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【iPhone】「サーバの識別情報を検証できません」で開けない原因と対処(2021年10月1日以降)

2021年10月1日以降、iPhoneやiPadのSafariで警告「サーバの識別情報を検証できません ”ドメイン”の識別情報をドメインで確認できません。続けるには、証明書の詳細を確認してください。」が頻繁に表示される場合があります。

iOS 10未満のiPhoneやiPadで発生

iOS 10未満をインストールしたiPhoneやiPadを使用している場合、2021年10月以降からSafariで警告「サーバの識別情報を検証できません」の表示頻度が高くなったと感じる場合があります。(2021年9月30日までは表示されなかったウェブサイトで表示される等)

サーバの識別情報を検証できません
“○○”の識別情報を○○で確認できません。続けるには、証明書の詳細を確認してください。
キャンセル
詳細
続ける

Let’s Encryptの証明書がエラーになる

警告「サーバの識別情報を検証できません」の原因は、警告内のボタン詳細をタップして証明証画面を開き、更に詳細をタップすると表示される組織名が「Let’s Encrypt」となっている場合、当記事が解説する内容が原因である可能性が高いです。

www.(ドメイン名)
発行元:R3
信頼されていません
有効期限切れ:2021/09/30 23:01:15

発行者名
国 US
組織 Let’s Encrypt
コモンネーム R3

Let’s Encryptのルート証明書の期限切れが原因

2021年10月1日以降、認証局のLet’s Encryptが発行する証明がエラーになった原因は、同局のルート証明書「DST Root CA X3」が期限切れになったことが原因で、一部の環境において多数のウェブサイトでSSL認証エラーが発生しています。

SSL証明書のエラー「この接続ではプライバシーが保護されません」などの報告が急増している理由には、非営利団体のInternet Security Research Group (ISRG)が提供する認証局「Let’s Encrypt」のルート証明書「DST Root CA X3」が期限切れを迎えたことが影響しています。

引用:「この接続ではプライバシーが保護されません」で見れない、突然証明書エラーが発生した原因と対処(SBAPP)

この問題をウェブサイトにアクセスするクライアント側だけで解決するには、新しいルート証明書(ISRG Root X1)に対応したデバイス、使用環境にする必要があります。

執筆時点ではiOS 10以降へのアップデートでのみ対処可能

新しいルート証明書をサポートしている環境は「「この接続ではプライバシーが保護されません」で見れない、突然証明書エラーが発生した原因と対処」で解説していますが、iOSに限った話であればiOS 10以上のiPhone、もしくはiPadが対応しています。

iOS 10以降にアップデート可能な機種、iPhone 5以降、iPad mini 2以降、iPad 第4世代以降、iPad Air 第1世代以降、iPad Pro 第1世代以降、iPod touch 第6世代であれば、iOSアップデートの適用で対処可能です。

iOS 10以降に対応していない機種(iPhone 4s以前など)をお使いの場合は、執筆時点ではiOS 10以上をサポートしたモデルに機種変更等する必要があります。

もしPC(Mac/Windows)でSSL証明書エラーでお悩みの場合は、本日解説した以下の関連記事に記載している方法で対処可能なので参考にしてください。

関連記事「この接続ではプライバシーが保護されません」で見れない、突然証明書エラーが発生した原因と対処

著者情報

Ryo
こんにちは、「SBAPP」を運営しているRyoです。

Apple製品はiPhone 3GSから使い始め、国内でスマートフォンが急速に普及し始めた時期、iPhone 5が展開された頃から、主にiPhoneやiOSなどの使い方や不具合情報を10年以上にわたり発信しています。

現在はiPhoneやiOSの情報だけでは無く、SNSプラットフォームでの障害や不具合、フィッシング詐欺メール・SMSに関する注意喚起など、広範なテーマにわたる記事を書いています。

過去には「電気の見える化」に関するウェブアプリケーション開発、大規模システムの保守業務に従事していたことがあり、それらの経験を活かしてSBAPPを含むブログメディア等を運営しています。記事が少しでもお役に立てたら幸いです。

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