2021年9月14日頃より、LINEを装った詐欺SMS「【重要】他の端末LINEから電話番号による認証が要求されました、ご確認ください。」が出回っており、Twitterで受信を報告する声が急増しています。
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詐欺SMS「他の端末LINEから電話番号による認証が要求されました」
2021年9月14日正午過ぎ頃より、LINEで他の端末から電話番号による認証が要求された為に確認が必要として、Apple IDやパスワードの詐取、悪意ある不正なアプリケーション(linegp.apk)のインストール等を目的とした、悪意ある詐欺SMS(スミッシング)が出回っています。
【重要】他の端末LINEから電話番号による認証が要求されました、ご確認ください。
デバイスに応じて接続先が変化する危険なリンク
SMSの末尾には悪意あるウェブページへのリンクが記載されており、リンク先はデバイス(iPhone/Android)に応じて変化します。
Androidの場合は「セキュリティ強化のLINEをアップグレードし、認証を完了してください。」といったボックスが表示された後、LINE公式サイトを装ったフィッシング詐欺サイトにリダイレクトされ、悪意あるアプリケーション「linegp.apk」の保存(ダウンロード)が要求されます。
iPhoneの場合は、Apple IDアカウント管理ページを装ったフィッシング詐欺サイトにリダイレクトされ、誤ってApple IDやパスワードを入力すると不正アクセス被害に遭う恐れがあります。
マルウェアが仕込まれた危険なアプリ「LineGP(linegp.apk)」
linegp.apkには複数のマルウェア等が仕込まれていることを確認しており、ユーザーの同意なしにアプリやライブラリのインストールの実行、キーボード入力のキャプチャ、システム情報の収集、ファイルのダウンロードやアップロード、DoS攻撃の実行、SMSの無断送信など様々な脅威が含まれています。
もしAndroidスマートフォンにlinegp.apkをインストールした場合は、すぐに一切の外部通信(モバイル通信、Wi-Fi)を遮断し、インストール済みアプリから「LineGP(linegp.apk)」をアンインストールするようにしてください。
該当のアプリが見つからない、悪意あるアプリ(ウイルス)を完全に駆除できたか不安な場合は、Kasperskyなどのセキュリティ会社がリリースしているアプリの利用などを検討してください。
2ファクタ認証にも対応したAppleを装ったフィッシング詐欺
iPhoneでリダイレクトされるフィッシング詐欺サイトでは、Apple IDとパスワード、2ファクタ認証のコードも要求される仕組みになっており、誤ってこれらの情報を入力すると第三者にApple IDが乗っ取られる(不正アクセス)恐れがあるので注意してください。
もしApple IDやパスワードを入力した場合は、iPhoneの設定→ユーザー名→パスワードとセキュリティからパスワードを変更し、Apple IDの氏名やメールアドレス全般、電話番号、Apple IDと関連付けられているデバイスに第三者のものが含まれていないか確認してください。
App Storeやアプリ内で不正な購入が発覚した場合は、Apple公式サイトから返金リクエストを送信し対応を待つようにしてください。
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