+63や+44から始まる電話番号のメッセージは詐欺？（三井住友カード・東京電力・ヤマト運輸の例）

2024年7月以降、+63や+44から始まる電話番号から、三井住友カード、東京電力、ヤマト運輸を騙る詐欺メッセージ（RCSチャット）が出回っています。メッセージには、フィッシング詐欺サイトのURLが記載されているため注意してください。

※ 本件はRCSメッセージで送られており、ショートメッセージ（SMS）ではありません。そのため、迷惑SMSフィルタを有効にしても受信する場合があるので注意してください。

+63や+44から始まる電話番号からの詐欺メッセージについて

2024年7月以降、+63や+44から始まる電話番号から、三井住友カード、東京電力、ヤマト運輸を騙る詐欺メッセージ（RCSチャット）を受信したとの投稿がSNS上で増えています。

これらの詐欺メッセージは、フィッシング詐欺サイトへの誘導を目的としており、ID、パスワード、メールアドレス、クレジットカード番号等を入力してしまうと、不正利用される恐れがあります。詐欺サイトを開いてしまった場合は、個人情報を入力せずにページを閉じるようにしてください。

【重要なお知らせ】平素は三井住友カードをご利用いただき、誠にありがとうございます。
このたび、ご本人様のご利用かどうかを確認させていただきたいお取引がありましたので、誠に勝手ながら、サービスのご利用を一部制限させていただきhttps://○○○
※回答が完了しますと、通常どおりログイン後のお手続きが可能になります。
※一定期間ご確認いただけない場合、口座取引を制限させていただきます。

【TEPCOの未払料金通知】

あなたの東京電力の電力請求書には、まだ支払いが完了していない金額があります、お早めにお支払いください。

24時間以内に以下のリンクをクリックしてお支払いを完了してください、期限を過ぎると電力供給が停止されますのでご注意ください！

請求書番号【9555-4001-21】
http://○○○
ご協力いただきありがとうございます。

【重要なお知らせ】配送情報が間違っているため、配送を完了できません。すぐに住所を更新してください。次回 https://kuronekoyamato○○○.top/jp でお届けします。

+63はフィリピン、+44はイギリスの国際電話番号

RCSメッセージ（RCSチャット）を悪用した詐欺メッセージは、「+63」や「+44」から始まる国際電話番号から送られてくる傾向があります。いくつかの国際電話番号を確認したところ、フィリピンもしくはイギリスの電話番号が悪用されているようです。

また、RCSメッセージの場合は画面上部に「三井住友カード」や「東京電力」と表示されることもありますが、これは第三者が命名したグループ名であり、送信元の名前では無いので注意してください。

身に覚えのない国際電話からのRCSメッセージ、着信は詐欺と疑う

日本の企業が利用者に対して、国際電話番号を使用してRCSメッセージで料金請求、利用制限通知、個人情報の確認を求めることは到底考えにくいので、そのほとんどがフィッシング詐欺と考えるようにしてください。

RCSメッセージで不安を煽るような連絡が届いた場合は、検索エンジンサイトから公式サイトにアクセスし、マイページなどで登録情報を確認するか、公式サイトの問い合わせ窓口から状況を確認するようにしてください。

身に覚えのない国際電話番号からのRCSメッセージや着信があった場合は詐欺を疑い、個人情報を安易に入力したり伝えたりせず、メッセージや着信が正規の連絡であるか必ず確認するようにしてください。

RCSメッセージ・RCSチャットをスパムとして報告

RCSメッセージで届いた詐欺メッセージは、次の手順でスパムとして報告することができます。あわせてブロックもしておくと、同一の電話番号からは詐欺メッセージが届かなくなるのでお勧めです。