先日iOS14.5.1アップデートを適用した一部のiPhoneで動作が重い、パフォーマンスが低下する不具合が生じている件をお伝えしましたが、影響を受けていると報告するユーザーが続々増えています。
目次
iOS14.5.1でCPUのベンチマークスコアが低下
iOS14.5.1アップデート適用後、一部のiPhoneでパフォーマンスの低下が発生し「動画重い」「カクカクする」「フレームレートが落ちた」等の問題が報告されています。
この問題をお伝えしてから約1週間経過した執筆時点、海外のフォーラムなどを中心にベンチマークアプリ「Geekbench 5」のCPUスコア(シングルスコア、マルチスコア)が低下した、iPhoneの動作が重くなったとの事例が多数報告されています。
アンケートに回答した約24%が同じ問題が生じていると回答
MacRumorsのフォーラムでは、iOS14.5.1でiPhoneの動作パフォーマンスが低下する問題について積極的に論議されており、iOS14.5.1アップデートを適用したとするユーザ465人中、約24%相当の134人がパフォーマンスが低下したと回答しています。(執筆時点の集計結果)
問題が生じている端末では、ベンチマークアプリ「Geakbench 5」でシングルコアやマルチコアのスコアが著しく低下する傾向があり、YouTubeではiOS14.5.1にアップデートしたiPhone 11がiPhone XRのスコアを下回る様子を映した動画が公開されています。
端末により効果のある対処法が異なる
iPhoneの再起動直後に動作速度が著しく遅くなる場合は、数十分〜数時間経つと本来のパフォーマンスまで回復することも多いようです。
また他にもPC(Mac/Windows)と有線接続、iPhoneのハードリセット(強制再起動)、リカバリーモードを活用したiOS再アップデート等で改善したとの事例が報告されており、端末により効果のある対処法が異なります。
- iPhoneをPC(Mac/Windows)にLightningケーブルで接続、iTunesもしくはFinderがiPhoneを認識した後にLightningケーブルを外す
- iPhoneのハードリセット
- iPhoneのリカバリーモードとiOSの再インストール
- iPhoneの初期化(工場出荷状態)と復元
iOS14.5.1アップデート適用後から動作パフォーマンスの低下を感じる場合、上記いずれかの対処法を試すことで改善する可能性があります。
リカバリーモードを使ったiOSの再アップデート方の手順
- Mac、もしくはiTunes(Windows)が最新バージョンか確認、古いバージョンの場合はアップデートを適用する
- Macの場合はFinder、Windowsの場合はiTunesを開く
- iPhoneを接続して以下の手順でリカバリーモードを起動する
- iPhone 8 以降:音量(大)ボタンを押してすぐに放し、音量(小)ボタンを押してすぐに放す。リカバリモードの画面が表示されるまで、サイドボタンを押し続ける。
- iPhone 7、iPhone 7 Plus:サイドボタンと音量(小)ボタンを同時に押し、リカバリモードの画面が表示されるまで長押しする。
- 「〜に問題があります」と表示されるので復元もしくはアップデートのボタンが表示されたらアップデートをタップすると、データを消去せずにiOSのみ再アップデートできます
iPhoneのハードリセット(強制再起動)の手順
iPhoneのハードリセット(強制再起動)はホームボタンの有無によって操作方法が異なります。以下の当てはまる機種の手順を参考にしてください。
iPhone X以降の方はこちら
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サイドボタンと音量調節ボタンのいずれかを長押し。
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「スライドで電源オフ」を右にドラッグ。
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電源が完全に落ちて画面が暗転したら、再びAppleのロゴが表示されるまでサイドボタンを長押し。
iPhone 8以前もしくはiPod touchの方はこちら
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サイドボタンもしくは上部のボタンを長押し。
-
「スライドで電源オフ」を右にドラッグ。
-
電源が完全に落ちて画面が暗転したら、再びAppleのロゴが表示されるまでサイドボタンもしくは上部のボタンを長押し。
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