2024年4月以降、マイクロソフトディフェンダーを装ったサポート詐欺、「異常なアクティビティによりWindowsがロックされました。」が報告されています。偽の警告画面には「0101」から始まる電話番号が記載されており、発信してしまうと支払いを要求されたり、遠隔操作アプリのインストールを求められる可能性があるので注意してください。
目次
マイクロソフトディフェンダーを装ったサポート詐欺
2024年4月以降、検索サイトの検索結果や広告をクリックした際、全画面で「異常なアクティビティによりWindowsがロックされました。」と表示される、マイクロソフトディフェンダーを装ったサポート詐欺が報告されています。
実際に問題のURLを確認したところ、警告音と共に「申し訳ありませんが、スキャンが完了していません。」や「異常なアクティビティにより Windows がロックされました。」といった不安を煽るメッセージが表示され、0101から始まる電話番号に発信するよう求められます。
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異常なアクティビティにより Windows がロックされました。
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サポートが必要な場合は、Microsoftサポートにお問い合わせください
0101 (○○○) ○○○-○○○○
電話を掛けると金銭の窃取、不正送金被害に遭う恐れ
サポート詐欺ページに記載されている電話番号の発信してしまうと、サポート料金として金銭(電子マネーやプリペイドカードの番号等)を要求されたり、遠隔操作が必要と称して不審なソフトウェアをダウンロードするよう案内される場合があります。
国民生活センターでは、サポート詐欺を介して遠隔操作ソフトをインストールしてしまった事例として、少額の請求に応じてしまい、送金時に遠隔操作で数字を書き換えられ、意図せず100万円送金してしまったとの事例も紹介されています。
パソコンでインターネットを利用中に突然、大音量の警告音が鳴り「ウイルスに感染した可能性がある」と警告画面が表示された。マイクロソフト社を名乗る電話番号の表示があったので電話をしたところ、外国人らしき人が出て、遠隔操作ソフトをインストールするよう指示され、パソコン内を遠隔操作で見てもらった。相手から「最近、銀行の取引をしたか」と聞かれたので、「インターネットバンキングを利用した」と告げると、ログインするよう指示された。パソコンの修理代として100円を請求されたので、インターネットバンキングの画面で送金額を100円と入力したはずが、遠隔操作によって「0(ゼロ)」を追加され、100万円に変更され送金されてしまった。
引用:国民生活センター
こういったサポート詐欺を目的としたURL、悪意のあるWebページを開いてしまった場合は、警告画面の指示には従わずに、後述する方法でページやブラウザを閉じることができないか試すようにしてください。
偽のセキュリティ警告画面に表示される電話番号に電話をしないでください。
また、偽のセキュリティ警告画面で指示されるアプリやソフトウェア等をダウンロード・インストールしないでください。
アプリやソフトウェア等をインストールしてしまった場合は、ネットワークから切断してウイルスチェックを行い、インストールしたアプリ等をアンインストールしてください。可能であれば初期化を行い、パスワードを変更してください。引用:警察庁
ブラウザで問題のページを閉じる、ブラウザを強制終了して対処
悪意のあるページ内でクリックなどの操作をしてしまうと、ブラウザが全画面表示に切り替わり、警告音と共に機械音声でメッセージが読み上げられる仕組みになっています。
この状態になると、通常のマウス操作ではページを閉じることができないため、Escキーを長押しして全画面モードを終了してタブを閉じるか、ブラウザを強制終了する必要があります。
ブラウザで開いたサポート詐欺ページを閉じる方法
- Escキーを長押しして全画面モードを解除し、サポート詐欺が表示されているタブの×ボタンをクリックし、ページを閉じる
- AltキーとF4キーを同時押ししてブラウザを強制終了する
- Ctrlキー 、Shiftキー、Escキーを同時押し、タスクマネージャー上でブラウザの項目を右クリックし、タスクの終了をクリックする
※ ブラウザを強制終了した場合、次回起動時に復元するか尋ねられる場合があります。この際に復元をクリックしてしまうと、サポート詐欺のページが再度開く場合があるので注意してください。
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