【iOS17.4.1(21E236)】アップデート内容と変更点の詳細、不具合や評判について

iPhone向けにiOS17.4.1アップデートがリリースされました。iOS17.4.1は、不具合の修正とセキュリティアップデートを目的としており、すべてのユーザーに推奨されるアップデートとなっています。

追記：システムサービスがモバイル通信を多く使用する問題が発生したため、詳細を追記しました。iOSアップデート直後、Wi-Fiを解除すると数百MBのモバイル通信が発生する恐れがあるため注意してください。

iOS17.4.1アップデート内容の詳細と変更点

iOS17.4.1は、重要なバグ修正とセキュリティアップデートを含むマイナーアップデートとなっており、リリースノートでは、新機能や既存機能の変更等について言及されていません。

セキュリティアップデートの内容についても、記事公開時点では近日公開予定となっており、セキュリティアップデートの詳細な情報について公開されていない状況です。

iOS 17.4.1
Apple Inc.
412.1MB

このアップデートには重要なバグ修正とセキュリティアップデートが含まれ、すべてのユーザーに推奨されます。

Appleソフトウェアアップデートのセキュリティコンテンツについては、以下のWebサイトをご覧ください: https://support.apple.com/ja-jp/HT201222

iOS17.4.1のセキュリティアップデートの内容について

記事公開時点では、セキュリティアップデートの詳細が公開されていないため、iOS17.4.1でどういった脆弱性が対処されたのかは不明ですが、リリースノートに「すべてのユーザーに推奨されます」と記載されていることから、積極的に悪用された報告がある問題の修正が含まれている可能性が考えられます。

なお、対象のデバイスはiPhone XS 以降、iPad Pro 12.9 インチ (第 2 世代) 以降、iPad Pro 10.5 インチ、iPad Pro 11 インチ (第 1 世代) 以降、iPad Air (第 3 世代) 以降、iPad (第 6 世代) 以降、iPad mini (第 5 世代) 以降となっています。

iOS 17.4.1 and iPadOS 17.4.1
Details coming soon

iPhone XS and later, iPad Pro 12.9-inch 2nd generation and later, iPad Pro 10.5-inch, iPad Pro 11-inch 1st generation and later, iPad Air 3rd generation and later, iPad 6th generation and later, and iPad mini 5th generation and later

引用：Apple

追記：セキュリティアップデートの詳細が公開されました。Appleサポート記事によると、CVE-ID基準で2件の脆弱性が対処されており、画像を処理すると任意のコードが実行される可能性が対処されています。

当初セキュリティアップデートの詳細が公開されなかった理由として、積極的に悪用された報告のある問題の修正が含まれているものと予想していましたが、実際には同様の問題に対処した「macOS Sonoma 14.4.1」と「macOS Ventura 13.6.6」の配信を控えていたことが原因だったようです。

CoreMedia

Available for: iPhone XS and later, iPad Pro 12.9-inch 2nd generation and later, iPad Pro 10.5-inch, iPad Pro 11-inch 1st generation and later, iPad Air 3rd generation and later, iPad 6th generation and later, and iPad mini 5th generation and later

Impact: Processing an image may lead to arbitrary code execution

Description: An out-of-bounds write issue was addressed with improved input validation.

CVE-2024-1580: Nick Galloway of Google Project Zero

WebRTC

Available for: iPhone XS and later, iPad Pro 12.9-inch 2nd generation and later, iPad Pro 10.5-inch, iPad Pro 11-inch 1st generation and later, iPad Air 3rd generation and later, iPad 6th generation and later, and iPad mini 5th generation and later

Impact: Processing an image may lead to arbitrary code execution

Description: An out-of-bounds write issue was addressed with improved input validation.

CVE-2024-1580: Nick Galloway of Google Project Zero

iOS17.4.1で発生・確認された不具合の情報

記事公開時点では、iOS17.4.1アップデート後に初期化や復元を必要するような問題を報告する声は見受けられません。また、筆者のiPhone 14 ProについてもiOS17.4.1アップデートが完了しており、問題なく動作しています。

iOS17以降から報告されている問題や不具合

iOS17以降、次の不具合や問題がAppleサポートコミュニティや当ブログのコメント欄で、複数のユーザーから報告されています。もしiOS17.4.1で記載されている不具合が発生した場合は、表内の対処法を参考にしてください。

上記の表に記載されていない問題、Safariなど個別アプリの問題が生じた場合はアプリの再起動、その他の問題が生じた場合は強制再起動を試すようにしてください。

システムサービスがモバイル通信を多く使用する問題

iOS17.1以降、システムサービスのソフトウェアアップデートによって、数百MB～数GBのモバイルデータ通信が発生する問題が複数のユーザーから報告されています。

検証機のiPhone 14 Proでは、iOS17.3を最後にこの問題は生じていませんが、コメント欄で「iOS17.4にアップデートしてから、同様の現象が起きている」といった声も寄せられていることから、同様の問題がiOS17.4.1でも発生する懸念があります。

この問題の根本的な解決方法は見つかっていませんが、再起動後にモバイル通信が発生する傾向があるため、iOS17.4.1アップデート後は可能な限りWi-Fiに接続する、iPhoneの電源オフや再起動を控える、データ通信が必要な時のみモバイルデータ通信をオンにすることで、モバイル通信が発生するリスクを抑えることができます。

なお、iOS17.4.1で同様の問題が発生するかについて、手元のiPhone 14 Proで検証しているので、後日iOS17.4.1アップデート後に発生したモバイル通信量について追記する予定です。

追記：iOS17.4.1アップデート後、モバイル通信のまま放置したところ、システムサービス「一般」が444MBまで増加しました。その後、増加は止まっていますが、アップデートや再起動直後はWi-Fiに接続するようにしたほうが良さそうです。

アプリの動作が重い・カクカクする問題について（追記：2024年3月28日）

iOS17.4.1アップデート後、一部のiPhoneでアプリの動作が重くなる問題が指摘されています。この問題はiOS17.0の頃から報告されており、アップデート後からアプリが「カクカク」する場合は、これに当てはまる可能性があります。

アップデート直後は内部処理の影響で動作が重くなる可能性もありますが、数時間～終日経っても改善しない場合は、iPhoneの強制再起動、キーボードの変換学習のリセットを試すことで改善する場合があります。詳細は以下の記事で解説しています。

関連記事【iPhone】iOS17.4.1でアプリが重い・カクカクする問題の詳細と対処

勝手にiOS17.4.1にアップデートされた時の原因

iPhoneが勝手にiOS17.4.1にアップデートされた場合は、自動アップデートが実行された可能性が考えられます。もし自動アップデートを使用しない場合は、以下の設定を見直すようにしてください。

ソフトウェアアップデートの自動アップデートをオフにする

1. 設定をタップ
2. 一般をタップ
3. ソフトウェアアップデートをタップ
4. 自動アップデートをタップ
5. 自動ダウンロードのiOSアップデートをオフ

データモード「省データモード」をオンにする

1. 設定
2. モバイル通信
3. 通信のオプション
4. データモード
5. 省データモードを選択する

省データモードをオンにすると、モバイル通信接続時のみ自動アップデート全般、バックグラウンドタスクが一時停止されます。iOSの自動アップデートのみオフにする場合は、前述したソフトウェアアップデート画面から設定を行なってください。

iOS17.4.1でバッテリーの減りが早い・消費が早い

iOS17.4.1アップデート後、内部処理の影響により48時間程度はバッテリーの減りが早くなったり、本体が熱くなる場合があるため、２日程度は様子を見るようにしてください。

数日経過してもバッテリーの減りが明らかに早い場合は、今後のアップデートでバッテリーパフォーマンスが改善されることを待つようにしてください。それまでの間は、次の機能や設定を見直すなどして、バッテリーを長持ちさせる工夫をする必要があります。

※ バッテリーの最大容量（設定→バッテリー→バッテリーの状態と充電）を確認し、バッテリーの最大容量が80%未満になっている場合はバッテリー交換を検討してください。

※ 前回のiOS17.4アップデートでは、Appleサポートコミュニティで「バッテリーの減りが早くなった」との投稿が増え、YouTubeでは、iPhone 15やiPhone 13でバッテリーのベンチマークスコアが下落したとの検証結果も公開されています。

最終更新：2024年3月28日