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【メール】「Amazonプライム会費のお支払い方法に問題があります」詐欺の詳細と対処

2024年3月頃から、Amazonを騙る詐欺メール「Amazonプライム会費のお支払い方法に問題があります」が出回っています。メール本文の不審なリンクをクリックすると、フィッシング詐欺サイトに転送される恐れがあるため注意してください。

詐欺「Amazonプライム会費のお支払い方法に問題があります」が拡散

2024年3月頃から、Amazonを騙る詐欺メール「Amazonプライム会費のお支払い方法に問題があります」が出回っており、SNSで受信を報告する声が増えています。

メールの件名や本文は複数のパターンがあり、件名の冒頭に「【重要】」や「【大切なお知らせ】」といった単語が足されたもの、末尾に「#1234-1234567」といったランダムな数字が足されたものなどがあります。

2024年3月以降、Amazonを騙る詐欺メールの件名(一部)

  • Amazonプライム会費のお支払い方法に問題があります
  • 【大切なお知らせ】Amazonプライム会費のお支払い方法に問題があります#○○○○-○○○○○○○
  • 【重要】Amazonプライム会費のお支払い方法に問題があります#○○○○-○○○○○○○
  • 【ご注意】Amazonプライム会費のお支払い方法に問題があります#○○○○-○○○○○○○

メールのパターンはいくつか確認していますが、いずれもAmazonプライム会費の支払方法に問題があるといったもので、リンク先で支払い情報の更新を求める内容になっています。リンク先はフィッシング詐欺サイト、あるいは不明なファイルのダウンロードを要求されるため、クリックしないよう注意してください。

Amazonプライム会費のお支払い方法に問題があります

尊敬するお客様へ、:

Amazonプライムをご利用いただき、ありがとうございます。

現在、お客様のAmazonプライム会員アカウントに登録されているお支払い方法に問題が発生していることをお知らせいたします。このため、最近の会員費の請求が正常に処理されていない可能性があります。

お支払い情報を確認し、必要に応じて更新していただくことをお願いいたします。下記のリンクからアカウント設定にアクセスし、支払い情報をご確認ください。
お支払い情報の確認と更新

この問題に関してご不明な点やお手続きに関するご質問がございましたら、Amazonカスタマーサポートまでお気軽にお問い合わせください。

お問い合わせ先: [email protected]

今後ともAmazonプライムをご利用いただきますようお願い申し上げます。

Amazonカスタマーサポート

Amazonプライム会費のお支払い方法に問題があります

(メールアドレス)様
Amazonプライムをご利用いただきありがとうございます。

Amazonプライムの会費のお支払いにご指定いただいたお客様のお支 払い方法が承認されないため、Amazonプライムの会費(税込500円)をご請求することができませんでした。

現在、Amazonプライム会員の特典はご利用いただけません。

7日以内にお支払方法を更新いただけない場合は、お客様のAmazonプライム会員資格はキャンセルされます。

引き続きAmazonプライムの特典をご利用されたい場合、お支払い方法を更新するには。

支払方法を更新する

現在ご指定のお支払い方法が承認されない原因は、提携会社(クレジットカード会社等)の事情により異なるため、大変お手数ですがサービスの提供元会社に直接お問い合わせください。

※本メールは、ご登録されたメールアドレス宛に自動的に送信しています。

※このメールは、受信メールを受け入れることができない通知専用アドレスから送信されました。このメッセージには返信しないでください。

今後ともよろしくお願いいたします。

差出人メールアドレス、ヘッダーを確認する

Amazonを名乗る差出人から不審なメールが届いた場合、メールが本物か偽物か判断する方法の一つとして、差出人メールアドレスやヘッダー情報から、Amazonから送られているかを確認する手段があります。

AmazonがEメールの送信に使用するメールアドレス

  • amazon.co.jp
  • amazon.jp
  • amazon.com
  • business.amazon.co.jp
  • email.amazon.com
  • marketplace.amazon.co.jp
  • m.marketplace.amazon.co.jp
  • gc.email.amazon.co.jp
  • gc.amazon.co.jp
  • payments.amazon.co.jp

例えば、筆者のメールアカウントで受信した、Amazonを騙る詐欺メールのヘッダーを確認すると、中国で稼働するサーバー、Amazonとは関係のないドメインを介して送られていることがわかります。

Received: from manning-marks-once.○○○.com ([101.237.38.213])
          by ○○○ with ESMTP
          id <○○○@○○○>
          for <○○○@○○○>; Tue, 19 Mar 2024 11:00:00 +0900

メールヘッダーでは、この他にも送受信に関する様々な情報を確認できますが、Amazonを騙る詐欺メールについては次の特徴があるため、本文を読むだけでも偽物(詐欺)と判断できることがあります。

Amazonアカウントの登録氏名、宛名の記載有無を確認

Amazonから配信される重要なメールには、本文に宛名として「アカウントの登録氏名」が記載されていることが多いです。一部のメール(Amazonチャージの注文を処理中..など)には宛名が記載されないものもありますが、リンク先で操作を要求する内容ではありません。

一方で、フィッシング詐欺メールの場合は、指定のリンク先で操作を要求する内容にも関わらず、宛名が「お客様」や「メールアドレス様」と省略されていたり、記載されていないことが多いです。

また、Amazonから配信される一部を除いたメールは、Amazon公式サイトのメッセージセンターでも確認できるので、メールと同じ内容のメッセージが届いているかどうか確認することで、本物か偽物か判断できることもあります。

Amazon公式サイトで「メッセージセンター」を確認する

メッセージセンターに配信されないメールについて

Amazonアカウントのセキュリティなどに関する一部のメールについては、指定のリンク先で操作を必要とする内容であることがあり、前述したメッセージセンターには配信されないこともあります。

こういったメールの場合、正規メールの場合は本文の最後に「コピー&テキスト用のテキスト形式のURL」が記載されています。このテキスト形式のURLが「https://www.amazon.co.jp」から始まり、AmazonのURLで間違いないことを確認した上で、URLをブラウザにコピー&ペーストして対応するようにしてください。

このEメールがAmazonから送信されていることを確認するにはどうすればよいですか?
このEメールのリンクは「https://www.amazon.co.jp」で始まります。以下のリンクをいつでもブラウザに貼り付けて表示できます。

https://www.amazon.co.jp/a/c/r/●●●

※ 詐欺メールの中には、「以下のリンクをいつでもブラウザに貼り付けて表示できます。」以下のURLが消されていたり、不完全なURLに改ざん(co.jp以下を省略)しているパターンもあるので注意してください。

Amazonアカウント、パスワードを入力してしまった時の対処

フィッシング詐欺メールに記載されているURLリンクをクリックしてしまい、リンク先でAmazonアカウント情報を入力してしまった場合は、Amazon公式サイトのアカウントサービスからパスワードを変更してください。

パスワードを変更した後は、注文履歴非表示にした注文を確認してください。もし身に覚えがない注文があった場合は、Amazonカスタマーサービスに連絡し、注文キャンセル等の手続きを行うようにしてください。

クレジットカード情報を入力してしまった時の対処

フィッシング詐欺サイトでクレジットカード情報を入力してしまった場合は、カード裏面に記載されている問い合わせ窓口に連絡し、フィッシング詐欺でカード情報を入力してしまったことを報告するようにしてください。

著者情報

Ryo
こんにちは、「SBAPP」を運営しているRyoです。

Apple製品はiPhone 3GSから使い始め、国内でスマートフォンが急速に普及し始めた時期、iPhone 5が展開された頃から、主にiPhoneやiOSなどの使い方や不具合情報を10年以上にわたり発信しています。

現在はiPhoneやiOSの情報だけでは無く、SNSプラットフォームでの障害や不具合、フィッシング詐欺メール・SMSに関する注意喚起など、広範なテーマにわたる記事を書いています。

過去には「電気の見える化」に関するウェブアプリケーション開発、大規模システムの保守業務に従事していたことがあり、それらの経験を活かしてSBAPPを含むブログメディア等を運営しています。記事が少しでもお役に立てたら幸いです。

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