2021年9月1日頃より、iPhone純正の天気アプリ内にて大気汚染度指数(AQI)を示す「空気質」が表示されるようになり、Twitterなどで「空気質ってなに?」「空気質がいつのまにか追加されている」など声が多数挙がっています。
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ようやく日本でも対応された空気質指数の表示
2021年9月1日頃より、Apple純正の天気アプリ内にて大気汚染度指数(AQI)を示す「空気質指数(アプリ内では空気質)」の表示に対応しました。
天気アプリの空気質情報は、カナダ、フランス、ドイツ、インド、イタリア、メキシコ、韓国、スペイン、オランダ、米国、英国のみ利用可能で、日本では利用できない状態が続いていましたが、9月より米国と同じBreezoMeterの提供データにより空気質の表示に対応したようです。
なお、執筆時点ではAppleサポート記事「天気 App で利用できる機能とデータソース」は更新されておらず、日本に関して言及されていません。
空気質
空気質の情報は、カナダ、フランス、ドイツ、インド、イタリア、メキシコ、韓国、スペイン、オランダ、米国、英国については BreezoMeter3 が提供しています。中国本土については QWeather3 が提供しています。各地の空気質は、現地の指数で表示されます。
天気アプリ「空気質」の意味や目安について
天気アプリに表示される空気質は、breezometerが汚染物質の種類(PM2.5、PM10、O3、SO2、NO2、CO)などから、大気質を数値として表した値(AQI/US指標)です。
数値が低いほど大気質が良好とされており、0〜50が良い大気質、51〜100が適度な大気質、101〜150が敏感なグループには不健康な大気質、151〜200が不健康な大気質、201〜300が非常に不健康な大気質、301〜500が危険な大気質として表示されます。
呼吸器疾患があるような場合や屋外運動が活発なお子さんがいらっしゃる場合は、これらの指数を参考にして屋外活動の時間などを検討することができます。なお、日本では概ねAQI160以上で不要不急の外出、長時間の激しい屋外運動を可能な限り減らした方が良いとされています。
日本では、PM2.5の濃度が1立方メートルあたり70マイクログラム(㎍/㎥)を超えると(日平均値)、不要不急の外出や屋外での長時間の激しい運動をできるだけ減らした方が良いとされており、外出抑制基準の目安とされます。特に、呼吸器系や循環器系疾患のある人、小児、高齢者等の高感受性者においては、体調に応じて、より慎重に行動することが望まれます。この基準は、概ね、中国ではAQI値100以上(オレンジ、赤、紫、茶色)、米国ではAQI値160以上(赤、紫、色)に相当します。
引用:外務省
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