SBAPP

「【滞納による停電通知】TEPCOのご利用料金の引き落としに失敗しました。」詐欺の詳細と対処

2024年4月9日頃より、東京電力を騙る詐欺メッセージ「【滞納による停電通知】TEPCOのご利用料金の引き落としに失敗しました。現在の未払い金額は1219円です。お早めにお支払いください。」が出回っています。メッセージ内のURLをタップすると、フィッシング詐欺サイトに転送されるため注意してください。

詐欺「【滞納による停電通知】TEPCOのご利用料金の引き落としに失敗しました。」

2024年4月9日頃より、東京電力を騙る詐欺メッセージ「【滞納による停電通知】TEPCOのご利用料金の引き落としに失敗しました。現在の未払い金額は1219円です。お早めにお支払いください。」が出回っており、SNSで受信を報告する声が増えています。

メッセージには、フィッシング詐欺サイトのURLが記載されているため、誤ってタップしないよう注意してください。もしタップしてしまった場合は、個人情報を一切入力せずにページを閉じるようにしてください。

【滞納による停電通知】
TEPCOのご利用料金の引き落としに失敗しました。現在の未払い金額は1219円です。お早めにお支払いください。

24時間以内に以下のリンクをクリックしてお支払いを完了してください。それ以外の場合、停電の可能性があります。
請求書番号【9555-XXXX-XXXX】

https://○○○
ご協力いただき、ありがとうございます。

クリック率が高いとされるRCSで詐欺メッセージが拡散

東京電力を騙る詐欺メッセージは、メッセージ機能のRCS(Rich Communication Services)で受信することが多いようです。RCSはSMSに比べ、開封率や表示回数に対するクリック数の割合が高いとされているため、これを悪用している可能性があります。

RCSは、開封率やクリックスルー率も高いサービスとして知られています。KDDIがおこなった調査では、RCSメッセージの開封率やクリックスルー率は次のような結果となっています。

  • 受信したRCSメッセージの開封率85%以上
  • SMSやメールよりも、クリックスルー率が40%以上高い

クリックスルー率とは、表示数に対するクリック数の割合のことです。開封率もクリックスルー率も高いため、ビジネスで活用すれば高い効果を期待できるでしょう。

引用:Accrete

+63から始まる電話番号はフィリピン(国際電話)

東京電力を騙る詐欺メッセージは、フィリピンの国番号である「+63」から始まる電話番号から送られてくることが多いようです。TEPCOはSMS選択払いのメッセージの送信に以下の電話番号を使用しており、外国の国番号を含む電話番号(国際電話)からメッセージが届くことはありません。

送信元の電話番号
SMS選択払いは以下の電話番号から発信いたします。
docomo、au:0120-659-436
SoftBank:249024

引用:TEPCO

電話番号やクレジットカード情報を入力しない

東京電力を装ったフィッシング詐欺サイトは、電話番号やクレジットカード情報の窃取を目的としている可能性があります。フィッシング詐欺サイトを開いてしまうと、架空の請求情報が表示されますが、クレジットカード番号等の個人情報を入力せず、ページを閉じるようにしてください。(記事公開時点も稼働中)

請求情報

説明する 電子通信料の支払いに失敗しました
有効期限 2024/4/2
請求書番号 9555-XXXX-XXXX
延滞額 1219

クレジットカード番号等を入力した時の対処について

クレジットカード情報を入力してしまった場合は、カード裏面に記載されているヘルプデスク等に連絡し、フィッシング詐欺サイトでクレジットカード情報を入力てしまったことを報告してください。

※ 本メッセージでは、くらしTEPCOのIDやパスワードの入力を求められることはありませんでしたが、もしIDやパスワードを入力してしまった場合は、くらしTEPCO webにログインし、メニューの「会員情報の確認・変更」から、IDとパスワードを変更するようにしてください。

著者情報

Ryo
こんにちは、「SBAPP」を運営しているRyoです。

Apple製品はiPhone 3GSから使い始め、国内でスマートフォンが急速に普及し始めた時期、iPhone 5が展開された頃から、主にiPhoneやiOSなどの使い方や不具合情報を10年以上にわたり発信しています。

現在はiPhoneやiOSの情報だけでは無く、SNSプラットフォームでの障害や不具合、フィッシング詐欺メール・SMSに関する注意喚起など、広範なテーマにわたる記事を書いています。

過去には「電気の見える化」に関するウェブアプリケーション開発、大規模システムの保守業務に従事していたことがあり、それらの経験を活かしてSBAPPを含むブログメディア等を運営しています。記事が少しでもお役に立てたら幸いです。

コメントを投稿する(承認後に反映されます)

*

Return Top