフォーマンスが改善する場合があるようなので、該当機能を使用している場合はこちらを試すと良さそうです。
I had my iPhone 13 Pro Max and iPad Mini 6 paired with my iMac and MacBook 16, and had show this iPad/iPhone when connected with WiFi turned on. I "Reset Network Settings" which broke this pairing, and COMPLETELY solved my battery drain issue. I was later able to plug my devices back into my iMac and pair/Trust them, but I made sure to turn OFF "show this iPad/iPhone when connected with WiFi when I Trusted them, and the drain has not come back.
各種設定の見直し、不要な機能をオフにする
アプリやウィジェットの見直し、Wi-Fi同期設定のオフなどを試しても改善しない場合、以下の過去Appleサポートコミュニティにて「推奨」のラベルが付与された対処を試してください。ただ、全ての項目を実行すると不便になりかねないので、自身の使い方と見比べながら影響の少ない項目のみ参考にしてください。
- 画面ミラーリングの使用を控える
- iPhoneを低電力モードで使用する
- iPhoneの自動ロックを1分に設定する
- アクセシビリティ機能「自動で電話に出る」をオフにする
- 使用していないアプリのプッシュ通知をオフにする
- 画面の明るさを自動設定にする(設定>アクセシビリティ>画面表示とテキストサイズ>明るさの自動調節)
- コントロールセンターから手動で画面の明るさを暗くする
- 長時間の映像ストリーミングは可能であれば他デバイスで視聴する(テレビなど)
- 起動したアプリをマルチタスク画面から完全に終了しない(最小化した状態で使い続ける)
- プライバシー→位置情報サービスで、アプリの設定を可能な限り「使用中のみ」に変更する
- メールの受信頻度(フェッチ)やカレンダーのデータ取得頻度を減らす
- 設定→一般→Appのバックグラウンド更新で不要なアプリをオフにする
- バッテリー残量が20〜30%になる前に充電する
- Wi-Fi環境がある場合は積極的に利用する
- モバイル通信やWi-Fi通信の電波強度が低い、圏外になる場合は機内モードを使用する
- Wi-FiやBluetoothを使用していない場合はオフにする
- 設定→モバイル通信でWi-Fiアシストを有効にする
- 設定→バッテリー→バッテリーの状態に交換を勧めるメッセージ等が表示されていないか確認する
- 設定→Apple ID(自分の名前)→iCloud→iCloudバックアップ→モバイル通信経由でバックアップをオフにする(こちらのみ推奨ラベルは付与されていませんが、解決したとの声が多い対処です)
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