2022年5月4日、Appleが開発者向けに最新ソフトウェアアップデートのベータ版、iOS 15.5 beta 4 (19F5070b)やmacOS 12.4 beta 4 (21F5071b)などをリリースしました。
- macOS 12.4 beta 4 (21F5071b)
- iOS 15.5 beta 4 (19F5070b)
- iPadOS 15.5 beta 4 (19F5070b)
- watchOS 8.6 beta 4 (19T5570a)
- tvOS 15.5 beta 4 (19L5569a)
目次
iOS 15.5 betaで確認された新機能と変更点
iOS 15.5 betaでは、写真アプリのメモリーにセンシティブなスポット(~収容所など)が非表示になるなど、Apple純正アプリを中心した軽微な変更が多数行われています。
- ウォレットアプリのApplePayCashに「リクエストボタン」と「送信ボタン」の追加(海外向け)
- ホームアプリにHomePodとの接続強度を確認できるWiFiシグナルバーが追加
- ウォレットの「iTunesPass」を「AppleAccountCard」に名称変更
- リーダーアプリ(Spotify、Netflix、Huluなど)が外部サイトでの利用料決済に対応。それに伴いサブスクリプション解約には外部サイトでの操作が必要である旨の警告等が追加。
- 写真アプリのメモリーでセンシティブなスポット(~収容所など)が非表示に
- ミュージックアプリ内部に新サービス「Apple Classical」に関する記述
- 天気アプリの最下部「問題を報告」により詳しい説明が追加
他にも細かな変更が含まれるとは思いますが、多くのユーザーに影響があるのは次に解説するリーダーアプリの決済仕様に関する変更かと思います。
リーダーアプリが外部サイトでの決済、購入に対応
現在デジタルコンテンツを提供するリーダーアプリ(Spotify、Netflix、Hulu等の配信サービス)をインストールした場合、アプリ内から利用を開始する場合はApp Storeでサブスクリプションを購入する必要があります。
ですが、iOS 15.5ではこの点が大きく変更されることになり、リーダーアプリが外部サイトでの決済に対応し、リーダーアプリ提供元の公式サイトでサブスクリプションを購入できるようになる見込みです。(アプリごとの対応が必要)
但し、リーダーアプリをアンインストールした場合は、iOSやApp Storeのサブスクリプション管理画面から解約できなくなるため、外部サイトで解約操作をする必要があり、その旨を伝える警告も追加されます。
External purchases from "サービス名" may still exit.
You cannot manage or cancel any external purchases through the App Store. For more information, contact the developer.(意訳:App Storeでは外部購入の管理およびキャセルはできません。詳しくは、開発元にお問い合わせください。)
iOS 15.4 beta 4時点の不具合、対処法について
iOS 15.4 beta 4時点、現在も対応中となっている問題点等はiOS & iPadOS 15.4 Beta Release Notesにて公開されています。以下の一部問題に関しては対処法が記載されています。
- ホームアプリとペアリングすると、アクセサリが応答なしになる問題(→アクセサリをホームから削除しリセット、再度追加。それでも解決しない場合はホームハブも同様に削除と再度追加)
- iTunes StoreおよびTVアプリでコンテンツが再度購入できない問題(→デバイスの再起動)
- メッセージアプリのQuickLookで写真を表示するとスクロールができなくなる問題(→会話を終了しメッセージを再度開き直す)
あくまでiOS 15.4 beta 4時点の問題となるため、今後リリースされるベータ版や正式版では問題が解消されている場合があります。
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