Appleが開発者向けに次期ソフトウェアアップデートの最新ベータ版、iOS 15.4 beta (19E5209h)やiPadOS 15.4 beta (19E5209h)などをリリースしました。
- tvOS 15.4 beta (19L5409j)
- watchOS 8.5 beta (19T5212h)
- iPadOS 15.4 beta (19E5209h)
- iOS 15.4 beta (19E5209h)
- macOS 12.3 beta (21E5196i)
目次
Face IDがマスク着用時でも使用可能に（Apple Watch不要）
iOS 15.4ではいくつかの新機能追加行われており、その中の一つとしてマスク着用時でもFace ID認証（顔認証）ができるオプション「Use Face ID With a Mask」が追加されました。
現在リリースされているiOS 15.Xでも、Apple Watchを装着することでマスク着用時でもFace ID認証（顔認証）を使用できますが、iOS 15.4以降はApple Watchを所有していなくてもFace ID認証が可能になります。
設定アプリ内に記載されたテキストによると「Use Face ID With a Mask」を使う場合、主に目の周辺の情報を認識し認証を行う仕組みとなっているようです。
そのため、通常の顔全体の認証を行う場合と比べると精度が低下するのか、「Face IDは、顔全体のみ認識するよう設定した場合に最も精度が高くなります」と一文記載されています。
Face ID is most accurate when it's set up for full-face recognition only. To use Face ID while wearing a mask, iPhone can recognize the unique features around the eye area to authenticate. You must be looking at your iPhone to use Face ID while wearing a mask.
Apple Watchを所有していなくてもFace ID認証（顔認証）ができるようになることで、昨今の情勢から多くのユーザーは利便性が向上するかと思いますが、従来のセキュリティレベルでFace ID認証を使用したい場合は、結局のところApple Watchが必要となりそうです。
※ iPhone 12シリーズ以降のみ対応との情報もあるため、機種によっては使えない可能性があります。
iCloudキーチェーンパスワードにメモ機能、30以上の絵文字追加など
iOS 15.4 betaでは、ほかにもWalletアプリに新しいウィジェットの追加、30以上の新しい絵文字の追加、iCloudキーチェーンにメモを追加できる機能など、以下の新機能や変更などが確認されています。
- WalletアプリにAppleCardの残高を表示できるウィジェットの追加
- 30以上の新しい絵文字の追加
- iCloudキーチェーンパスワードにメモ機能が追加
- AirPodsなどワイヤレスイヤホン装着時に着信した場合、着信音再生中まではBluetooth音質になり、通話に応答すると音質が低下する仕様に変更
- メモアプリに「左隅のスワイプ」と「右端のスワイプ」のアクションを選択できるオプションが追加
- 共有画面（シェアシート）にSharePlayボタンが追加（対応アプリのみ）
- SONYのDualSenseコントローラのアダプティブトリガーファームウェア機能に対応
iOS 15.4 beta時点で確認されている不具合などについては、Appleが公開している「iOS & iPadOS 15.4 Beta Release Notes」で確認できます。（主に開発者向け）
正式リリースは3月下旬～4月下旬頃の可能性
Face IDに関する変更が含まれていることから、iOS 15.4の正式リリースを早く望む方も多いかと思いますが、過去2年間（iOS 13.X及びiOS 14.X）のリリース時期を参考にすると、2022年3月下旬～4月下旬頃に正式版がリリースされる可能性が考えられます。
- iOS 13.3.1：2020年1月28日リリース
- iOS 13.4：2020年3月24日リリース
- iOS 14.4：2021年1月26日リリース
- iOS 14.5：2021年4月26日リリース
あくまで旧バージョンの配信日時を参考にした目安にはなりますが、リモートワークの影響等も考慮すると早くて3月下旬、4月以降に伸びる可能性も十分あるかと思います。
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