iOS 12以降のiPhoneでは、アプリの使用時間を制限することができるスクリーンタイム機能がありますが、一部キーボードアプリ(Simejiなど)を使うことで、使用時間の制限を無視してTwitterやYouTubeなどを利用できる問題があります。
目次
スクリーンタイムで使用時間を制限する
スクリーンタイムでTwitterやYouTubeなどのアプリの使用時間を制限した場合、制限時間に達すると対象アプリの起動はもちろんのこと、Safariでウェブ検索をしても「〜の制限時間を超えました」と表示され使用することはできません。
拡張キーボードアプリに使用時間制限の抜け穴
しかし、執筆時点では最新バージョンとなるiOS 12.4では、拡張キーボードアプリはスクリーンタイムによる使用時間制限の対象にならないため、キーボード上でウェブページを表示できる機能を持つアプリ(Simejiなど)では、時間制限を無視してTwitterやYouTube等のコンテンツにアクセスできてしまいます。
※ キーボードアプリ本体はスクリーンタイムによる使用時間制限が適用されるものの、キーボード自体には使用時間の制限が適用されない仕様。(iOS 12.4時点)
使用時間制限の無視を防ぐ対処法について
もしお子さんに使用時間制限を条件にiPhoneを貸与しているものの、時間制限を無視されてしまう場合に考えられる対処法は次の3つです。
1.原因となる拡張キーボードアプリの削除と使用禁止を約束に貸与する
2.原因となる拡張キーボードアプリを削除した上でアプリのインストールを無効にする(都度相談)
3.承認と購入のリクエストを活用する(ファミリー共有設定している場合のみ)
一番良いのは「1」の選択かと思いますが、どうしても約束が難しい場合は「2」や「3」を検討するのも致し方ないかもしれません。
アプリのインストール自体を制限する手順
子端末でスクリーンタイムを直接設定している場合、次の手順でアプリのインストールを無効化できます。ただし、子端末でアプリをインストールするには、その都度制限を解除する必要があるため管理の手間が掛かります。
- 設定→スクリーンタイムをタップ
- コンテンツとプライバシーの制限をタップ
- iTunesおよびApp Storeでの購入をタップ
- インストールをタップ
- 許可しないをタップ
アプリの購入を承認制に変更する手順
親端末と子端末でファミリー共有をしている場合、子端末でアプリをダウンロードするには親端末による承認操作が必須となる「承認と購入のリクエスト」を使うことができます。
- 設定でApple IDをタップ
- ファミリー共有をタップ
- 子端末のApple IDをタップ
- 承認と購入のリクエストをオンにする
拡張キーボードを制限する機能は用意されていない
今回の根本的な問題を解決するには、理想としてはキーボードのフルアクセス許可をスクリーンタイムで制御できるようになることですが、残念ながら今秋リリース見込みのiOS 13でもそのような新機能は確認できていません。
もう一つの解決法としては、キーボードアプリのデベロッパーが対策を講じることですが、デベロッパー側からするとメリットが薄いため(低評価の原因になる可能性)、正直なところあまり期待はできないかと思うので、現状はAppleにフィードバック(改善要望)を送ることぐらいです。
いつもツイッターを興味深く拝見させていただいております。
スクリーンタイムについて大変困っておりお伺いしたいことがあります。
Ipadを利用しており、子供がツイッターとゲームにはまっているのですが利用時間を制限しようと思いスクリーンタイムでツイッターと特定のゲームの時間を制限し、さらに21時以降はIpad自体を制限するよう設定しました。なのに、肝心のツイッターとそのゲームは時間が過ぎても制限がかかりません。しかも21時以降も制限かかっておりません。他のアプリはすべてロックされているのに、ツイッターとそのゲームのみが砂時計も表示されずついています。何か原因があるのでしょうか?それとも子供が何か特殊な操作を行ったのでしょうか?子供にパスワードは知られていません。
すみませんがお知恵をお借りできませんでしょうか。
コメント拝見しました。スクリーンタイムに関しては細かな問題がいくつか報告されていますが、一部のアプリのみ制限が適用されないといった事例は初めて目にしました。制限のかからないアプリがTwitterとゲームとのことなので、何かしらの操作があるように思えますが、コメント時点では対処法の説明が難しいです。こちらについて、また何かわかりましたら新着記事としてご連絡できればと思います。