iOS14.2(iOS14.2.1)アップデート適用後、Wi-Fiのセキュリティ機能「プライベートアドレス」が勝手にオフに変更される場合があり、一部のユーザーから「Wi-Fiに接続できない」等のトラブルが報告されています。
目次
iOS14.2でプライベートアドレスがオフに変更される
iOS14以降、Wi-Fiのプライバシー対策を強化する目的としてネットワークごとに異なるMACアドレスを使うことができる「プライベートアドレス」が追加され、デフォルトでオンになる形で実装されました。
「プライベートアドレス」オプションは、iOS 14、iPadOS 14、watchOS 7 ではデフォルトでオンになっています。企業やその他の組織では、Wi-Fi ネットワークのセキュリティを変更しないと、プライベートアドレスが機能しない場合があります。
Appleサポート記事でも「iOS14〜ではデフォルトでオン」との記載があるものの、iOS14.2アップデート適用後にプライベートアドレスが勝手にオフ(デフォルトでオフ)になる事例が報告されています。
iOS14.2アップデート適用前から、プライベートアドレス機能により生成されたMACアドレス(Wi-Fiアドレス)に対して許可(MACアドレスフィルタリング)されているネットワークを利用している場合は、iOS14.2アップデート適用によりWi-Fiに繋がらなくなる可能性があるためアップデート後に設定を確認するようにしてください。
iPhoneをios14.2にアップデートしたら、プライベートアドレスの設定が勝手にオフになっていた。Wi-FiルーターのMACアドレスフィルタリングで接続できず、モバイル回線に落ちていたのにしばらく気づけなくて、容量を無駄に消費してしまったよ。
— ROM (@deepintotheroom) November 7, 2020
プライベートアドレスをオフにすると警告が表示
またiOS14.2では、プライベートアドレスがオフになっているとWi-Fiの設定項目に以下の「プライバシーに関する警告」が表示されるようになっています。
プライバシーに関する警告
このネットワークではプライベートWi-Fiアドレスはオフになっています。プライベートアドレスを使用することで、複数のWi-Fiネットワーク間のiPhoneのトラッキングを減らすことができます。
上記の「プライバシーに関する警告」を非表示にする場合、執筆時点では設定→Wi-Fi→W-Fiの「iボタン」→プライベートアドレスをオンに変更するしかない状況です。
MACアドレスフィルタリングしているネットワークに接続するときは、プライベートアドレスをオフ (本来のMACアドレスに固定) にするものだと理解しているんですが、私の勘違いでしょうか?
ROMさんのつぶやき、少し変だと思いました。
コメントありがとうございます。
仰るようにプライベートアドレスをオフにしてMACアドレスフィルタリングを活用されることが多いとは思いますが、プライベートアドレスをオンにした時点で生成されるランダムなMACアドレス(Wi-Fiアドレス)を使って管理されていたのかもしれません。
お返事ありがとうございます。
やはりそういうことですか。 ネットワーク設定のリセットなどで新たなMACアドレスに変わってしまうようですが、そのときはそのときということですね。