カナダの電話番号「+1」からNTTファイナンスを騙る電話の着信が急増（2023年10月23日）

2023年10月頃から、カナダのケベック州の電話番号「+1 819」からNTTファイナンスを騙る電話を着信する事例が増えています。SNSでは「請求の電話がカナダからかかってきた」「カナダから電話かかってきた」などの声が増えています。

カナダのケベック州の電話番号「+1 819」からの着信が増加

2023年10月頃から、カナダのケベック州からNTTファイナンスを騙る電話を着信する事例が増えています。発信元の電話番号はカナダの国番号「+1」とケベック州の市外局番「819」から始まるものが多く、スマートフォンには「カナダ ケベック 都市名」と表示されることがあります。

最近カナダケベックから知らない電話ある
出ないと留守電が入ってます
未納だとか言うてる
詐欺ですね
無視しました

— Kiyomi Arai (@ka1yk) October 22, 2023

電話かかってきて表示がカナダ　ケベック　プランスヴィルってなってるけど何用⁉️🤔😅

— kan (@kan40600964) October 22, 2023

NTTファイナンスを騙る特殊詐欺の可能性

カナダから不審な電話を着信したと報告がSNSで多く挙がっており、その中には自動音声で「現在ご利用中の電話回線にて、未納料金が発生しているため、法的処置へ移行いたします。」と留守番電話が入ったとの事例があります。

他のユーザーからも「現在のご利用回線で未納料金が発生しており、法的措置に入ります。と留守電が入っていた」「機械音声でNTTファイナンスです、未納料金のため電話の利用停止を..と入っていた」といった声が多く、NTTファイナンスを騙る特殊詐欺を目的とした電話である可能性があります。

NTTファイナンスより重要なお知らせです。現在ご利用中の電話回線にて、未納料金が発生しているため、法的処置へ移行いたします。オペレーターにお繋ぎする場合は１を押してください。

+181～の番号（アメリカ？）から

「NTTファイナンスより重要なお知らせ、現在ご利用中の電話回線にて未納料金が発生している為、法的処置へ移行いたします。オペレータへお繋ぎする場合は１を押して下さい」（自動音声）

という留守電をいただきました

「「「　　詐欺　　」」」

です

— ゆっくり親方(痛風饅頭四十肩) (@ulubeishikawa) October 22, 2023

NTTファイナンスから自動音声ガイダンスで回線利用停止の通知がくることは無い

NTTファイナンスは、「自動音声ガイダンスにより、NTTファイナンスをかたり、ご利用中の回線を突然利用停止する旨を通知し、金銭を搾取しようとする不審な電話がかかってくる事象が発生している」と注意喚起しています。

また、NTTファイナンスは「自動音声ガイダンスを使用し、契約状況に関する事項や回線の利用停止を通知することは無い」としているため、この事例に当てはまる電話を着信した場合は、受話及び折返しの発信をしないよう注意してください。

自動音声ガイダンスにより、「ＮＴＴファイナンス」をかたり、ご利用中の回線を突然利用停止する旨を通知し、金銭を搾取しようとする不審な電話がかかってくる事象が発生しております。

ＮＴＴファイナンスでは、自動音声ガイダンスを用いて、契約状況に関する事項や、回線の利用停止を通知することはございませんので、決して応じることのないよう、ご注意ください。

引用：NTTファイナンス

カナダ以外の電話番号、国際電話による特殊詐欺被害

SNSでは、カナダの電話番号（+1）からの着信を報告する声が増えていますが、他にもイギリス「+44」や中国「+86」から国際電話を着信するケースもあり、岡山県内では910万円の特殊詐欺の被害が確認されたとの報道もあります。

今後も他国の電話番号から不審な国際電話を着信する恐れがあるため、身に覚えのない国際電話番号からの着信は受話・折返し発信せずに無視するようにしてください。

警察によりますと、国番号が付いた電話をきっかけに特殊詐欺の被害にあうケースが全国で急増していて、県内でもことしに入り９月までに７件で、あわせておよそ９１０万円の被害が確認されました。
国番号別では、アメリカとカナダを示す「＋１」で始まる電話が４件、イギリスの「＋４４」が２件、中国の「＋８６」が１件でした。

引用：NHK（岡山 NEWS WEB）