今回はiPhoneやiPadで自動接続するWi-Fi回線の優先順位を変更する方法をご紹介します。
例えば「外出先ではモバイルーターに自動接続したいのに、公衆無線LANスポットに自動接続してしまう。」といった場合は、優先順位が公衆無線LAN>モバイルルーターになっているが為にこのような動作になります。
上記の例だと公衆無線LANの接続情報を削除してしまえば解決はするんですが、再度使うにはもう1度接続情報の入力が必要になるので面倒ですよね。
iPhoneやiPadの自動接続優先順位
執筆時最新のiOS8.1.3では自動接続の優先順位を変更する機能は用意されていません。
ですが、優先順位のルールがわかれば優先順位を自由に変更する事が可能です。
自動接続のルール
iPhoneでWi-Fiの自動接続の優先順位を変更しようとしても、そういった設定や並び替え機能も無いので諦めてしまいますよね。
ふと外出先でWi-Fiを接続しようと候補を見ると、いつもWi-Fi接続候補の先頭に表示されるSoftbankの無線LANスポット「001_softbank」を見てビビっときました。
単純にiPhoneやiPadのWi-Fi自動接続優先順位はSSIDの昇順(0123456789abcdefg〜)になっているんですよね。
寧ろ何故今まで気が付かなかったんだろう..と恥ずかしい限りです。
Softbankの「001」をつけている理由も回線接続率を上げる為にも意識して連番をつけているのかもしれないですね。
SSIDの変更方法
ルーターのSSID変更方法はメーカーによって異なります。
基本的にはブラウザからルーターのローカルIPアドレスを叩いて専用設定ページからSSIDの変更を行う事になります。
さすがに全メーカーを解説するのは無理なので、以下のような検索キーワードで調べてみてください。
※ 検索キーワードの「XX」お使いのルーターの型番に変更して下さい。
Google検索:XX ルーター 設定
丸投げがあまり好きでは無いので、幾つか例を挙げておきます。
※ NEC(Aterm)以外は接続未検証です。もし接続が出来ない場合は記載のアドレスに誤りがある場合かルーターの設定の問題なので、先程のキーワードを使ってメーカーサイトで調べてみてください。
バッファロー:192.168.11.1
NEC(Aterm):192.168.10.1
IOデータ:192.168.0.1
fon:192.168.10.1
エレコム:192.168.2.1
SSID変更前の注意
SSIDを変更する前に幾つかの注意点があります。
- SSIDを変更すると再度接続情報を入力する必要がある。
- SSIDから暗号化キーが推測できるような名前にしない事。
例えば家族で使っているのであれば、全員の端末に影響が出るので設定を変更する際は必ず伝えるようにしましょう。
実際に変更してみました
今回は接続候補に挙がっている「aterm-g」を先頭に移動させます。
私はNECのAtermを使っているので192.168.10.1にアクセスし、無線LAN接続設定からSSIDを変更して保存するだけです。
iPhone側で一度Wi-Fi接続画面を閉じて、再度Wi-Fi設定画面を開くと「aterm-g」が「001_sbappnetwork」として先頭に表示されました。
これで自宅ではモバイルルーターがオンになっていても、自動で自宅の無線LANルーターに接続されるようになりました。
つぶやき

ルーターのSSID変更方法さえわかっていれば、とっても簡単に順番を操作する事が出来ます。
モバイルルーターであればSSIDを「000_amobile」なんて名前にする事で、殆どの場合は自動で接続されるかと思います。
Macであれば優先順位は自由に変更が出来るんですが、不思議とiPhoneやiPadではそういった機能は用意されていません。
電波が強いapに接続されているっぽいです。
nad11手持ちだと、ショッピングモールに設置されているドコモが設置したapに自動では繋がらなかったです。
docomoの無線LANスポットには接続したことはありますか?
もしnad11(モバイルルーター)と該当の無線LANスポットの双方に接続したことがあり、且つ名前の昇順では無いほうに自動接続されるであれば、電波強度も自動接続の優先順位条件に含まれていると言えそうです。