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【ソフトバンク】iPhone 8やiPhone Xを「半額サポート for iPhone」で購入するデメリットについて

ソフトバンクがiPhone 8やiPhone 8Plus、iPhone Xなど、iPhone 8以降の機種を最大半額で購入することができる「半額サポート for iPhone」を発表しました。

高級化が進むiPhoneを割安な価格で購入することができるものの、プランの適用条件やデメリットを理解せずに購入してしまうと、最長で48ヶ月もの間、機種代金を支払い続けることになりかねないので注意が必要です。

「半額サポート for iPhone」を使用すると機種代金が最大半額に

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従来は新型iPhoneに機種変更をする場合、機種を24回の割賦で購入し、購入価格に対して月月割が適用され、iPhoneを通常価格よりも安価な実質価格で購入することができます。

今回ソフトバンクが発表した「半額サポート for iPhone」は、従来の24回分割を48回分割に延長したプランになっており、月々の機種代金の負担額を従来の半額相当に抑えることができます。

またプランの適用条件を満たす場合、最大で24ヶ月分の割賦金(未払金)の支払額が0円になるので、実質半額の機種代金で、新型iPhone(iPhone 8以降)を購入することができます。

2年割賦契約(24ヶ月) 4年割賦契約(48ヶ月/今回のプラン)
機種代金 84,000円 84,000円
分割支払金 3,500円/月 1,750円/月
月月割 -2,300円/月 -1,150円/月
実質負担 28,800円 14,400円
残価(24ヶ月使用時) 0円 42,000円
残価(適用条件満たす場合) 0円

これだけの説明だと有難く感じてしまいそうなプランですが、“プランの適用条件”に注意する必要があります。

「半額サポート for iPhone」適用条件を理解する

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「半額サポート for iPhone」を利用し、新型iPhone(iPhone 8以降)を48回分割の割賦で購入しただけでは、プランは適用されません。

プランを適用するには、以下の3つの適用条件を満たす必要があります。「半額サポート for iPhone」を利用する場合は、これらの条件が何を意味するのか理解しておく必要があります。

  • 48回分割で購入した機種を24ヶ月利用したのち、25ヶ月目以降に「半額サポート for iPhone」もしくは「機種変更先取りプログラム」の指定機種に機種変更すること
  • 上記機種変更後も「半額サポート for iPhone」もしくは「機種変更先取りプログラム」に加入すること
  • 機種変更の翌月末までに購入した機種を返却(回収/査定)を完了すること

25ヶ月目以降に必ず機種変更をする必要がある

まず「半額サポート for iPhone」を利用してiPhoneを購入した場合、2年間使用した後にソフトバンクの指定機種に機種変更する必要があります。

もし機種変更をせずに購入したiPhoneを使い続ける場合、指定機種以外に機種変更をする場合は、本来は無料になる割賦の残額(最大で24ヶ月分)を毎月支払う必要があります。

※ ソフトバンクに確認したところ、割賦の残額が一括で請求されることは無いとのこと。また現在は「iPhone 8以降」が指定機種条件となっています。

機種変更後も「半額サポート for iPhone」もしくは「機種変更先取りプログラム」への加入が必要

ソフトバンクの指定機種への機種変更後も、必ず「半額サポート for iPhone」もしくは「機種変更先取りプログラム」に加入する必要があります。

もし加をしない場合はプランの適用対象外となるため、機種変更をしないケースと同様に、割賦の残額(最大で24ヶ月分)を毎月支払う必要があります。

今後数年単位でソフトバンクを利用する見込みなのであれば問題はありませんが、ドコモやAU、MVNO(格安SIM)などへの乗り換えも考えられる場合、未払金が後々の足枷になるかもしれません。

25ヶ月目に購入した機種を必ず返却する必要がある

「半額サポート for iPhone」でiPhoneを購入した場合、25ヶ月目以降の機種変更と同時に購入したiPhoneをソフトバンクに返却する必要があり、購入したiPhoneは手元に残りません

また返却時の査定で以下の条件を満たす必要があります。

  1. iPhoneの電源をオン/オフできること。
  2. iPhoneを購入時の状態に初期化できること。(アクティベーションロックの解除等が必須)
  3. 改造行為をしていないこと。
  4. 査定時に購入した機種と同一のIMEIを確認できること。

注意すべきは4番目の「IMEIの確認ができること」

IMEIは、携帯電話や衛星電話に対して割り当てられている識別番号で、iPhoneの場合は設定一般情報からIMEIを確認することができますが、故障したiPhoneを修理に出す場合は例外があります。

iPhoneが故障した際に、Apple(Genius Bar、郵送修理など)に修理依頼をした場合、問題箇所のパーツをピンポイントに修理交換するケース、本体を丸ごと修理交換するケースがあります。

前者の場合はIMEIは変わらないので問題はありませんが、後者の「本体を丸ごと修理交換するケース」になった場合、ソフトバンクで購入したiPhoneがAppleに回収されてしまうため、手元に購入当時とは異なるIMEIのiPhoneだけが残ってしまい、査定時に購入情報のIMEIと不一致が生じます。

故障診断の結果“IMEIが変わる修理交換を要する場合”は一旦修理を中断し、ソフトバンクにIMEIが変わってしまう修理交換を要することを伝え、購入情報のIMEIを修理交換後のIMEIに変更して貰う必要があります。

なお上記の回収条件を満たさない場合、機種変更時に別途20,000円の利用料、あんしん保証パック with AppleCare Servicesに加入している場合は2,000円の支払いが必要となります。
※ 割賦の未払金が20,000円以下の場合は、割賦の未払金相当額が上限となる。

デメリットをざっくりと総まとめ

説明がかなり長くなってしまいましたが、最後に簡単にデメリットをまとめると次の通り。

  • 2年後にiPhoneを返却する必要がある
  • 25回目〜48回目の支払い(未払金)が足枷となり、ソフトバンクから他キャリアに変更しづらくなる
  • 機種変更後も「半額サポート for iPhone」を利用し続ける必要がある
  • 今後もiPhoneを使い続ける必要がある
  • iPhoneの修理交換時の手続きが増える

iPhoneを半額で購入出来るのは魅力的ですが、一度「半額サポート for iPhone」を利用してしまうと、ソフトバンクから他キャリアに変更することはもちろんですが、そもそも「半額サポート for iPhone」さえも抜け出しづらい心理状況になりそうです。

今後もソフトバンクを使い続ける見込みの方であれば是非活用すべきプランですが、その限りでは無い場合は、今回のプランを利用するかしないか、熟考した方が良いかと思います。

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著者情報

Ryo
こんにちは、「SBAPP」を運営しているRyoです。

Apple製品はiPhone 3GSから使い始め、国内でスマートフォンが急速に普及し始めた時期、iPhone 5が展開された頃から、主にiPhoneやiOSなどの使い方や不具合情報を10年以上にわたり発信しています。

現在はiPhoneやiOSの情報だけでは無く、SNSプラットフォームでの障害や不具合、フィッシング詐欺メール・SMSに関する注意喚起など、広範なテーマにわたる記事を書いています。

過去には「電気の見える化」に関するウェブアプリケーション開発、大規模システムの保守業務に従事していたことがあり、それらの経験を活かしてSBAPPを含むブログメディア等を運営しています。記事が少しでもお役に立てたら幸いです。

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