iOS15.4.1アップデート適用後、ユーザーから「iOS15.4.1でもバッテリーの減りが早い」「バッテリーが早く消耗する問題が改善されていない」など、バッテリーパフォーマンスの低下が報告されています。
目次
iOS15.4.1でバッテリーの減りが早いとの声が増える
iOS15.4.1アップデート適用後、一部のiPhoneでバッテリーパフォーマンスの低下が報告されており、AppleサポートコミュニティやTwitterなどでは「iOSアップデート後からバッテリーの減りが早い」との声が増えています。
My battery is lasting barely half of what it used to prior to iOS 15.4.1. Overnight, without any apps running, and all background refresh off, my battery dropped from 98% to 55%. Before, it would drop, maybe, 5%.
バッテリーが早く消耗する可能性がある問題解消の期待値が高かった
iOS15.4.1にはバッテリーパフォーマンスに関する修正が含まれているものの、実際には期待するほどの変化が無い場合もあり、iOS15.4以前と変わらないバッテリーパフォーマンス、バッテリーの持ち時間であることに落胆した声が多い印象です。
リリースノートには「バッテリーが予想より早く消耗する"可能性がある"問題」と記載されていますが、昨今報告されているバッテリーパフォーマンス低下の原因は複数、あるいは別にある可能性も考えられます。
• iOS 15.4にアップデートしたあと、バッテリーが予想よりも早く消耗する可能性がある問題
検証では旧機種のバッテリー駆動時間が改善傾向となる結果に
iAppleBytesのiOS15.4とiOS15.4.1のバッテリー駆動時間を計測した動画(参考1 / 参考2)を比べると、アップデート前後で駆動時間に差が発生していることを確認できます。
デバイスはバッテリー計測用に用意されたもので、画面の明るさ設定やバッテリー健康状態は合わせており、ベンチマークアプリ「Geekbench 4」で計測された結果になります。
全ての使用環境で下記結果になる訳ではありませんが、あくまで検証ベースだと旧機種ではiOS15.4.1アップデートによりバッテリー駆動時間が延びる傾向があり、最近の機種ではバッテリー駆動時間の改善はみられません。
あくまで測定結果からの予想にはなりますが、iOS15.4.1の「バッテリーを予想より早く消耗する可能性がある問題」は、旧機種を対象とした修正である可能性も考えられそうです。
機種 | iOS15.4 | iOS15.4.1 | 差 |
---|---|---|---|
iPhone SE | 2時間52分 | 2時間48分 | -4分 |
iPhone SE (第3世代) | 3時間48分 | 3時間48分 | ±0分 |
iPhone 6s | 3時間13分 | 3時間17分 | +4分 |
iPhone 7 | 3時間33分 | 3時間42分 | +9分 |
iPhone 8 | 5時間18分 | 3時間27分 | +9分 |
iPhone XR | 5時間11分 | 4時間55分 | -16分 |
iPhone 11 | 5時間34分 | 5時間16分 | -18分 |
iPhone 12 | 6時間12分 | 6時間30分 | +18分 |
iPhone 13 | 8時間26分 | 8時間00分 | -26分 |
アップデートから48時間程度はバッテリーパフォーマンスが低下する
iOS15.4.1アップデートを適用してから間もない場合であれば、時間をあけることでアップデート以前のバッテリーパフォーマンスに回復する場合があります。
AppleもiOSアップデートから最大48時間程度はアプリや機能に関する調整が発生すると案内しているほか、昨今のiOSアップデート適用後は「5日経ったらバッテリーの減りが落ち着いた」など、アップデート適用後から1週間程度で元のバッテリーパフォーマンスに回復したとの声も少なくはありません。
Thanks for reaching out! We’ll be happy to help. It’s normal for your apps and features to need to adjust up to 48 hours after an update.
Let’s have you reach out to us in a DM if this is still an issue after that time so we can help you look into this further.
— Apple Support (@AppleSupport) March 19, 2022
日数が経過してもバッテリーの減りが早い時について
iOSアップデート適用後、1週間以上経過してもバッテリーの減りが早い場合、設定アプリのバッテリー画面で「App毎のバッテリー使用状況」を確認し、特定のアプリがバッテリーを多く消耗していないか確認するようにしてください。
特定のアプリがバッテリーを多く消耗している場合は、アプリ内にて負荷を軽減する設定がある場合はそちらを変更するか、代用可能なアプリであれば別のアプリを探すようにしてください。
もしアプリのバッテリー使用状況に問題が無い場合は、iOSがバッテリーを多く消耗している可能性があるため、リカバリーモードからiOSを再アップデートするとも検討すると良いかと思います。
他にも低電力モードの有効活用、画面の明るさを暗くするなどして、バッテリーの消耗を節約するのも選択肢の一つですが、根本的な問題はiOSアップデートによるバッテリーパフォーマンス改善を待つほかありません。
(iPhoneのバッテリーの状態、最大容量が80%以下まで低下している場合はバッテリー交換等の検討も)
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