【iPhone】iOS11.4でWi-Fiに繋がらない不具合が報告 暫定的な対処法まとめ

iOS11.4アップデートを適用したiPhoneで5GHz帯（IEEE802.11ac）のWi-Fi（SSID）に接続できない、繋がらない不具合が一部で報告されています。

iOS11.4アップデート直後に特定のWi-Fiに接続できない

今回の不具合は、高速なWi-Fi通信ができる5GHz帯（IEEE802.11ac）が設定されたWi-Fi（SSID）に接続できなくなるといったもの。

iPhoneを2.4GHz帯のWi-Fiに接続した後であれば、5GHz帯のWi-Fiに接続できるものの、アクセスポイントを離れたり端末を再起動してしまうと不具合が再発し、再び2.4GHz帯のWi-Fi接続を介してからでなければ再接続できないようです。

iOS 11.3 までは、問題なかったが、iOS11.4に上げてから、11ac WPA2認証の接続が出来ないことがあります。
iPad mini4の電源を入れて直後は繋がるが、一旦WiFi接続を切って再接続する際に繋がらなくなる。
11ac ではなく2.4GHzのb/g/a/nにて再接続後に再度11acで接続すると問題なく繋がるようです。

引用：Appleサポートコミュニティ

筆者の環境では不具合を再現できておらず検証ができていないため確実性のある対処法ではありませんが、iOS10やiOS11のWi-Fi関連の不具合解消に役立った対処法を解説します。

※ iPhoneの再起動、ルーターの再起動は読み進める前に予めお試しください。

位置情報のWi-Fiネットワークのオンオフ切り替え

過去に特定のWi-Fi（SSID）に接続できなくなった場合、位置情報のシステムサービス「Wi-Fiネットワーク」をオン・オフ切り替えることで改善した事例があります。（iOS10.Xの頃）

Wi-Fiネットワークは設定→プライバシー→位置情報サービス→システムサービスから変更できるので、オンオフを何度か切り替えることで復旧しないか試してみてください。

ルーターをApple推奨の設定に変更する

ルーターがAppleの推奨する設定になっていない場合、iOSアップデートなどにより突然Wi-Fiに接続できない等の問題が発生する場合があります。

AppleはiPhoneやMacユーザー向けに、ルーターなどのネットワーク設定を解説した「Wi-Fi ルーターと Wi-Fi アクセスポイントの推奨設定」を公開しているので、一度ルーターの設定を見直してみてください。

以下はサポート記事に記載されている推奨設定内容を書き出したものになります。（各設定項目の詳しい説明はAppleのサポート記事を参照してください）

• 非表示のネットワーク：無効
• MACアドレスの認証/フィルタリング：無効
• セキュリティ/暗号化：WPA2 パーソナル (AES)、非対応の場合はWPA パーソナル (TKIP)
• 無線LAN動作モード：すべてのモードに対応するように設定、802.11ac/n/aもしくは802.11a/nなど
• 使用チャネル：自動
• チャネル幅/帯域：
  • 802.11n：20Mhz、40MHz
  • 802.11ac：20MHz、40MHz、80MHz
• DHCP：有効
• NAT：有効
• WMM：有効

またiOS11でBUFFALO製ルーターでWi-Fiに接続を試みると、ルーターの倍速モード機能により「パスワードが違います」と表示され、Wi-Fiに接続できない不具合が多く報告されていました。

もしBUFFALO製ルーターをお使いであれば、11n倍速モード/無線の基本設定をするで倍速モード – 帯域を20/40MHz　自動、20MHz、40MHzのいずれかに変更するか、ルーター自体を初期化して倍速モードを無効化することも試してみると良いかもしれません。

iPhoneのネットワーク設定を初期化する

もしiPhoneやルーターの再起動、Wi-Fiネットワークのオンオフ切り替え、ルーターの設定確認をしても問題が改善しないのであれば、iPhoneのネットワーク設定のリセットも検討する必要があります。

設定→一般→リセットからネットワーク設定をリセットを実行する場合、Wi-FiのパスワードやVPNの設定情報など、ネットワークに関する設定全般が初期化されるので注意してください。