2025年3月21日現在、+888から始まる電話番号からの不信な着信が相次いでおり、XなどのSNSで「+888から中国の電話が掛かってきた」との報告が増えています。
この電話に出ると、入国管理局やNTTドコモを騙る自動音声メッセージが流れますが、これは特殊詐欺なので無視して通話を切るようにしてください。
目次
+888は入国管理局やNTTドコモ、警視庁を騙る特殊詐欺電話
2025年3月頃から、+888から始まる国際電話番号からの不審な着信が相次ぎ報告されています。
X(旧Twitter)でも着信を報告する声が増えており、入国管理局、NTTドコモ、警視庁捜査二課などを装った事例が多く報告されています。
入国管理局やNTTドコモなどの企業を装うケースでは、「通信サービスを2時間以内に停止させていただきます。」などの不安を煽る自動音声が流れ、オペレーターへの転送を促されます(中国語の場合あり)。
一方、警視庁捜査二課を装うケースでは、警察官になりすました人物から個人情報を聞き出され、LINEなどに誘導されることがあります。必ずしも自動音声とは限らないので注意が必要です。
最近、警察官を装った詐欺の電話が激増しています。
着信画面に、警視庁の代表電話(03-3581-4321)や末尾が(0110)の警察署代表番号を偽装表示させ、警察官からの電話と信用させる手口です。引用:警視庁
行政機関や企業からの国際電話は詐欺を疑う
国際電話を悪用した特殊詐欺では、入国管理局(現:出入国在留管理庁)、総務省、警視庁、NTTドコモ、NTTファイナンスなど、日本の行政機関や企業を騙るケースが多いです。
日本の企業や行政機関が、個人に対して「+888」などの国際電話で連絡することは非常に考えづらいため、身に覚えのない国際電話を着信した場合は特殊詐欺を疑ってください。
総務省では、電話や通信の利用等に関して、個人情報を尋ねたり、金品を要求したりすることや、マイナ保険証の利用等に関して、個人に電話をしたりすることは、一切ありません。
引用:総務省
もし電話に出てしまい内容に不安を感じた場合は、Google検索などで行政機関や企業の問い合わせ先を確認し、着信した電話が正規のものであるか確認すると良いかと思います。
また、警視庁捜査二課を装う詐欺では、折り返し先の電話番号が伝えられることもありますが、指示された番号には絶対に電話をかけず、必ず自分で調べた番号に確認してください(最寄りの警察署など)。
身に覚えのない国際電話は無視する
国際電話による特殊詐欺が年々増えていますが、身に覚えのない「+」から始まる国際電話に出ないことが最も安全です。誤って電話に出てしまった場合は、個人情報を伝えずに通話を切ることが大切です。
もし発信者に個人情報を伝えてしまい被害を受けた場合や、不審な郵便物が届いた場合は、最寄りの警察署や国民生活センターに相談することをお勧めします。
電話に出てしまった場合の影響(経験談)
誤って電話に出てしまった場合「何か起こるのでは?」と不安に感じる方も多いと思いますが、筆者自身も自動音声による特殊詐欺電話を着信したことがあり、意図的に電話に出た経験があります。
筆者の経験に基づくもので、あくまで一例になりますが、オペレーターに転送する前に通話を切った後、折り返しの電話や不信な着信が増えることは無く、特に問題は発生していません。
ただ、特殊詐欺の手口は日々変化しているため、電話に出ないことが最も安全な対応です。誤って電話に出てしまった場合は「すぐに電話を切る」「個人情報を伝えない」ことが重要だと考えています。
ライブ留守番電話や通話スクリーニングを活用
iOS17以降のiPhoneをお使いの場合は、自動文字起こしに対応した留守番電話機能を使用できます。
この機能を使うと何度か呼び出し音が鳴った後、自動的に留守番電話に転送され、電話アプリの留守番電話タブから通話内容を確認できるようになります。
- 「設定アプリ」を開く
- 画面をスクロールして「アプリ」をタップ
- 「電話」をタップ
- 「ライブ留守番電話」をタップ
- スイッチをオンにする
また、Androidスマートフォン(Pixel)では、電話に出る前に名前と用件を確認できるスクリーニング機能が提供されています。設定方法や使い方は「通話を応答前にスクリーニングする(Google)」を参考にしてください。
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