今回はiOS11.3以降のiPhoneで表示される、「このiPhoneで、必要なピーク電力をバッテリーが供給できなくなったため、突然のシャットダウンが発生しました。この現象が再度発生しないように、パフォーマンス管理が適用されました。」といったエラー(通知)について解説します。
このiPhoneで、必要なピーク電力をバッテリーが供給できなくなったため、突然のシャットダウンが発生しました。この現象が再度発生しないように、パフォーマンス管理が適用されました。
目次
突然表示される「突然のシャットダウン」とは?
iOS11.3アップデートを適用するユーザーが増えていることもあり、Twitterなどで「このiPhoneで、必要なピーク電力をバッテリーが供給できなくなったため、突然のシャットダウンが発生しました。この現象が再度発生しないように、パフォーマンス管理が適用されました。」が表示されたとの声が目立ちます。
最近iPhoneさんの様子がおかしいから寿命かもしれない。突然シャットダウンもするし。使い方荒くてごめんよ、iPhone
— ヒコ (@hikokonoko) 2018年4月3日
今まで突然勝手にシャットダウンしてやがった俺のiPhoneがこのたび再起動後に言い訳するようになりました pic.twitter.com/OzOtjj1tFF
— 關西だし醬油風味とろわさび (@star_shootin555) 2018年4月10日
これらの警告は、iOS11.3で追加された“パフォーマンスの管理機能”によるもので、バッテリーの劣化等によって電力が不足した際に、強制再起動と同時に処理能力を低下させ、消費電力を減らすことで電力不足による突然のシャットダウンを防ぐ機能が作動した際に表示される通知です。
対応機種:iPhone 6、iPhone 6 Plus、iPhone 6s、iPhone 6s Plus、iPhone SE、iPhone 7、iPhone 7 Plus
バッテリーの劣化状況を確認して必要に応じて修理
「このiPhoneで、必要なピーク電力をバッテリーが供給できなくなったため、突然のシャットダウンが発生しました。この現象が再度発生しないように、パフォーマンス管理が適用されました。」が表示された場合、iPhoneのバッテリーが劣化している可能性があります。
バッテリーの最大容量は次の手順で確認できるので、もし80%未満の値が表示されている場合は、Appleのバッテリー交換サービスでバッテリー交換をすることで、突然のシャットダウンが発生する問題の改善が期待できます。
手順:設定→バッテリー→バッテリーの状態(ベータ)
もしバッテリーの最大容量が80%以上にも関わらず突然のシャットダウンが発生する場合は、ハードウェアでは無くソフトウェア側(iOS)の問題である可能性も考えられるので、iPhoneのバックアップを作成し、初期化と復元をして様子を見るのも良いかと思います。
パフォーマンスの管理を無効化する方法
突然のシャットダウンが発生しパフォーマンスの管理が作動した場合、次の手順でパフォーマンスの管理を無効化することができます。
ただし、無効化した場合は手動で再有効化することはできず、再び電力不足によるシャットダウンが発生する場合があるので注意してください。
手順:設定→バッテリー→バッテリーの状態(ベータ)→無効にする
パフォーマンス管理とは?
バッテリーが満タンでも処理能力を低下させるのでしょうか?
パフォーマンス管理が適用されている場合、デバイスの動作温度やバッテリーの充電状況など様々な要素から、「このまま処理を続けると電源が落ちる」と判断された場合、iOSがCPUやGPUの最大パフォーマンスを制限(アプリの起動速度低下、スクロールのフレームレート低下等)するものです。常に処理能力が低下するものではありません。(バッテリーパフォーマンスが著しく悪い場合などは、パフォーマンス管理の適用期間が長くなることがあるようです)